開始!刹那争奪戦!
4月6日。
今日は刹那争奪戦が行われる。
刹「怖くて一睡も出来なかった・・・」
昨日の発言や、今日の行われる争奪戦について考えていた刹那は眠ることが出来ず、頭を抱えた。
するとそこに・・・
ニ・ラ「刹那おはよう♪」
刹「おっ、おはよ・・・」
ディランディ兄弟登場。
いきなり現れた2人に多少ビビりながらもゆっくりと体を起こす。
刹「朝から何の様だ?」
その問いに2人はニヤッとしながら
ニ・ラ「着替えを手伝いに「出ていけ!」」
頭に怒りマークをつけながらドアを指差す刹那。
ニ「まぁまぁそう言うなって。」
ラ「そうそう。刹っちゃんは短気だな。」
刹那をなだめながらニールとライルは近付き、彼のタンクトップに手をかける。
刹「なっ!?やめっ・・・ってかお前ら昨日ケンカしてたろ!」
必至に抵抗するもニールが両手首を掴んでいるため出来ず、その間に空いた手でニールはタンクトップを脱がし、ライルはズボンを脱がしていく。
ニ「あぁそれ?周囲を欺くための作戦だよ。」
ラ「俺と兄さんは始めっから刹那を2人じめにする予定だったし。」
刹「何だと!?うわっ、ちょっ、どこ触って・・・」
2人の手が突起やソレにチョンと触れた。
それに刹那は思わず顔を赤くする。
ニ「何って刹那の感じるとこ。」
ラ「長々とやるよりは先に体を落とした方が早いだろ♪」
これぞCBの変態双子の考え。
刹那はゾクリとした。
刹「いっ、嫌だっ・・・」
半泣きした目で2人を睨むが頬が赤く、発情してる様なその表情は万年盛ってる2人には逆効果。
ニ・ラ「(悪い刹那・・・)いっただきまぁす♪」
刹「ギャアアアアアア!!!」
刹那の悲痛な叫び声が部屋に木霊する。
このまま変態双子にヤラれるのか・・・とそんな話が上手くいく筈もなく、
ア・フェ「死ね!変態発情期双子!」
ニ・ラ「うわあああぁぁ!」
刹那の叫び声を聞いて、部屋にやって来たアレルヤ&フェルトのコンビが、ニールライルの変態双子を力強くぶん殴って気絶させた。
ア「刹那、大丈夫?」
フェ「他に何もされてない?」
刹「アレルヤ、フェルト・・・大丈夫だ。けど怖かった・・・」
涙をポロポロと流しながらアレルヤに抱きつく刹那。
それに2人は優しく撫でてやる。
ア「とりあえず食堂行こう。」
フェ「ここにいたら、また襲われるよ。」
刹「・・・あぁ。」
涙を拭きながらアレルヤとフェルトに促され刹那は食堂に向かった。
ア(このバカ双子)
ハ(でも良かったじゃねぇか。これで刹那との信頼は確実に結ばれたぜ。)
フェ(あの2人には改めて"お礼参り"をしないとね。)
ハ(ハハッ、確かに・・・って、どうしてこのピンクチビ俺と会話出来るんだ!?)
ア(多分、同じく刹那を守りたいのと、自分のものにしたいと言う似たような気持ちがそうさせてるんだよ♪)
ハ(なっ、なるほどな・・・)
フェ(うん。細かいことは気にしない。)
ア(そうだよ。さて、今日は刹那を一日中守って、気に入られて明日を一緒に凄そうね)
フェ(うん。でもマリーさんはいいの?)
ア(マリーって誰?僕の恋愛対象は刹那だけだよ。)
フェ(沙慈と同じこと言ってる・・・まっいっか。)
そんな事を小声で話してることなんて刹那はもちろん知らなかった。
食堂。
刹「・・・」
ア「・・・」
フェ「・・・」
刹「・・・あまり見ないでくれ。食べづらい。」
困り果てた顔をしながら刹那は朝食を食べる手を止めた。
ア「あっごめん刹那。」
フェ「つい、ね。」
刹「(つい?)ならいいんだが・・・2人は朝食は?」
ア「僕達はもう食べたんだ。」
フェ「うん。そうだ刹那、食べたら私達と買い物に付き合ってほしいんだけどいいかな?」
刹「かまわないが・・・すぐに終わるか?」
ア「終わるよ。洗剤とかの日用品買うだけだし。」
その言葉に刹那はホッとする。
刹「(この2人なら無害そうだし・・・)分かった。ならい「「僕(私)もついてきます!」」」
話を聞いていた沙慈とマリー登場。
刹「沙慈にマリー・パーファシー。」
マ「マリーって呼んでくださいセイエイさん。」
刹「分かった。なら俺も刹那と呼んでくれてかまわない。」
マ「分かりました刹那さん。」
2人の間に少しばかりほんわかムードが漂う。
ア・フェ・沙「ちょい待ち!」
とりあえず、色々あったが沙慈とマリーは3人の買い物に付き添うことに。
そして地上にあるショッピングセンター。
ア「あとは・・・食器用洗剤と・・・」
刹「まだあるのか?」
フェ「うん。ゴメンね刹那。すぐに終わるって言ったのに。」
刹「いや平気「全くだよね。」」
刹那が喋ろうとした時、沙慈が入ってくる。
沙「それもこんなに荷物あるし。刹那も大変だよね。」
刹「えっ、俺は「ちょっと!」」
今度はアレルヤが割り込む。
ア「僕は刹那に言ってるんだよ。勝手についてきた君に言われたくないな。」
沙「いやだなぁアレルヤさん。僕は刹那に辛い思いをさせたくないためについてきたんです。荷物持ちは可哀想だし。それに筋肉だけのあなたが袋1つなんて酷いですよね。」
さりげなく黒いことを言う沙慈。
ア「やだなぁ。僕のには君用の漂白剤がどっさりと入ってるんだよ。君みたいな真っ黒でどこの馬の骨か分からない奴を白くするために。」
アレルヤも黒発言連発。
2人はどす黒いオーラを周囲に放ちながら笑顔(ある意味恐ろしい)で口ゲンカを開始した。
それを近くにいた刹那に見せまいと、フェルトとマリーは両手で刹那の耳と目を隠しその場から去る。