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僕達のすること


ダブルオーライザーとスサノオが互いにトランザムを発動させたのを、リジェネはラグナンジュ5で嬉しそうに見ていた。



「覚醒が始まったんだね。」


ニヤリと唇を吊り上げ、今行われている戦いを見届ける。


「フフッ、刹那は計画に必要なのと同時に、僕自信にも必要だからね。」


(早く・・・早く覚醒した君を見たいよ)



目の先では両者のGN粒子がぶつかりあい、青色と赤色のシブキの様にも見えた。








やがて互いにトランザムは終了し、激しい戦いにより酷い疲労に襲われラグナンジュ5の近くを力なく機体は浮く。


リジェネはそれを見てすぐにダブルオーライザーのハッチ部分に行った。



そして、戦いにより半壊していたハッチを開けてコックピット内に入り込む。


「おめでとう刹那。」


疲労で気を失った刹那を見るとリジェネは愛しいそうに抱き締め、椅子に座る。


すると通信が入った。



『ちょっと、貴方はいきなり何なんですか!?』


通信の相手はオーライザーに乗る沙慈・クロスロード。
彼はどうやらダブルオーの後ろにいて守られてたせいで無傷らしく、突然現れたリジェネに困惑していた。


「君は確か・・・沙慈・クロスロードだね。」


『どうして僕の名前を・・・ってそんなことより、貴方は誰ですか!?刹那をどうする気なんですか!?』


一瞬唖然としてたが沙慈だが、すぐにリジェネを質問責めにする。
それをリジェネはまぁまぁと何とも落ち着いた口調でなだめた。


「ちゃんと1つ1つ教えてあげるよ。先に挨拶だね。僕はリジェネ・レジェッタ。リジェネって呼んでね♪」


『さ、沙慈・クロスロードです。』


警戒心を剥き出しにしならがらも沙慈は答える。


「うんうん。それで僕の目的はさっきのトランザムで覚醒した彼を、愛しい僕の刹那を迎えに来ること。」


リジェネの言葉に沙慈は怪訝そうな顔をした。


『迎えに?どういう事ですか?それに覚醒って一体?』


「まぁ落ち着きなって。君は知ってる筈だよ。刹那の体の異変に♪」


『体の・・・異変?・・・!?』


少し考えハッと気付く。
トレミーから出発する前に見た彼の体の異変。
普段の赤褐色の瞳が金色に光ってたこと。
そして、アニューやルイスが何かに操られていると言う確信を得た言葉を口にしていたこと。


思い当たる点を見つけた沙慈が驚愕のあまり目を見開いている姿を見て、リジェネは、"ほ~らね"っとニッコリと微笑む。


「刹那は僕ら見たいになろうとしている・・・いや、僕らとは違う新たな人間に・・・」


横抱きにしている刹那の額に優しくキスすると、リジェネは真っ直ぐ画面越しにいる沙慈を見て声をかける。


「沙慈・クロスロード、」


『何ですか?』


「君も一緒に来ない?今から行く僕らの、新たな世界に。」


『行きませんよ!それに刹那は渡しませんし、僕にはルイスが・・・』


誘いに反対の意をさす沙慈にフーンと一言言うと、リジェネは怪しげな笑みを浮かべたまま呟く様に言った。


「本当は彼女のこと本気で好きじゃないくせに。」

『!?』



リジェネから出た言葉に沙慈は再び驚愕して目を見開く。

『なっ・・・何を証拠に・・・』


彼の口調から動揺してること、つまり図星と言うことが丸分かりである。


それでも否定する沙慈にリジェネは続ける様に答えた。


「フフッ。君が4年前、君の住むマンションに越してきた刹那に一目惚れしていたこと知ってたからね。それから君は彼に好きになってほしくて、近所付き合いと称して何度も刹那と会って。」



『・・・』


「けど、彼は男だから、同性が同性を好きって知ったら嫌われると思って告白出来ず、結局彼女、ルイスハレビィと付き合って。刹那がいなくなってからも、その思いは捨てきれず、アロウズの収容所で思わぬ再会した時も、恋心が、4年間の思いが引金を引かせなかった。」


全て真実なことをペラペラと話すリジェネに沙慈は呆然と聞いていた。


『ど、どうして・・・』

やっと出た言葉がそれだった。
リジェネは再びフフッと笑うと迫る。


「ねぇ、一緒に行かない?刹那と僕と君で世界を変えよう。行くなら君と一緒に刹那を愛してもいい。愛する者と一生一緒にいれるし。いい事じゃない?長年の思いが実(みのる)んだよ。」


『彼と・・・刹那と一生一緒に・・・』


「うん。」


『僕の思いが・・・叶う・・・』


「うん。」


沙慈の言葉に確信する様にリジェネは1つ1つ頷く。


『刹那・・・』


画面越しにいる横抱きにされ、黒髪をフワフワと浮かし穏やかに眠る美しい青年を見やると"ゴクッ"と生唾を飲み込んだ。


突然現れた無口で無愛想だけどちょっとした仕草とか可愛い、本当は素直で優しい少年。


思いを伝えらないまま、いなくなって空虚になった自分の元に、残酷な運命ながらも再び出会った彼は、少年の時の面影を残しながらも以前よりも増して美しい青年と成長し、空虚になっていた心に火を灯した。


手に入れたくても入れなかった彼が、刹那が手に入る。







なら・・・





『一緒に連れてってください。』


「もちろんだよ沙慈。これからよろしくね。」


画面越しにリジェネはその答えに微笑むとダブルオーを起動させる。


沙慈は眠る彼に一言心内で"ごめん"と謝る。




「それでも僕は・・・君が欲しいんだ・・・」










リジェネと沙慈は眠る刹那を見ながら共に宇宙の何処かに向かった。
2度とトレミーや屋敷へと戻らないと決意し、世界を変えるために・・・








end




あとがき↓


リジェネの"覚醒した"と言う言葉を聞いたらとっさに刹那を連れてくんじゃないかと思いまして。
それで出来たのはこれです。
本当はハムさんも入れたかったんですが、話がまとまらなそうなんでボツ。

ってか刹那喋ってない!?(←今頃気付く)
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