好きしか知らない 𝚙𝚝.𝟹
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【𝙹𝚞𝚗𝚐𝚔𝚘𝚘𝚔】
トントントン、トン。リズムよく野菜を切っているジンヒョンの隣りで大きな鍋をかき混ぜながらなにやら味見をしているシュガヒョン。海外遠征から戻ってきた宿舎に、いつもの風景。
部屋中に美味しい匂いが充満してくるとどこからともなくぽつり、ぽつり、リビングに集まってくるメンバーたち。
早速キッチンに立つヒョンたちの手伝いを始めたホビヒョンと真逆に、ナムジュニヒョンは料理が出来上がるまでは用がないものだからヘッドホンをしたままソファーに寝っ転がった。
おれとジミニヒョンはまだすっきり何も置かれていないテーブルの上にパンフレットを並べて、頭と頭をごっつんこして旅の行く先をああでもないこうでもないと相談している。
ーまるっきり初めての場所ってどう思う?ぼくは探検に行くみたいで面白いと思うんだけど。
ーそれとも行ったことがあるところの方が迷わなくていいし、上手く時間が使えていいかな?
ーだとしたら東京?ディズニーランド楽しかったもんね?うーんでもハワイも良かったしなあ。
ージョングクもう一回ハワイに行きたいって言ってなかったっけ?
ふふっ、おれはどこだっていいよ。どこに行くかが重要じゃなくて誰と行くかが大事なんだ、おれはね。ただ口唇を尖らせて真剣な顔つきで悩んでたかと思ったら楽しそうに思い出し笑いなんかして。コロコロ変わる表情が可愛いから、ずっと見ていたいだけ。
あんまり適当な返事をしていると分かりやすく拗ねるからおれは、大真面目な顔をして至近距離でジミニヒョンの口唇を眺めていた。いつ見てもこのぷっくりとした口唇が魅力的なんだ。キスしたいより先に舐め回したいと思うおれは変態に磨きがかかってきたらしい。(昨日テヒョンイヒョンに褒められた)
「ハワイだと教会もたくさんありそうだね。」
おれのひと言に大きく開いた瞳がキラキラ輝いて見える。じゃあハワイに決める?と、この人は本当に分かりやすい。だからおれはどこだっていい。怒られるから言わないだけで正直、あなたさえいればいいと思ってるから。他には興味ない。
「ヒョンー!なんかハワイに決まったみたい、俺ら最初っからハワイがいいって言ってたんだもんねえ?良かった良かった。」
はい?ギギギギと椅子を引きずりながら寄ってきたかと思えば見ていたパンフレットを取り上げて、ペラペラとページを捲る四次元ヒョンのデカすぎる瞳の奥もまたキラキラしてるのは、なんで??
ジミナ!ウェディングドレスは俺が用意してやるからな!と息巻いて、着いて来るな!とジミニヒョンに殴られている。そうそう、ジミン様の言う通り!絶対に来ないでよ!ピシャリと言ってやるつもりだったのに、大盛りのサラダを運んできたジンヒョンに、
「ジミナ馬鹿なことを言うんじゃありません!親族が結婚式に出ないなんてそんな話、聞いたことあるか?」
「まままさかジンヒョン?みんなで来る気?...じゃないよ、ね?」
「当然出席です!なに?ヒョンが結婚式に参列しなきゃ始まんないでしょ!僕たちの家族旅行兼お前たちの新婚旅行なんてみんな揃ってハッピーじゃん。」
「...。」
おれは開いた口が塞がらない。やっと同棲を許してくれたのはこういうことだったんだ、ずるいぞジンヒョン。ナムジュニヒョンとホビヒョンには諦めろと憐みの目で見られるし、この四次元にいたってはパンフレットに丸印をつけはじめて完全に目的をはき違えてる。
祝福してくれる人がいた方がいいじゃん、なんて聞き分けがいいジミニヒョンはすぐに納得したけどおれは、ホテルだけは断じて別々に!かなりの距離があるとなお良し!とヒョンたちに指切りをさせた。
夕飯のあいだじゅうボンボヤハワイ編の思い出話で盛り上がるヒョンたちの笑い声が止まない。ジミニヒョンは楽しそうに目を細めて笑っているけれどもちろん、おれはぶーたれてるわけで。そりゃあ確かに、あの時のハワイは楽しかったけどさ。
だけどジミニヒョンと同じ部屋になるのにはずいぶんと苦労したし、ふたりきりになれる時間もほんの少し。仕事とはいえ、せっかく念願のハワイに来たのにちょっと残念だったね、いつかまたふたりきりで来ようね、って約束したのにな。むうー。
「皿洗いなんかジミンとジョングクにやらせとけ!」
このおれが切なさにひたひた浸ってるってときに聞き捨てならないセリフ。シュガヒョン今までずっとだんまりだったじゃないか、やっと発した言葉がそれって、どうなの。
新婚旅行は保護者付きだわ、皿洗いは命じられるわ、踏んだり蹴ったりとはこのことだよ、もう。えーそれはズルい!絶対に嫌だ!と断固たる抗議をしたおれ、黄金マンネの意見が通らなかったことは今まで一度としてないから。
この大量の皿洗いをかけてのジャンケン大会が始まった。がしかし、たった1発のジャンケンで勝負が決まる。全員が拳を突き出すなか、おれとジミニヒョンだけがチョキってどんだけ息ピッタリなの、おまけについてない。
まぁいいじゃんふたりだとお皿洗いも楽しいよ!だって、あなた前向きすぎでしょ。だけどこの人がそう言うんならそうかもと思えるんだから、愛の力って無限大。
「ぼくはおまえで?」
「おれはあなた?」
『Distiny!』
二人でふざけて笑いながらちょこんと拳を合わせたグータッチ。光の速さでチョップして切り離したのは無表情のシュガヒョン。
「そこかしこで運命を感じるな!このバカップルが!!」
今日もシュガヒョンは、手厳しい。
「バカップルじゃなくてね緑のカップルなんだなー、シュレックとフィオナが仲良く皿洗いして...とうとう?結婚すんのかあ、なんか...かんむりょう?」
ぐいぐいと無理矢理恋人たちの間をこじ開けたくせにポンッと一度だけ肩を叩いてあっさりと離れていくテヒョンイヒョン。わざと目頭を押さえながらってのがなんとも芝居がかっていて、ムカつく。
「ねぇちょいちょい出てくるシュレックって、なんなの?」
「知らなくていいよ。」
運命の人と出逢って
愛し合って
キスをして
ずっと幸せに暮らしていくんだ
「おれたちみたいにね。」
ーーー 𝙴𝚗𝚍 ーーー
トントントン、トン。リズムよく野菜を切っているジンヒョンの隣りで大きな鍋をかき混ぜながらなにやら味見をしているシュガヒョン。海外遠征から戻ってきた宿舎に、いつもの風景。
部屋中に美味しい匂いが充満してくるとどこからともなくぽつり、ぽつり、リビングに集まってくるメンバーたち。
早速キッチンに立つヒョンたちの手伝いを始めたホビヒョンと真逆に、ナムジュニヒョンは料理が出来上がるまでは用がないものだからヘッドホンをしたままソファーに寝っ転がった。
おれとジミニヒョンはまだすっきり何も置かれていないテーブルの上にパンフレットを並べて、頭と頭をごっつんこして旅の行く先をああでもないこうでもないと相談している。
ーまるっきり初めての場所ってどう思う?ぼくは探検に行くみたいで面白いと思うんだけど。
ーそれとも行ったことがあるところの方が迷わなくていいし、上手く時間が使えていいかな?
ーだとしたら東京?ディズニーランド楽しかったもんね?うーんでもハワイも良かったしなあ。
ージョングクもう一回ハワイに行きたいって言ってなかったっけ?
ふふっ、おれはどこだっていいよ。どこに行くかが重要じゃなくて誰と行くかが大事なんだ、おれはね。ただ口唇を尖らせて真剣な顔つきで悩んでたかと思ったら楽しそうに思い出し笑いなんかして。コロコロ変わる表情が可愛いから、ずっと見ていたいだけ。
あんまり適当な返事をしていると分かりやすく拗ねるからおれは、大真面目な顔をして至近距離でジミニヒョンの口唇を眺めていた。いつ見てもこのぷっくりとした口唇が魅力的なんだ。キスしたいより先に舐め回したいと思うおれは変態に磨きがかかってきたらしい。(昨日テヒョンイヒョンに褒められた)
「ハワイだと教会もたくさんありそうだね。」
おれのひと言に大きく開いた瞳がキラキラ輝いて見える。じゃあハワイに決める?と、この人は本当に分かりやすい。だからおれはどこだっていい。怒られるから言わないだけで正直、あなたさえいればいいと思ってるから。他には興味ない。
「ヒョンー!なんかハワイに決まったみたい、俺ら最初っからハワイがいいって言ってたんだもんねえ?良かった良かった。」
はい?ギギギギと椅子を引きずりながら寄ってきたかと思えば見ていたパンフレットを取り上げて、ペラペラとページを捲る四次元ヒョンのデカすぎる瞳の奥もまたキラキラしてるのは、なんで??
ジミナ!ウェディングドレスは俺が用意してやるからな!と息巻いて、着いて来るな!とジミニヒョンに殴られている。そうそう、ジミン様の言う通り!絶対に来ないでよ!ピシャリと言ってやるつもりだったのに、大盛りのサラダを運んできたジンヒョンに、
「ジミナ馬鹿なことを言うんじゃありません!親族が結婚式に出ないなんてそんな話、聞いたことあるか?」
「まままさかジンヒョン?みんなで来る気?...じゃないよ、ね?」
「当然出席です!なに?ヒョンが結婚式に参列しなきゃ始まんないでしょ!僕たちの家族旅行兼お前たちの新婚旅行なんてみんな揃ってハッピーじゃん。」
「...。」
おれは開いた口が塞がらない。やっと同棲を許してくれたのはこういうことだったんだ、ずるいぞジンヒョン。ナムジュニヒョンとホビヒョンには諦めろと憐みの目で見られるし、この四次元にいたってはパンフレットに丸印をつけはじめて完全に目的をはき違えてる。
祝福してくれる人がいた方がいいじゃん、なんて聞き分けがいいジミニヒョンはすぐに納得したけどおれは、ホテルだけは断じて別々に!かなりの距離があるとなお良し!とヒョンたちに指切りをさせた。
夕飯のあいだじゅうボンボヤハワイ編の思い出話で盛り上がるヒョンたちの笑い声が止まない。ジミニヒョンは楽しそうに目を細めて笑っているけれどもちろん、おれはぶーたれてるわけで。そりゃあ確かに、あの時のハワイは楽しかったけどさ。
だけどジミニヒョンと同じ部屋になるのにはずいぶんと苦労したし、ふたりきりになれる時間もほんの少し。仕事とはいえ、せっかく念願のハワイに来たのにちょっと残念だったね、いつかまたふたりきりで来ようね、って約束したのにな。むうー。
「皿洗いなんかジミンとジョングクにやらせとけ!」
このおれが切なさにひたひた浸ってるってときに聞き捨てならないセリフ。シュガヒョン今までずっとだんまりだったじゃないか、やっと発した言葉がそれって、どうなの。
新婚旅行は保護者付きだわ、皿洗いは命じられるわ、踏んだり蹴ったりとはこのことだよ、もう。えーそれはズルい!絶対に嫌だ!と断固たる抗議をしたおれ、黄金マンネの意見が通らなかったことは今まで一度としてないから。
この大量の皿洗いをかけてのジャンケン大会が始まった。がしかし、たった1発のジャンケンで勝負が決まる。全員が拳を突き出すなか、おれとジミニヒョンだけがチョキってどんだけ息ピッタリなの、おまけについてない。
まぁいいじゃんふたりだとお皿洗いも楽しいよ!だって、あなた前向きすぎでしょ。だけどこの人がそう言うんならそうかもと思えるんだから、愛の力って無限大。
「ぼくはおまえで?」
「おれはあなた?」
『Distiny!』
二人でふざけて笑いながらちょこんと拳を合わせたグータッチ。光の速さでチョップして切り離したのは無表情のシュガヒョン。
「そこかしこで運命を感じるな!このバカップルが!!」
今日もシュガヒョンは、手厳しい。
「バカップルじゃなくてね緑のカップルなんだなー、シュレックとフィオナが仲良く皿洗いして...とうとう?結婚すんのかあ、なんか...かんむりょう?」
ぐいぐいと無理矢理恋人たちの間をこじ開けたくせにポンッと一度だけ肩を叩いてあっさりと離れていくテヒョンイヒョン。わざと目頭を押さえながらってのがなんとも芝居がかっていて、ムカつく。
「ねぇちょいちょい出てくるシュレックって、なんなの?」
「知らなくていいよ。」
運命の人と出逢って
愛し合って
キスをして
ずっと幸せに暮らしていくんだ
「おれたちみたいにね。」
ーーー 𝙴𝚗𝚍 ーーー
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