開始!刹那争奪戦!
刹(もう嫌だ・・・寝不足のせいで頭は痛いし、気分がすぐれない・・・なにより周囲が俺を巡ってうるさい・・・)
ベンチでハァと大きなため息をついた刹那の顔は青く、グッタリとし見るからに気分がよくない。
刹「少し静かにしてほしい・・・」
気分が悪い刹那にとってうるさい周囲は正直キツイ。
なにより早く帰れると聞いていたのに時計を見ると既に17時回る。
(買い物に出掛けたのは11時頃。ショッピングセンターに着いたのは14時頃。)
再びため息をつく刹那のもとに1人の青年が現れた。
『ツン』
ブリ「・・・」
刹「・・・」
指を刹那の額に押し付け、ジッと見つめる。
刹那もそんな彼の行動に特に驚きもせず、ただ単に見つめた。
ブリ「・・・」
刹「・・・ブリング。」
ブリ「コクン」
イノベイターの1人で、厠と言っていなくなったブリングだった。
刹那が名前を言うと縦に首を振り、横に座る。
刹「・・・何か用か?」
ブリ「コクン」
頷くと刹那の方を向くと、再び指を額に押し付けた。
ブリ「顔色悪い・・・」
刹「色々あった。」
ブリ「争奪戦のことか?」
刹「コクン」
今度は刹那が首を縦に振った。
ブリ「お疲れ様。」
ブリングはなでなでと刹那の頭を撫でた。
刹那はそれが気持ちよくて猫の様にすりよる。
刹「そう言えばブリングはどうしてここにいる?」
ブリ「厠に行った後、"迷子"になったから外出てたら刹那がいた。」
真面目な顔で迷子と言うものだから刹那は思わず吹き出した。
刹「くっ、ブリングでもあるんだな。」
ブリ「コクン」
刹「そうか。笑ってすまない。」
ブリングは首を横に振って"平気だ"と返事をする。
和やかなムードが漂う時、
ラッセ「あれ?刹那じゃねぇか。それと・・・」
アニュ「ブリング、2人してそこで何して・・・刹那さん大丈夫ですか?」
ラッセとアニューが現れた。
手には買い物袋を持っている。
刹「ちょっとな。それより、2人こそどうして?」
アニュ「私達は医療関係の物が少なくなったんで、その分を買いに。」
ラッセ「そっ。ってか刹那、お前本当に大丈夫か?顔青いぞ。」
心配そうに見るラッセ。
刹「たぶん。」
アニュ「たぶんって。見るからにいけない状態ですよ。これから艦へと帰るんで一緒に行きましょう。ブリングも一緒でかまいませんし。」
刹「でも皆が中にいる。」
ラッセ「センター内か?あぁそう言えば争奪戦やってるんだっけな。けどな、お前の体の方が大事だ。」
ラッセはベンチに座ってる刹那の担いだ。
ブリングも空いている方の肩に手を回し担ぐ。
アニューはラッセの分の荷物を持ち、ブリングを加えて4人はトレミーに戻っていった。
翌日、体調が悪化した刹那がベッドごしにスメラギに言った一緒にいたい人達は、助けてくれたブリング、アニュー、ラッセの3人に決定し、体調の事を考え、後日3人と一緒に過ごすことにしたとか。
余談だが、争奪戦に負けたマイスター、トリニティ兄妹、グラハム、フェルト、マリー、沙慈、イノベイター(ブリング以外)達には風邪を引かせた罰と称して一ヶ月の"刹那接近禁止令"が出され、全員が大ショックを受けたらしい。
こうして刹那争奪戦は終わった。
end
この話は1度いいから書きたかったものです!
ディランディ兄弟やティエリア、アレルヤ、グラハムさん、イノベイターとか、皆に愛されまくってる刹那を奪いあいしてほしいと(笑)
本当はアリーやコーラも出したかったんですが、ページが予想以上に多くなったんで諦めました。
悩んだのが、誰と誰を対立させるか、あと誰が勝ちか( ̄ω ̄:)
マリーとアレルヤを対立させるか、グラハムさんとディランディ兄弟で新旧変態対決(笑)させるかとか、結構。
個人的にやっぱ、黒沙慈VS黒アレルヤは欲しくて、結果↓
・黒アレルヤ対黒沙慈
・ディランディ兄弟対アレルヤ+フェルト
・イノベイター対ティエ様
・グラハム(+ビリー)対トリニティ
黒沙慈、黒アレルヤは書いてて楽しかったですね☆
誰が落ちかはめっちゃ悩みました。
初めはディランディ兄弟が予定だったのですが、等サイトはディランディ兄弟×刹那が中心なので、今回は止めました。
で、考え付いたのが、アニュー、ラッセ、ブリングの3人。
刹っちゃんの中ではたぶん一番安全な方々だと思ったので(笑)
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