好きしか知らない 𝚙𝚝.𝟹
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【𝙹𝚞𝚗𝚐𝚔𝚘𝚘𝚔】
「おれとヒョンどっちか一人を選ばなきゃいけないとしたらきっと...あの人は迷わずヒョンを選ぶと、思う。」
「それ、どういう状況?」
「わ、かんないけど...。」
「なんでお前はそう思うの?」
「恋人だからって、その人の一番だとは限らないってことです。」
「少なくとも俺はジミンにそんな選択させたりしないけどな...もしも?万が一?そういう状況になった場合だよ?あいつは間違いなくどっちも、選ばないよ。」
「...。」
「げっ!なにその顔ー!自分から言い出しといてめっちゃ傷ついてんじゃーん。」
「それ以上言ったらマジ泣きするからっ!」
「ウケる。」
テヒョンイヒョンの言うことは正論だけど、ガチで泣きそうなくらいには傷ついた。よしよしジミンに振られたら慰めてやるからな、っていつかどこかで聞いたセリフ。頼むから古傷をえぐんないで。
「もうずいぶん昔だけどさ、お前がジミンに恋してるかもとか言い出したとき全くもって違和感なかったさ俺ってそういうの偏見ない人なんだなぁと思ったわけ。まさかジミンがお前と付き合うと思ってなかったってのもあるけど照れてぎくしゃくしてるお前ら見てるの面白かったし?だけど月日が経つにつれて二人のっていうかジミンの愛情がお前にばっか向いてるような気がしてなんかモヤモヤってか、お前を優先させるジミンにイライラしてる自分に気づいたとき、あれ?これって嫉妬?俺もしかしてジミンのこと好きになっちゃってた?ってめちゃくちゃ悩んだわけ。」
「は?嘘でしょ、」
「まぁまぁ最後まで聞いて?俺前に言ったじゃんジミンに突っ込みたいわけじゃないって。やっぱそうなんだわ、突っ込みたいわけじゃないんだよなぁ、だからこれは恋愛感情とはちと違う、じゃあさ何だと思う?」
「その言い方よして。へんな気起こさないでよ?おれ、テヒョンイヒョンには絶対勝てないもん。」
「んだね。」
「はぁ?そこ否定するとこだよっ!」
ったく付き合いたてでもあるまいし!って相も変わらずジミニヒョンへの想いをこじらせてるおれの愚痴を最初は黙って聞いてくれていたテヒョンイヒョンが思いもよらないことを言い出すから。そんなことが現実になってしまったらおれはもう、死んでやる!と脅しておいた。
おれとジミニヒョンの間に特別なにか問題が起きたわけじゃないただ、ちょっと、気分が萎えるというか重いのは確かで。この胸のうちを誰かに聞いてもらいたかっただけなのに未完成の爆弾を落とされて、逆にモヤモヤが倍増した。
ーしばらくのあいだ宿舎以外の場所では二人、できるだけ距離を置いてくれないか
チームのリーダーとしてという前置きがありつつ、釘を刺された。ナムジュニヒョン専属通訳(ジンヒョン)によると公共の電波に乗っけて、引っつくな!ノロケるな!イチャつくな!ということらしい。
パブリックだろうがプライベートだろうがそんなものは関係ない。つい好きな人を見つめてしまうのも、つい好きな人がいる方向に足が向かうのも、つい好きな人を贔屓目で見てしまうのも、自然の摂理。
四六時中いっしょにいるのにお前はなんでそうなんだ!?って。ナムジュニヒョン、そんなことを言われても...しょうがないじゃないかそこにジミニヒョンがいるんだから!そうでしょう?シュガヒョン。(完全無視)
ファンの間でお前たちのことがどんだけ話題になってんのか分かってる?そんなことくらい知ってるよホビヒョン、おれとジミニヒョンはファン公認のカップルなんだってば!そうだよね?シュガヒョン。(当然無視)
「ヒョンたちこそ今さらでしょ、おれたちが婚約中だって知ってる人たちがなに言ってんの、生放送でキスしたわけでもないのにっ、痛っ!」
この末っ子は遅ればせの反抗期か!と長男のげんこつが落ちてきた。痛がるおれに「お前が悪い」と一刀両断!シュガヒョンがやっと口をきいてくれた。
驚いたのはずっと隣りでただ静かに聞いていただけのジミニヒョンがそれを承諾したこと。おれの今までの抵抗はなんだったんだってくらいにあっさりと。開いた口が塞がらない。
おれからあえてその話題を口にすることはしなかったけどちょっとばかり拗ねていること、ジミニヒョンには当然伝わってると思っていた。だけどあの人ときたらヒョンに言われた通りにへんに距離をとったりして、なんなんだ。
意地になってジミニヒョンのところへ行こうとするとナムジュニヒョンに阻止されて、隣りに立とうものならホビヒョンが割って入ってきた。ちょっとでも文句を言おうものならこっぴどく叱られる。
今日もパフォーマンス前だというのにストレスとイライラで胃が痛くなってきたおれはこっそり、控室へと戻ってきた。はぁー、ひとり大きな溜息を吐き出したと同時に入ってきたばかりのドアが静かに開く。
「...ヒョン、」
「だいぶ痛むの?」
優しく背中を擦ってくれる手の持ち主はもちろん、ジミニヒョン。もう片方の手にはミネラルウォーターと胃薬が握られていて、言わずもがな体調の異変に気づいてくれたんだと嬉しかった。
そんなものはいらない、思わずジミニヒョンを力いっぱい抱きしめる。ちゃんとおれの元へと来てくれた、その事実だけで心と身体が軽くなるのを感じる、おれのとっておきの特効薬。
「言わなくても分かってると思うけど、」
「うん言わなくていい、ちゃんと分かってるから。」
ぼくはずっとおまえのそばにいるよ、って。あの時あなたはそう言おうとしてくれていたんだよね?
ごめんね、子供みたいに拗ねて態度に出していつもあなたに心配ばかりかけてる。長く一緒に過ごしてきたけどあなたへの想いはしぼんでくどころか日に日に膨らんでいくんだ。
この腕に抱いて、髪を撫でて、見つめ合って、確かに心は繋がっていると思っていたのに。
あのときおれはあなたの言葉の意味を取り違えてしまったのか。
ねえジミナ...おれたちはいつから、間違えた?
「おれとヒョンどっちか一人を選ばなきゃいけないとしたらきっと...あの人は迷わずヒョンを選ぶと、思う。」
「それ、どういう状況?」
「わ、かんないけど...。」
「なんでお前はそう思うの?」
「恋人だからって、その人の一番だとは限らないってことです。」
「少なくとも俺はジミンにそんな選択させたりしないけどな...もしも?万が一?そういう状況になった場合だよ?あいつは間違いなくどっちも、選ばないよ。」
「...。」
「げっ!なにその顔ー!自分から言い出しといてめっちゃ傷ついてんじゃーん。」
「それ以上言ったらマジ泣きするからっ!」
「ウケる。」
テヒョンイヒョンの言うことは正論だけど、ガチで泣きそうなくらいには傷ついた。よしよしジミンに振られたら慰めてやるからな、っていつかどこかで聞いたセリフ。頼むから古傷をえぐんないで。
「もうずいぶん昔だけどさ、お前がジミンに恋してるかもとか言い出したとき全くもって違和感なかったさ俺ってそういうの偏見ない人なんだなぁと思ったわけ。まさかジミンがお前と付き合うと思ってなかったってのもあるけど照れてぎくしゃくしてるお前ら見てるの面白かったし?だけど月日が経つにつれて二人のっていうかジミンの愛情がお前にばっか向いてるような気がしてなんかモヤモヤってか、お前を優先させるジミンにイライラしてる自分に気づいたとき、あれ?これって嫉妬?俺もしかしてジミンのこと好きになっちゃってた?ってめちゃくちゃ悩んだわけ。」
「は?嘘でしょ、」
「まぁまぁ最後まで聞いて?俺前に言ったじゃんジミンに突っ込みたいわけじゃないって。やっぱそうなんだわ、突っ込みたいわけじゃないんだよなぁ、だからこれは恋愛感情とはちと違う、じゃあさ何だと思う?」
「その言い方よして。へんな気起こさないでよ?おれ、テヒョンイヒョンには絶対勝てないもん。」
「んだね。」
「はぁ?そこ否定するとこだよっ!」
ったく付き合いたてでもあるまいし!って相も変わらずジミニヒョンへの想いをこじらせてるおれの愚痴を最初は黙って聞いてくれていたテヒョンイヒョンが思いもよらないことを言い出すから。そんなことが現実になってしまったらおれはもう、死んでやる!と脅しておいた。
おれとジミニヒョンの間に特別なにか問題が起きたわけじゃないただ、ちょっと、気分が萎えるというか重いのは確かで。この胸のうちを誰かに聞いてもらいたかっただけなのに未完成の爆弾を落とされて、逆にモヤモヤが倍増した。
ーしばらくのあいだ宿舎以外の場所では二人、できるだけ距離を置いてくれないか
チームのリーダーとしてという前置きがありつつ、釘を刺された。ナムジュニヒョン専属通訳(ジンヒョン)によると公共の電波に乗っけて、引っつくな!ノロケるな!イチャつくな!ということらしい。
パブリックだろうがプライベートだろうがそんなものは関係ない。つい好きな人を見つめてしまうのも、つい好きな人がいる方向に足が向かうのも、つい好きな人を贔屓目で見てしまうのも、自然の摂理。
四六時中いっしょにいるのにお前はなんでそうなんだ!?って。ナムジュニヒョン、そんなことを言われても...しょうがないじゃないかそこにジミニヒョンがいるんだから!そうでしょう?シュガヒョン。(完全無視)
ファンの間でお前たちのことがどんだけ話題になってんのか分かってる?そんなことくらい知ってるよホビヒョン、おれとジミニヒョンはファン公認のカップルなんだってば!そうだよね?シュガヒョン。(当然無視)
「ヒョンたちこそ今さらでしょ、おれたちが婚約中だって知ってる人たちがなに言ってんの、生放送でキスしたわけでもないのにっ、痛っ!」
この末っ子は遅ればせの反抗期か!と長男のげんこつが落ちてきた。痛がるおれに「お前が悪い」と一刀両断!シュガヒョンがやっと口をきいてくれた。
驚いたのはずっと隣りでただ静かに聞いていただけのジミニヒョンがそれを承諾したこと。おれの今までの抵抗はなんだったんだってくらいにあっさりと。開いた口が塞がらない。
おれからあえてその話題を口にすることはしなかったけどちょっとばかり拗ねていること、ジミニヒョンには当然伝わってると思っていた。だけどあの人ときたらヒョンに言われた通りにへんに距離をとったりして、なんなんだ。
意地になってジミニヒョンのところへ行こうとするとナムジュニヒョンに阻止されて、隣りに立とうものならホビヒョンが割って入ってきた。ちょっとでも文句を言おうものならこっぴどく叱られる。
今日もパフォーマンス前だというのにストレスとイライラで胃が痛くなってきたおれはこっそり、控室へと戻ってきた。はぁー、ひとり大きな溜息を吐き出したと同時に入ってきたばかりのドアが静かに開く。
「...ヒョン、」
「だいぶ痛むの?」
優しく背中を擦ってくれる手の持ち主はもちろん、ジミニヒョン。もう片方の手にはミネラルウォーターと胃薬が握られていて、言わずもがな体調の異変に気づいてくれたんだと嬉しかった。
そんなものはいらない、思わずジミニヒョンを力いっぱい抱きしめる。ちゃんとおれの元へと来てくれた、その事実だけで心と身体が軽くなるのを感じる、おれのとっておきの特効薬。
「言わなくても分かってると思うけど、」
「うん言わなくていい、ちゃんと分かってるから。」
ぼくはずっとおまえのそばにいるよ、って。あの時あなたはそう言おうとしてくれていたんだよね?
ごめんね、子供みたいに拗ねて態度に出していつもあなたに心配ばかりかけてる。長く一緒に過ごしてきたけどあなたへの想いはしぼんでくどころか日に日に膨らんでいくんだ。
この腕に抱いて、髪を撫でて、見つめ合って、確かに心は繋がっていると思っていたのに。
あのときおれはあなたの言葉の意味を取り違えてしまったのか。
ねえジミナ...おれたちはいつから、間違えた?
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