愛の行方
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なんで黎のファンなんや。
どうして俺のファンやなくて、よりによって黎のファンなんや。
思い返せば、彼女の柔らかい笑顔は全て黎に向けられたものな気がして、グツグツとした怒りが沸き上がる。
俺はこんなに__
あぁ、そうか。どうして俺はこんな簡単なことに気付けなかったのか。
黎に対する感じたことのない強い怒り。
俺以外と話している彼女を見るたびに、胸に感じるズキズキとした痛み。
何をしていても彼女が気になって集中出来ず、いま何をしているのか、何処にいるのか聞いたり。
俺は、梨音が好きなんや。
だから24時間梨音のことを考えて、気になって、他の奴に笑顔を向けるのが許せなくて。
なのに、梨音は俺のことを__裏切った。
俺には返信もしないのに黎のライブに行って、話して、頼って。
“黎”の方が“暁”より好きなのか。
浮かんだ考えは、即座に否定する。
そんなわけがないんだ。だって、彼女は俺のことが好きで……
そう、梨音は俺のことが好きなのに、違う男のところにいく。
悪い子だから、ちゃんと教えなきゃ、ダメなんや。
夜道の中、ぼんやりとした灯に照らされた、愛しい後ろ姿に近付いた。