メイドパニック!
③星原ヒカル
「全く君は・・・相変わらずだな。」
ため息と同時に呆れた声が側から聞こえる。
それに思わずムッとし、勢いよく振り向いて、声の主である金髪の少年に言う。
「何がだよヒカル。相変わらずって?」
「こう言った状況になることがだ。」
そう言うとヒカルは『はあ?』と未だにその言葉の意味を理解していないアラタの腕を掴んだまま、余った手で彼の顎を掴むと、素早く無防備な口にキスをした。
「んんっ!?」
まさかの行動にハルキやムラクは表情を固まらせ、キョウジはニヤニヤし、サクヤは顔を赤くしつつ苦笑いを浮かべ、ユノは『きゃー!』と黄色い声を上げる。
一方突如としてキスをされたアラタは驚き、すぐに離そうとするが徐々に深くなるキスと、見られていると言う羞恥で力が入らない。
「ヒ、ヒカ・・・止めっ・・・もっ・・・うっ・・・」
羞恥とキスで限界を迎えたアラタは、頭から湯気を出し思わずその場で意識を手放した。
それに気付いたヒカルはゆっくりと離すと、満足気な顔をしてアラタを担ぐ。
見た目ひ弱そうな体のどこにそんな力があるんだ、とすっかり茅の外状態だったミハイル達が内心で思えば、ヒカルは悪びれることなく、ユノに言う。
「と言うことで、アラタは保健室に連れていく。それと、見て分かる通りアラタは当に僕のものだ。だからこの勝負、既に僕の勝ちだ。」
勝ち誇った笑みを見せた後、ヒカルは保健室へと向かった。
「まさかあの女顔の奴がな。」
「星原ヒカル・・・名を覚えておこう。」
「それにしても・・・あんなアラタを見た後、どう接すればいいんだ・・・」
先程の扇情的な表情のアラタを思い出して、赤くなった顔を隠すように額に手をそえるハルキ。
ハルキの言葉でキョウジは『あいつから奪うか』とある意味物騒なことを言ったり、ムラクはムラクで『写真に収めればよかったか』と後悔するのであった。
end
「全く君は・・・相変わらずだな。」
ため息と同時に呆れた声が側から聞こえる。
それに思わずムッとし、勢いよく振り向いて、声の主である金髪の少年に言う。
「何がだよヒカル。相変わらずって?」
「こう言った状況になることがだ。」
そう言うとヒカルは『はあ?』と未だにその言葉の意味を理解していないアラタの腕を掴んだまま、余った手で彼の顎を掴むと、素早く無防備な口にキスをした。
「んんっ!?」
まさかの行動にハルキやムラクは表情を固まらせ、キョウジはニヤニヤし、サクヤは顔を赤くしつつ苦笑いを浮かべ、ユノは『きゃー!』と黄色い声を上げる。
一方突如としてキスをされたアラタは驚き、すぐに離そうとするが徐々に深くなるキスと、見られていると言う羞恥で力が入らない。
「ヒ、ヒカ・・・止めっ・・・もっ・・・うっ・・・」
羞恥とキスで限界を迎えたアラタは、頭から湯気を出し思わずその場で意識を手放した。
それに気付いたヒカルはゆっくりと離すと、満足気な顔をしてアラタを担ぐ。
見た目ひ弱そうな体のどこにそんな力があるんだ、とすっかり茅の外状態だったミハイル達が内心で思えば、ヒカルは悪びれることなく、ユノに言う。
「と言うことで、アラタは保健室に連れていく。それと、見て分かる通りアラタは当に僕のものだ。だからこの勝負、既に僕の勝ちだ。」
勝ち誇った笑みを見せた後、ヒカルは保健室へと向かった。
「まさかあの女顔の奴がな。」
「星原ヒカル・・・名を覚えておこう。」
「それにしても・・・あんなアラタを見た後、どう接すればいいんだ・・・」
先程の扇情的な表情のアラタを思い出して、赤くなった顔を隠すように額に手をそえるハルキ。
ハルキの言葉でキョウジは『あいつから奪うか』とある意味物騒なことを言ったり、ムラクはムラクで『写真に収めればよかったか』と後悔するのであった。
end