The Joint Investigation
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「もしかして…怜侍くん?」
その声は、記憶のものより落ち着いて艶っぽくなってはいたが、優しいあの響きのままであった。
改めて彼女に向かい合う。
品のある端正な顔立ちには確かに昔の面影が残っていた。
「鉾崎……言音……君、か?」
「やっぱり!怜侍くんだ。久しぶりだね」
そう言うと彼女は相好を崩した。
鉾崎言音、彼女は御剣の幼馴染だった。
あの事件が起きるまで、家が近所でよくお互いの家に遊びに行っていたものだ。
御剣の父は弁護士、言音の父は刑事であったが、お互いの父親が意気投合し、
家族ぐるみの付き合いであった。
まさか先程思い出していた人物が目の前に居るのが今だに信じられず、
御剣はしばしの間茫然とした。
「怜侍くん?…どうしたの?」
「い、いや、何でもない」
コホン、と誤魔化すように咳をして目を逸らすと彼女はくすり、と笑みをこぼした。
「また会えて嬉しいな」
そう呟いた彼女の顔は、笑みを浮かべてはいたがどこか苦しそうであった。
「ところで、さ、怜侍君はなんで検事局に?しかもこんな遅く」
「何でと言われても、ここは私の職場だが…?」
え、と彼女は動きを止め、こちらをじっと見つめた。
「じゃあ、検事ってこと…?」
「ああ、そうだが――君は?」
「私は今、国際警察の刑事なの。先日日本の事件を担当するはずだったんだけど、担当者が不慮の事故で亡くなって、
私が引き継ぐ事になったの。検事局へはその挨拶に」
「それは……お悔やみを申し上げる。すると君はこれからこちらで捜査をするということだろうか?」
「当分はね。でも捜査によってはまた海外へいくかもしれないの」
一瞬心を過った一抹の寂寥感を誤魔化すように、話題を変える。
「その、君は電車で来たのか?もうすでに終電は終わっているようだが」
「大丈夫、実は歩いて検事局まで来れる所にホテルを取ったの」
「今日は雨も降っていることだ。今の時間外を出歩くのは危ないだろう。送っていこう」
聞くと言音のホテルは同じ方向にあった。
しかも彼女の言うとおり検事局からそう遠い距離ではなかったため何度も固辞したが、彼はとても義務感を感じているのだろうと気づくと何度目かのやり取りで遂に言音は折れた。
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
助手席のドアを開けてやると、彼女は慣れていないのか
照れてはにかみ、小さな声でありがとう、と言った。
× ×
聞くと彼女と自分の家は同じ方向にあった。
しかも彼女の言う通り検事局からそう遠い距離ではなかったが、車中では様々な話をすることができた。
子供の頃の思い出、御剣が引っ越してからの後の事、同じ中学に上がった同級生の事…
「そういえば、成歩堂くんと矢張くんて覚えてる?」
「ああ、小学校4年の時の友達だ。」
「私はその時同じクラスじゃなかったけど、5年生のクラス替えで一緒になってね。
中学校まで一緒だったんだ」
『あの』学級裁判以後、成歩堂とクラスメイトたちは段々前のように遊ぶようになったとか、相変わらず矢張はトラブルメーカーであったりとか。
話せばきりがない。
車はいつの間にか言音のホテル前の近くまで来ていた。
「あ、この辺りで大丈夫。送ってくれてありがとう」
「いいのか?…では、気をつけていきたまえ」
彼女が車から出た後、ふとバックミラーを見る彼女は小さくなるまで手を降っていた。
その声は、記憶のものより落ち着いて艶っぽくなってはいたが、優しいあの響きのままであった。
改めて彼女に向かい合う。
品のある端正な顔立ちには確かに昔の面影が残っていた。
「鉾崎……言音……君、か?」
「やっぱり!怜侍くんだ。久しぶりだね」
そう言うと彼女は相好を崩した。
鉾崎言音、彼女は御剣の幼馴染だった。
あの事件が起きるまで、家が近所でよくお互いの家に遊びに行っていたものだ。
御剣の父は弁護士、言音の父は刑事であったが、お互いの父親が意気投合し、
家族ぐるみの付き合いであった。
まさか先程思い出していた人物が目の前に居るのが今だに信じられず、
御剣はしばしの間茫然とした。
「怜侍くん?…どうしたの?」
「い、いや、何でもない」
コホン、と誤魔化すように咳をして目を逸らすと彼女はくすり、と笑みをこぼした。
「また会えて嬉しいな」
そう呟いた彼女の顔は、笑みを浮かべてはいたがどこか苦しそうであった。
「ところで、さ、怜侍君はなんで検事局に?しかもこんな遅く」
「何でと言われても、ここは私の職場だが…?」
え、と彼女は動きを止め、こちらをじっと見つめた。
「じゃあ、検事ってこと…?」
「ああ、そうだが――君は?」
「私は今、国際警察の刑事なの。先日日本の事件を担当するはずだったんだけど、担当者が不慮の事故で亡くなって、
私が引き継ぐ事になったの。検事局へはその挨拶に」
「それは……お悔やみを申し上げる。すると君はこれからこちらで捜査をするということだろうか?」
「当分はね。でも捜査によってはまた海外へいくかもしれないの」
一瞬心を過った一抹の寂寥感を誤魔化すように、話題を変える。
「その、君は電車で来たのか?もうすでに終電は終わっているようだが」
「大丈夫、実は歩いて検事局まで来れる所にホテルを取ったの」
「今日は雨も降っていることだ。今の時間外を出歩くのは危ないだろう。送っていこう」
聞くと言音のホテルは同じ方向にあった。
しかも彼女の言うとおり検事局からそう遠い距離ではなかったため何度も固辞したが、彼はとても義務感を感じているのだろうと気づくと何度目かのやり取りで遂に言音は折れた。
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
助手席のドアを開けてやると、彼女は慣れていないのか
照れてはにかみ、小さな声でありがとう、と言った。
× ×
聞くと彼女と自分の家は同じ方向にあった。
しかも彼女の言う通り検事局からそう遠い距離ではなかったが、車中では様々な話をすることができた。
子供の頃の思い出、御剣が引っ越してからの後の事、同じ中学に上がった同級生の事…
「そういえば、成歩堂くんと矢張くんて覚えてる?」
「ああ、小学校4年の時の友達だ。」
「私はその時同じクラスじゃなかったけど、5年生のクラス替えで一緒になってね。
中学校まで一緒だったんだ」
『あの』学級裁判以後、成歩堂とクラスメイトたちは段々前のように遊ぶようになったとか、相変わらず矢張はトラブルメーカーであったりとか。
話せばきりがない。
車はいつの間にか言音のホテル前の近くまで来ていた。
「あ、この辺りで大丈夫。送ってくれてありがとう」
「いいのか?…では、気をつけていきたまえ」
彼女が車から出た後、ふとバックミラーを見る彼女は小さくなるまで手を降っていた。