愛の結晶
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あの日から、何となく彼女のSNSを追いかけるのが習慣になっていた。
新しく呟かれる内容はほとんど焔の事だが、過去の俺宛てのメッセージを読むのが楽しくて、ついつい見てしまう。
アカウント名がわかった所で、今までのライブで貰った手紙を漁っていたら、何通か見つかり、それも鞄に入れて移動中に読んでいる。
……いまは、焔のファンだというのに。
「なに見てんの?」
後ろから声をかけて来たのは、当人である焔。
見られたら不味い、隠そうとすればその前に読まれた様で。
「ファンレター? わざわざ読んでんだ、優し〜」
名前を覚えていたら厄介だな、と思い様子を伺っていたが、最後に書かれた文字に全く反応を示さなかった。
そういう人だ。圧倒的なカリスマ性で人を惹きつけるが、それは全てステージ上のパフォーマンスに使われている。
応援しているファンを特別視することは無い。
熱心に追いかけて、恋心と同等の想いを抱くファンが山ほどいるが、本人は露知らず女を抱いている。
そんな奴より、俺を推した方が良いと思うんやけどな。
——するりとすれ違った彼への嫉妬が、藤の瞳に宿った。