メイドパニック!
⑧風陣カイト
「あのさぁ、君何やってるの?」
振り向くと同時に呆れた表情で言ってきたのはカイトだった。
「カイト。」
「くだらない事やるなら他所でやってくれるかい。とても邪魔なんだけど・・・」
いかにも嫌そうな眼差しでアラタを見た後、あっち行けと言わんばかりに手を振る。
それにアラタが『何だと!』と憤慨するが、日頃から慣れているためカイトは気にすることなく、今度はムラク達の方にへと面倒くさそうにやってくる。
「君達もだよ。用が無いならさっさと出ていってもらえるかい?出入り口の所でケンカなんてされちゃ、いい迷惑だ。特にそこのバイオレット・デビルやエゼルダームの奴。君達はただでさえ目立つし、客として来たのにここでこんな事されたら邪魔以外の何者でもないね。」
追い出すように先程同様手を振るカイトに対し、興ざめしたキョウジはカイトを睨み付けた後、出ていく。
ムラクは自身の隊長の悪口を言われて怒る小隊の3人にせがまれ、『すまなかった』と礼をしてから半ば無理矢理な状態で出ていった。
「はぁ。ったく、仕方ない連中だ。」
「すまないカイト。」
「・・・悪かったな。」
ハルキに続いてヒカルも迷惑をかけたと言う自覚があるため、謝罪する。
それに対しカイトは『ふん』と鼻で返事をした後、彼らを睨み付けた。
「今更だね。本当馬鹿馬鹿しいたらありゃしない。文化祭だからって他国間同士の争いが無いにしても、今回の売上金がそのままSCに入るんだから、これにこりたら2度とそんな事しないんだね。」
「おい!そんな言い方・・・」
「アラタ止めろ!当然の事だ!」
「けど、ハルキ達が原因じゃないだろ。」
容赦無い言葉責めにアラタがカイトを怒鳴ろうとすれば、ハルキはそれを止める。
それでも納得できないアラタに対し、カイトは『そうだ』と答えた。
「確かに元は、君がそんな格好をしているせいだ。だから厄介な騒ぎになるし、くだらない争いが起こる。」
「っうう・・・」
「だからさっさとこれに着替えて来なよ。」
「えっ、うわっ!?」
カイトがアラタに渡したのは、今ハルキ達やカイトが着ているウェイターの制服だった。
思わずキョトンとしていれば、カイトはため息を1度吐いて答える。
「予備の制服だよ。さっさとそんな気色悪い姿を変えてきなよ。視界の暴力だ。言っとくけど、キャサリンには話しはつけてあるからな。」
「あ、あぁ・・・ありが、とう・・・」
まさかの行為に呆然としながらアラタは礼を言うと、奥に行って制服に着替えてくる。
それを見た後、カイトは再び大きなため息を吐いた。
「本当、うざいったらありゃしない。礼をするなんて・・・」
馬鹿馬鹿しいと思うカイトの視界の端で、第5小隊のノゾミ、タダシ、ブンタがヒソヒソと話し合う。
「カイトも素直じゃないわね。『そんな可愛い姿他の男に見せるな』って言えばいいのに・・・」
「いつもの事だろ。」
「あぁ。カイトは筋金入りのツンツン野郎だからな。それでしょっちゅう要らない誤解を生むのに・・・」
「何かアラタ可哀想になってきたわ。」
「俺も。」
「同じく。」
「お前達・・・」
話が耳に入ったらしく、米神をひくつかせながら3人を睨むカイト。
だが3人も、同じ小隊だけあって慣れているため特に気にせず、逆にアラタに同情しながら話を続けるのであった。
end
「あのさぁ、君何やってるの?」
振り向くと同時に呆れた表情で言ってきたのはカイトだった。
「カイト。」
「くだらない事やるなら他所でやってくれるかい。とても邪魔なんだけど・・・」
いかにも嫌そうな眼差しでアラタを見た後、あっち行けと言わんばかりに手を振る。
それにアラタが『何だと!』と憤慨するが、日頃から慣れているためカイトは気にすることなく、今度はムラク達の方にへと面倒くさそうにやってくる。
「君達もだよ。用が無いならさっさと出ていってもらえるかい?出入り口の所でケンカなんてされちゃ、いい迷惑だ。特にそこのバイオレット・デビルやエゼルダームの奴。君達はただでさえ目立つし、客として来たのにここでこんな事されたら邪魔以外の何者でもないね。」
追い出すように先程同様手を振るカイトに対し、興ざめしたキョウジはカイトを睨み付けた後、出ていく。
ムラクは自身の隊長の悪口を言われて怒る小隊の3人にせがまれ、『すまなかった』と礼をしてから半ば無理矢理な状態で出ていった。
「はぁ。ったく、仕方ない連中だ。」
「すまないカイト。」
「・・・悪かったな。」
ハルキに続いてヒカルも迷惑をかけたと言う自覚があるため、謝罪する。
それに対しカイトは『ふん』と鼻で返事をした後、彼らを睨み付けた。
「今更だね。本当馬鹿馬鹿しいたらありゃしない。文化祭だからって他国間同士の争いが無いにしても、今回の売上金がそのままSCに入るんだから、これにこりたら2度とそんな事しないんだね。」
「おい!そんな言い方・・・」
「アラタ止めろ!当然の事だ!」
「けど、ハルキ達が原因じゃないだろ。」
容赦無い言葉責めにアラタがカイトを怒鳴ろうとすれば、ハルキはそれを止める。
それでも納得できないアラタに対し、カイトは『そうだ』と答えた。
「確かに元は、君がそんな格好をしているせいだ。だから厄介な騒ぎになるし、くだらない争いが起こる。」
「っうう・・・」
「だからさっさとこれに着替えて来なよ。」
「えっ、うわっ!?」
カイトがアラタに渡したのは、今ハルキ達やカイトが着ているウェイターの制服だった。
思わずキョトンとしていれば、カイトはため息を1度吐いて答える。
「予備の制服だよ。さっさとそんな気色悪い姿を変えてきなよ。視界の暴力だ。言っとくけど、キャサリンには話しはつけてあるからな。」
「あ、あぁ・・・ありが、とう・・・」
まさかの行為に呆然としながらアラタは礼を言うと、奥に行って制服に着替えてくる。
それを見た後、カイトは再び大きなため息を吐いた。
「本当、うざいったらありゃしない。礼をするなんて・・・」
馬鹿馬鹿しいと思うカイトの視界の端で、第5小隊のノゾミ、タダシ、ブンタがヒソヒソと話し合う。
「カイトも素直じゃないわね。『そんな可愛い姿他の男に見せるな』って言えばいいのに・・・」
「いつもの事だろ。」
「あぁ。カイトは筋金入りのツンツン野郎だからな。それでしょっちゅう要らない誤解を生むのに・・・」
「何かアラタ可哀想になってきたわ。」
「俺も。」
「同じく。」
「お前達・・・」
話が耳に入ったらしく、米神をひくつかせながら3人を睨むカイト。
だが3人も、同じ小隊だけあって慣れているため特に気にせず、逆にアラタに同情しながら話を続けるのであった。
end