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キッチンの掃除を終えて、手を拭きながら私は小さく息をついた。
今日は怜侍くんがリビングで仕事をしている。なるべく邪魔をしないようにしないと。
彼が仕事を家に持ち帰るのはとても珍しいことで、いつもなら仕事とあらば休日だって検事局に行ってしまうのだ。
もうかれこれ3時間も集中してるよなあ、とちらりと彼を見遣る。
しかし。
しかし、だ。
やはり仕事をしている彼の姿は格好良い。
曲がる事のない真っ直ぐに伸びた背筋、真剣に資料を精査する真剣な眼差し、引き結ばれた唇。
やっぱりデスクワークの姿勢も性格がでるものなんだなあ、と思う。きっと今私は締まりのない顔をしているに違いない。多分これは所謂、見惚れている、という状態だ。
だけど、ずっとこんな調子では流石に根を詰め過ぎなのではなかろうか。
「大丈夫?疲れてない?」
何気ない風を装ってひょいと彼を覗き込むと、その顔には疲労の色が色濃く滲んでいた。
「大丈夫、だ」
そう言いながらも目を固く瞑って眉間を揉む様子は、明らかに参っている様子だった。
「ちょっと休んだらどうかな?」
指を伸ばして皺を解すように眉間に触れると、目を瞑ったまま肩に置いた手にくったりと頭を預けてくる。
完全に無防備な様子が心を許されている証拠のようで、思わず笑みがこぼれてしまう。
なんて幸せなんだろう、なんて。
椅子に乗り上げて、しばらくそのまま怜侍くんの眉間を擦っていると、徐々に肩の力が抜けていくのがわかった。
「どう?少しは楽になったかな?」
「ああ、ありがとう。ナマエ」
顔を上げると表情からすっかり険は取れていて、私はほっとした。
椅子から降りようとすると、急に背中に腕がまわってきた。そのまま抱き寄せられて、向かい合わせに座る格好になる。怜侍くんの腿に乗っかる形になって、何だか恥ずかしい。身動ぎしたのを逃げようとしたと思ったのか、抱きしめる力が強くなる。
顔は私の肩に伏せられていて、表情はわからないのが私を不安にさせた。
この人はいつだって辛いことを1人で抱えてしまうのだ。少しは私のことを頼ってくれればいいのに。
少しだけ、心細くなってしまって、怜侍くんを抱く腕に力を込めながら引き止めるように、思っていることを口にした。
「私はさ、いつでも君の味方だからね。絶対に」
「それは頼もしいな」
心底安心したような声音に、私も嬉しくなる。
お互いの体温が移るくらい長い間そうしていたので、もう大丈夫かな、と離れようとすると、ますます深く抱き込まれる。
「もう少し、このままでいさせてくれないか」
「うん、良いよ。もちろん」
怜侍くんが甘えることなんて滅多にないので少し驚きつつ、私は彼を受け入れる。
それは私にしか出来ない、誰にも譲れない、私の役目だ。
今日は怜侍くんがリビングで仕事をしている。なるべく邪魔をしないようにしないと。
彼が仕事を家に持ち帰るのはとても珍しいことで、いつもなら仕事とあらば休日だって検事局に行ってしまうのだ。
もうかれこれ3時間も集中してるよなあ、とちらりと彼を見遣る。
しかし。
しかし、だ。
やはり仕事をしている彼の姿は格好良い。
曲がる事のない真っ直ぐに伸びた背筋、真剣に資料を精査する真剣な眼差し、引き結ばれた唇。
やっぱりデスクワークの姿勢も性格がでるものなんだなあ、と思う。きっと今私は締まりのない顔をしているに違いない。多分これは所謂、見惚れている、という状態だ。
だけど、ずっとこんな調子では流石に根を詰め過ぎなのではなかろうか。
「大丈夫?疲れてない?」
何気ない風を装ってひょいと彼を覗き込むと、その顔には疲労の色が色濃く滲んでいた。
「大丈夫、だ」
そう言いながらも目を固く瞑って眉間を揉む様子は、明らかに参っている様子だった。
「ちょっと休んだらどうかな?」
指を伸ばして皺を解すように眉間に触れると、目を瞑ったまま肩に置いた手にくったりと頭を預けてくる。
完全に無防備な様子が心を許されている証拠のようで、思わず笑みがこぼれてしまう。
なんて幸せなんだろう、なんて。
椅子に乗り上げて、しばらくそのまま怜侍くんの眉間を擦っていると、徐々に肩の力が抜けていくのがわかった。
「どう?少しは楽になったかな?」
「ああ、ありがとう。ナマエ」
顔を上げると表情からすっかり険は取れていて、私はほっとした。
椅子から降りようとすると、急に背中に腕がまわってきた。そのまま抱き寄せられて、向かい合わせに座る格好になる。怜侍くんの腿に乗っかる形になって、何だか恥ずかしい。身動ぎしたのを逃げようとしたと思ったのか、抱きしめる力が強くなる。
顔は私の肩に伏せられていて、表情はわからないのが私を不安にさせた。
この人はいつだって辛いことを1人で抱えてしまうのだ。少しは私のことを頼ってくれればいいのに。
少しだけ、心細くなってしまって、怜侍くんを抱く腕に力を込めながら引き止めるように、思っていることを口にした。
「私はさ、いつでも君の味方だからね。絶対に」
「それは頼もしいな」
心底安心したような声音に、私も嬉しくなる。
お互いの体温が移るくらい長い間そうしていたので、もう大丈夫かな、と離れようとすると、ますます深く抱き込まれる。
「もう少し、このままでいさせてくれないか」
「うん、良いよ。もちろん」
怜侍くんが甘えることなんて滅多にないので少し驚きつつ、私は彼を受け入れる。
それは私にしか出来ない、誰にも譲れない、私の役目だ。
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