援交少女と一目惚れして堕ちていく彼
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「それじゃ、これからもご贔屓に。」
取引内容に満足したようで、上機嫌に
「こちらこそ」と返す小太りの中年男性に挨拶し、その場をあとにする。
ギラギラと怪しい光に照らされている此処は、所謂”危ない街”。
普段ならこのような場所には足を運ばない。 だが、取引先との兼ね合いで打ち合わせがこの場所だったため、仕方なく此処にいる。
事前に上司から「直帰でいい」と伝えられていたため、打ち合わせが終わった今、ここにいる必要はない。
夕飯をどこで食べようか考えつつ、柄の悪い男や、極端に露出の多い女性が群がる道を早足で進む。
すると途中、明らかにこの場にそぐわない浮いた女の子が視界に入る。
時間帯から考えているはずのない、中学、高校生辺りの外見をしていて、すれ違う男達下心が見え透いた視線に、顔を曇らせている。
正直、厄介事には関わりたくないのだが。
とても見ていられなくて、思い切って声をかける。
「ここにいたら危ないですよ。どういう所かわかってます?まだ子供ですよね?」
苛立ちを募らせたまま、乾いた口を開けば、思ったより冷たい口調になってしまった。
「わかってます……ここで相手を探すしかないんで」
小さな声で呟かれた予想外の言葉に、訳ありだということを察する。
「……それにしては、切り替え出来てなさそうですけど」
そんな事を言いたかったわけじゃないのに、口から言葉が溢れていた。
実際、目の前の少女は誰がどう見ても怯えていた。
すれ違う男に視線を向けられるたび、顔を歪め俯いている状態で身体を売るなんて、到底無理だろう。
それこそ弱みにつけ込んで強姦、といった展開になってもおかしくない。
声をかけたのにこのまま放置して、何か事件でも起こってしまったら後味が悪い。
どうしようかと悩んでいれば、俺の言葉に俯いていた少女が、勢いよく顔を上げた。
「……いや、出来てます! お兄さん、どうですか?」
は? 疑問符が頭の中を埋め尽くす。
たっぷりと時間を使い、考えれば不自然なことではなかった。
少女は身体を売る気でいて、そこに若い男が声をかけた。
__だが、そういう事を考えて声をかけたわけじゃない。
断ろう、と思ったが、ここで断ったら少女はどうするのか。
次の相手を探すだろう。
どうやら俺の言葉が後押しになってしまったようで、決心した顔をしていた。
この様子だと、そこら中に山程いる男に声をかけ、事に及ぶだろう。
自分が誘いを受ければ、少なくとも明日のニュースで胸糞悪くなる、という可能性は無くなる。
ついでに多めに金を渡しておけば、当分体を売らずとも生活できるだろう。
「わかりました。手は出しませんから。安心してください、っていっても無理ありますね」
自分で話しながら気付く。
少女は不思議そうな顔をしていて、納得していないようだ。
ともかく、場所を移そうと声をかける。頷く彼女を見て、人混みの中を手を引いて進んだ。
とりあえず近くのホテルに泊まろうとしたが、明らかに未成年の子を連れて行って大丈夫なのか。
やましいことをする気は無いが、男と二人きりというのは不味い気がする。
先程出会ったばかりの子供に住所を知られるのもどうかと思ったが、仕方ないだろう。
俺だって年頃の男だから、目を伏せる少女を見て何も感じていないといえば嘘になる。
だが、この時はまだ自制心が働いていて、どうこうしようとは思っていなかった。
適当に話して、安全な場所に帰らせられれば、と思っていたのに。