悪戯とアルコール
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熱くなった身体と、脳に響く本能からの警告音。
視界に映った半分ほど残っているジョッキに、腰に回された手を除けば自由だということに気づく。
悟られないよう隙をついたタイミングで一気に力を入れてこの腕から抜け出そう、まだ熱の残る頭で解決策を考えていれば、全て無駄だと知らせるように後ろで音が鳴った。
——空耳でなければ、考えうる限り最悪の……録画終了を告げる音で。
全身から汗が吹き出る。先ほどとは逆に冷えていく頭とドクドクと脈打つ心臓。
振り返るまでもなく目の前に突きつけられたのは、確かに顔も手元もはっきり写っている動画。
身に覚えしかないその光景は、数十秒前に行われた未成年飲酒を撮影したもので。
「これ、学校にバレたらどうなるだろうね?」「就職でも進学でも不利になるんじゃないかなあ」
人の人生を左右するそれを楽しそうに弄る彼には、なにか大事なものが欠けていないだろうか。
——ここから、私の歯車は狂っていく