愛の行方
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ぼんやりと窓の外を眺める。
連絡先を半ば強制的に交換されたあの日から、夜になると通知を知らせるバイブレーションが止まらなくなった。
ガラスに反射して映る画面には『曉』と表示されている。
次から次へとメッセージが届く。
内容は、「いま何してるん?」といったものがほとんど。
最初の数日は一つ一つ返信していたが、今は返していない。
無視し続けているとブロックされたのかと心配し出し、恐ろしい速さでメッセージと電話が来るようになるため、反応しないといけない。
スマホを手に取り、鳴り止まない通知に思わず重い息をつく。
今日は黎くん個人の告知があるから、一時的に通知をオフにさせてもらう。
ここしばらく暁さんがいるイベントやライブには参加していないため、ユニットでの活動が多かったここ数ヶ月は黎くんに会っていない。
暁さんを避けることで行動が制限されてしまうのがそろそろしんどくなってきた。
ちょうど黎くんの公式アカウントからワンマンライブ開催が告知された。
初ではないものの、デビューから数回しか開催されていない貴重なワンマン。
行くしかないだろう。
確かその日は、暁さん単体での撮影がアナウンスされていたはず。
きっと出会うことはない。
久しぶりの現場に、一気にテンションが上がる。
いつもなら憂鬱な暁さんへの返信も、苦にならない。
終演後には接触イベントもあるよう。限定グッズを購入した人の中で抽選らしいので、財力が求められる。
当てるためにも全力で仕事しなくては。
よし、がんばろう!