愛の行方
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――時は過ぎ、ワンマンライブ当日。
事前物販で無事黎くんのグッズを買えて、自
然と笑顔になる。
最近は現場に行けていなかったのと、その前はメンバーが手売りすることが多くて、暁さんの方に並ぶばかりだった。
友人にお願いすれば良いだけなんだけど、これまでグッズは自分で購入していたため、何となくこだわって代行は頼めなかった。
荷物をロッカーに預け、ちょうど入場開始時間になったので並ぶ。
記念となる重要なライブ。なんと積まずに自名義で最前を当てることが出来た。
発券した時は人目があるにもかかわらず叫んでしまった。
良席が全てという訳では無いが、大きな会場の抽選で最前を当てられるのは本当に嬉しい。
久しぶりのライブ。
開演前のドキドキした空気すら楽しめて、どんだけ嬉しいの、と自分でも思う。
こうやって初心にかえるのもたまには良いかもしれない。
そんなことを考えていれば、開演時間になったよう。
照明が落とされ、ステージ中央が紫色のライトで照らされる。
浮かび上がったシルエットに、黄色い歓声が響く。
彼の合図をきっかけに、黎くんの代表曲が演奏される。
何度も聴いてきた曲でも、やはりライブとなると特別だ。
紫のペンライトをリズムに合わせて振っていれば、揃った動きに満足気な顔をする黎くんの姿。
間奏に入れば、まだまだいけますよね?と煽る彼。
沸き立つような気持ちを乗せて、全力で声を出す。
曲調に合わせて表情、声色を変え、人を惹きつける彼が愛おしいほどに好きだ。
心地よい高揚感の中、そんなことを思った。