好きしか知らない 𝚙𝚝.𝟸
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【𝙹𝚒𝚖𝚒𝚗】
「ひょ、ひょん...強くして、い?ここどう?どんな感じ?」
「やっ、ぁっ、だめっ、だめだめ...っ、つよくしちゃ...、ぁっ、ぁ、...ぐぎ、のっ、あたって、る、ぅぁぁっ」
「当たる?気持ちい?... ん?」
「ひ、ぁっ、...いたいっ、ぃっ、きもちい...っ、あんっ、そこぃ、じょんぐがっ、ぁ、」
「ふふ、痛いの、気持ちいいの...どっち。」
「じょんぐ、がぁ、ぁっ、ぁぁ、また、でちゃ、ぅ.....ぁーっ、ぁーっ、イクっ、いく、ぃ...んんっ.....、」
強烈な快感が身体の中心を突き抜けていく絶頂感にガクガクと震えが止まらなくて、ぼくは怖くなってジョングクにしがみついた。汗でびっしょりで、汗じゃないものでジョングクのお腹の上をぐちゃぐちゃに汚しちゃってるけど。ぼくだって、たまには引っつき虫になりたい。
目の前がチカチカして途中から何が何だか分からなくなって、はしたない言葉を口走ったかもしれない。ジョングクの名前をいっぱい叫んだ気もする。
こんなに汗まみれになるほど激しく求め合ったのに、トントン、トン、と背中を撫でるジョングクの手は優しくて。ぼくの髪に触れる口唇はもっと、優しい。愛されてるんだって全身から、伝わる。
「ヒョン平気?痛いとこない?」
「ぅん、...あたま、まっ白...なっちゃった。」
ほんとにほんとに怖いほど気持ちよくて、死んじゃうかと思ったくらい。こんなのぼく、知らなかった。
「じょんぐがぁ。」
「はい?」
「すき。」
「...おれの方が好きです。」
引っつき虫のぼくは逞しい胸にすりすりして、照れてるジョングクをからかってやろうなんて思ったのに、ごりゅ、下腹に感じる違和感に思わず視線を下に落とした。
「おまえ、イケなかったの?うそ、ごめん、ぼくだけ...」
「おれはいいよ、あなたが気持ちいいって言ってくれたの、めちゃくちゃ嬉しかったし。」
「おまえとのセックス今日まで知らなくて...損した気分。こんな気持ちいいなんて、びっくりした。」
初めてなのにね?って見上げた先でジョングクがとても幸せそうに微笑んでいるから、ぼくは彼のおっきくなったままのソレをそっと握った。ピクン!生きてるみたいに元気に跳ねる。
「いっ、いいです、そのうちおさまるから。」
「あはっ、なにかしこまってんの。ぼくが触っても気持ちよくない?」
「気持ちいいに決まってるでしょ!」
「じゃあ、大人しくしてて?それよりおまえ、ぼくと別れてる間に他の人としたとか、ないよね?」
「はぁ??自分でなに言ってるか分かってんの?せっかくいい雰囲気だったのに...ぶち壊しだよ、むう、」
「だってぇ...おまえ、すんごい上手なんだもん。」
「無自覚に煽ってこないで。」
「言っとくけど!ぼく、浮気はたった一回でも許さないタイプだからな!」
「ちょっとほんと!!いいかげんにして。」
グイッ、と首に腕を回されて近づいたジョングクの拗ねた顔を見ながら、扱いていた手に少し力を込めて追いつめていく。ぼく、意地悪かな?切なそうに眉を寄せるジョングクが、愛しい。
「...きもちい?」
「はぁ...めちゃくちゃいい、すぐイっちゃいそう...、」
「舐める?」
「いい、このままで...っ、ヒョン、強くして、もっと...んっ、はぁ、」
「こんくらい?あっ、先っちょパクパクしてきた、イっちゃいそ?」
「うぁ...っ、じみにひょ...出そう、でるっ、...ぃっ、イク、.....は、ぁ、」
ただでさえ標準サイズより大きいと思われるジョングクのそこが怒張して、あ出そう、と思った瞬間に馬鹿力で後頭部を引き寄せられて激しいキス。イクときの顔も見たかったし、ジョングクのちんちんから精液が飛ぶの、見てみたかったのに。残念。
興奮したジョングクのキスに応えながらも、ぼくの手を濡らす熱い感触に意識が持っていかれる。ちょっと擦っただけでこんなにすぐイっちゃうくせに、さっきはずいぶん長くぼくのなかにいたけど。だいぶ我慢してたのか、それとも...。
「ぼく...、あんまりだった?」
「は?」
「気持ちよくなかった?イケなかったのって、そういうこと?」
「ちょ、待っ、...は?は?は?なに言っ、」
あたふたと慌てふためいて、しどろもどろになるジョングク。いいよもう、そんな焦んなくても。どうせぼくが下手くそだからでしょ、しょうがないじゃん初めてなんだから。上手くできないかもってぼく、最初に言ってあったし。だけど、ちょっぴり拗ねたぼくにジョングクは、
ジミニヒョンのなかは熱くて狭くて柔らかくてちんこに吸いついて最高だしめちゃくちゃ感じておれの名前呼んじゃうのくそ可愛いしただでさえおれヒョンに夢中なのにこんなエロい顔見せられてどんだけ我慢したと思ってんの。って分かった、分かったから息継ぎして。聞いてるこっちが恥ずかしくなる。
まだまだ言い足りない様子のジョングクを黙らせて、どうせもう二人ともドロドロだからと広い背中におぶさって。シャワールームに連れていけとお尻を叩いたら、ジョングクのお腹が「くう」と鳴った。
*
シャワーのあとは髪を乾かすのもそこそこに夕食の準備が始まって、次々と運ばれてくる豪華な料理を前にこれ、ふたりで食べきれる?と心配したけれど。
これくらい食べなきゃ防弾じゃない!ともりもり食べて、食べて、食べて、お皿を空にしていくジョングクを見ているだけで、ぼくのお腹は膨れた。あーもうお腹いっぱいだ。
コンコン。
ぼくが出るよと手で合図して、まだなにか出てくるのかよ、とジョングクを見ながらドアを開けたぼくは目が点になった。届いたのは大きな丸い形のどこからどう見ても甘そうなケーキで。
フルーツがたんまり乗っかったその可愛らしいケーキと奥でお肉を頬張ってるジョングクを交互に見ながら、届けてくれたホテルマンが長いろうそくを2本立てるのをぼんやり眺めていた。
2本のろうそくの意味を考えて、ジョングクがファインダー越しにぼくに向かって「ジミニヒョン吹き消して」と言ったときから、薄々気がついてた。
ぼくたちの2年記念日。
離れていた期間もあるから厳密に言えば違うのかもしれないけど、ぼくたちが仲良しの兄弟から恋人同士になったあの日からもうすぐ丸2年が経とうとしている。
ふたりの記念日をとても大切にするジョングク。過密スケジュールのさなかふたりきりで旅行に行きたがったのも、釜山にこだわった理由も、今なら分かる。コツ、ケーキの横に置かれた小さな黒いケースの意味も。
「ジミナ...おれと結婚...してください。」
真っ直ぐにぼくを見るのは、こいつの癖。ときに刺すほどの痛みを感じたこの視線から逃げたいと思ったこともあった。この手を掴むことは簡単ではなかったけれど、後悔はしない。
睫毛にかかる前髪を指で流してそのまま頬に触れると少し肩をすぼめるジョングクにぼくはにっこりと笑いかける。こく、と小さく頷きながら。それからジョングクはぼくが差し出した左手を見下ろして、くりくりの瞳を見開いた。
「嵌めてくれないの?」
ふたつ並んだシンプルなお揃いのリング。その片方を手に取りぼくの指に通すジョングクの顔が少し緊張しているように見えて、からかうように覗き見た。ふふ、可愛いやつめ。
ポツンとひとつ残ったリングが寂しそうでジョングクの指にも嵌めてあげたら、嬉しそうに高く手をかざして眺めてる。おまえが買ったんだろ!って心の中でツッコミを入れながら、自分の手を並べて今日という日を写真に納めた。
それから白いクリームを掬ってジョングクの鼻のてっぺんと両方のほっぺにベッタリつけてやったら、当然のごとく倍返しをされてあちこちクリームまみれになってしまったぼくたち。シャワーしたばっかりだってのに、最悪。
「せっかくのケーキがぐちゃぐちゃじゃんか。」
「形は崩れても味は同じでしょ。」
「言うと思った、おまえらしいね。食べる?」
ケーキに突っ込んだ指を差し出したら、パクッと食いついてきたこの食いしん坊は本当にぼくの指を食べちゃう勢いで、子供みたいにかじりついてふざけて笑うのをおもしろ可笑しく見ていたのに。
ちゅくちゅく、音をたてて舐めたり、吸ったり。おまえエロい!もうクリームついてないだろ!抗議の声をあげてもやめてくれなくて、だんだんへんな気分になってきた。ゾクゾク、する。
指じゃなくてこっちにして、って自分の指にやきもち妬いたりして、ジョングクの唾液でベタベタの指を引き抜いて、その場所に口唇を寄せた。
鼻の頭のクリームを舐めとってジョングクの口の中へ。甘い、と呟きながらぼくの舌に吸いついて、ベッドに逆戻りしたぼくたちは覚えたてのセックスに夢中になって、何度も、何度も、愛し合った。
*
うつら、うつら、瞼が重くなっていくのを感じながら、ぼくの幸せを抱きしめたけれど。夜明けまでにはまだ時間がありそう、大きな窓から月明かりが差し込んでいる。
「ジョングガ見て?月がとっても綺麗だよ。」
満月だね、と言ったジョングクの声は眠そうで瞼はほとんど閉じかけているのに、実はヒョンに隠してることがあるんだ、と怪しげに話を切り出す。
「おれさ、いつかあそこに帰らなくちゃいけないんだよね。」
まんまるの月を指差して、眠い目を擦りながら口元が少し緩んでる。うーん、笑ってあげたほうがいいのかな。全然面白くはないけど、期待の眼差しを向けるジョングクのへん顔が可笑しくて結局笑っちゃった。
ぼくが笑うとジョングクもケラケラと笑い声をあげてとっても楽しそう。そんなジョングクの小指に小指を絡めて、約束ね、と囁いた。
きょとん...ふたりで見ている月のようにまぁるい瞳はすぐ、くしゃくしゃのしわしわに細められて。それから、とびきりの笑顔になるのをぼくは、知ってる。
「必ずぼくも、連れてって。」
ーーー 𝙴𝚗𝚍 ーーー
「ひょ、ひょん...強くして、い?ここどう?どんな感じ?」
「やっ、ぁっ、だめっ、だめだめ...っ、つよくしちゃ...、ぁっ、ぁ、...ぐぎ、のっ、あたって、る、ぅぁぁっ」
「当たる?気持ちい?... ん?」
「ひ、ぁっ、...いたいっ、ぃっ、きもちい...っ、あんっ、そこぃ、じょんぐがっ、ぁ、」
「ふふ、痛いの、気持ちいいの...どっち。」
「じょんぐ、がぁ、ぁっ、ぁぁ、また、でちゃ、ぅ.....ぁーっ、ぁーっ、イクっ、いく、ぃ...んんっ.....、」
強烈な快感が身体の中心を突き抜けていく絶頂感にガクガクと震えが止まらなくて、ぼくは怖くなってジョングクにしがみついた。汗でびっしょりで、汗じゃないものでジョングクのお腹の上をぐちゃぐちゃに汚しちゃってるけど。ぼくだって、たまには引っつき虫になりたい。
目の前がチカチカして途中から何が何だか分からなくなって、はしたない言葉を口走ったかもしれない。ジョングクの名前をいっぱい叫んだ気もする。
こんなに汗まみれになるほど激しく求め合ったのに、トントン、トン、と背中を撫でるジョングクの手は優しくて。ぼくの髪に触れる口唇はもっと、優しい。愛されてるんだって全身から、伝わる。
「ヒョン平気?痛いとこない?」
「ぅん、...あたま、まっ白...なっちゃった。」
ほんとにほんとに怖いほど気持ちよくて、死んじゃうかと思ったくらい。こんなのぼく、知らなかった。
「じょんぐがぁ。」
「はい?」
「すき。」
「...おれの方が好きです。」
引っつき虫のぼくは逞しい胸にすりすりして、照れてるジョングクをからかってやろうなんて思ったのに、ごりゅ、下腹に感じる違和感に思わず視線を下に落とした。
「おまえ、イケなかったの?うそ、ごめん、ぼくだけ...」
「おれはいいよ、あなたが気持ちいいって言ってくれたの、めちゃくちゃ嬉しかったし。」
「おまえとのセックス今日まで知らなくて...損した気分。こんな気持ちいいなんて、びっくりした。」
初めてなのにね?って見上げた先でジョングクがとても幸せそうに微笑んでいるから、ぼくは彼のおっきくなったままのソレをそっと握った。ピクン!生きてるみたいに元気に跳ねる。
「いっ、いいです、そのうちおさまるから。」
「あはっ、なにかしこまってんの。ぼくが触っても気持ちよくない?」
「気持ちいいに決まってるでしょ!」
「じゃあ、大人しくしてて?それよりおまえ、ぼくと別れてる間に他の人としたとか、ないよね?」
「はぁ??自分でなに言ってるか分かってんの?せっかくいい雰囲気だったのに...ぶち壊しだよ、むう、」
「だってぇ...おまえ、すんごい上手なんだもん。」
「無自覚に煽ってこないで。」
「言っとくけど!ぼく、浮気はたった一回でも許さないタイプだからな!」
「ちょっとほんと!!いいかげんにして。」
グイッ、と首に腕を回されて近づいたジョングクの拗ねた顔を見ながら、扱いていた手に少し力を込めて追いつめていく。ぼく、意地悪かな?切なそうに眉を寄せるジョングクが、愛しい。
「...きもちい?」
「はぁ...めちゃくちゃいい、すぐイっちゃいそう...、」
「舐める?」
「いい、このままで...っ、ヒョン、強くして、もっと...んっ、はぁ、」
「こんくらい?あっ、先っちょパクパクしてきた、イっちゃいそ?」
「うぁ...っ、じみにひょ...出そう、でるっ、...ぃっ、イク、.....は、ぁ、」
ただでさえ標準サイズより大きいと思われるジョングクのそこが怒張して、あ出そう、と思った瞬間に馬鹿力で後頭部を引き寄せられて激しいキス。イクときの顔も見たかったし、ジョングクのちんちんから精液が飛ぶの、見てみたかったのに。残念。
興奮したジョングクのキスに応えながらも、ぼくの手を濡らす熱い感触に意識が持っていかれる。ちょっと擦っただけでこんなにすぐイっちゃうくせに、さっきはずいぶん長くぼくのなかにいたけど。だいぶ我慢してたのか、それとも...。
「ぼく...、あんまりだった?」
「は?」
「気持ちよくなかった?イケなかったのって、そういうこと?」
「ちょ、待っ、...は?は?は?なに言っ、」
あたふたと慌てふためいて、しどろもどろになるジョングク。いいよもう、そんな焦んなくても。どうせぼくが下手くそだからでしょ、しょうがないじゃん初めてなんだから。上手くできないかもってぼく、最初に言ってあったし。だけど、ちょっぴり拗ねたぼくにジョングクは、
ジミニヒョンのなかは熱くて狭くて柔らかくてちんこに吸いついて最高だしめちゃくちゃ感じておれの名前呼んじゃうのくそ可愛いしただでさえおれヒョンに夢中なのにこんなエロい顔見せられてどんだけ我慢したと思ってんの。って分かった、分かったから息継ぎして。聞いてるこっちが恥ずかしくなる。
まだまだ言い足りない様子のジョングクを黙らせて、どうせもう二人ともドロドロだからと広い背中におぶさって。シャワールームに連れていけとお尻を叩いたら、ジョングクのお腹が「くう」と鳴った。
*
シャワーのあとは髪を乾かすのもそこそこに夕食の準備が始まって、次々と運ばれてくる豪華な料理を前にこれ、ふたりで食べきれる?と心配したけれど。
これくらい食べなきゃ防弾じゃない!ともりもり食べて、食べて、食べて、お皿を空にしていくジョングクを見ているだけで、ぼくのお腹は膨れた。あーもうお腹いっぱいだ。
コンコン。
ぼくが出るよと手で合図して、まだなにか出てくるのかよ、とジョングクを見ながらドアを開けたぼくは目が点になった。届いたのは大きな丸い形のどこからどう見ても甘そうなケーキで。
フルーツがたんまり乗っかったその可愛らしいケーキと奥でお肉を頬張ってるジョングクを交互に見ながら、届けてくれたホテルマンが長いろうそくを2本立てるのをぼんやり眺めていた。
2本のろうそくの意味を考えて、ジョングクがファインダー越しにぼくに向かって「ジミニヒョン吹き消して」と言ったときから、薄々気がついてた。
ぼくたちの2年記念日。
離れていた期間もあるから厳密に言えば違うのかもしれないけど、ぼくたちが仲良しの兄弟から恋人同士になったあの日からもうすぐ丸2年が経とうとしている。
ふたりの記念日をとても大切にするジョングク。過密スケジュールのさなかふたりきりで旅行に行きたがったのも、釜山にこだわった理由も、今なら分かる。コツ、ケーキの横に置かれた小さな黒いケースの意味も。
「ジミナ...おれと結婚...してください。」
真っ直ぐにぼくを見るのは、こいつの癖。ときに刺すほどの痛みを感じたこの視線から逃げたいと思ったこともあった。この手を掴むことは簡単ではなかったけれど、後悔はしない。
睫毛にかかる前髪を指で流してそのまま頬に触れると少し肩をすぼめるジョングクにぼくはにっこりと笑いかける。こく、と小さく頷きながら。それからジョングクはぼくが差し出した左手を見下ろして、くりくりの瞳を見開いた。
「嵌めてくれないの?」
ふたつ並んだシンプルなお揃いのリング。その片方を手に取りぼくの指に通すジョングクの顔が少し緊張しているように見えて、からかうように覗き見た。ふふ、可愛いやつめ。
ポツンとひとつ残ったリングが寂しそうでジョングクの指にも嵌めてあげたら、嬉しそうに高く手をかざして眺めてる。おまえが買ったんだろ!って心の中でツッコミを入れながら、自分の手を並べて今日という日を写真に納めた。
それから白いクリームを掬ってジョングクの鼻のてっぺんと両方のほっぺにベッタリつけてやったら、当然のごとく倍返しをされてあちこちクリームまみれになってしまったぼくたち。シャワーしたばっかりだってのに、最悪。
「せっかくのケーキがぐちゃぐちゃじゃんか。」
「形は崩れても味は同じでしょ。」
「言うと思った、おまえらしいね。食べる?」
ケーキに突っ込んだ指を差し出したら、パクッと食いついてきたこの食いしん坊は本当にぼくの指を食べちゃう勢いで、子供みたいにかじりついてふざけて笑うのをおもしろ可笑しく見ていたのに。
ちゅくちゅく、音をたてて舐めたり、吸ったり。おまえエロい!もうクリームついてないだろ!抗議の声をあげてもやめてくれなくて、だんだんへんな気分になってきた。ゾクゾク、する。
指じゃなくてこっちにして、って自分の指にやきもち妬いたりして、ジョングクの唾液でベタベタの指を引き抜いて、その場所に口唇を寄せた。
鼻の頭のクリームを舐めとってジョングクの口の中へ。甘い、と呟きながらぼくの舌に吸いついて、ベッドに逆戻りしたぼくたちは覚えたてのセックスに夢中になって、何度も、何度も、愛し合った。
*
うつら、うつら、瞼が重くなっていくのを感じながら、ぼくの幸せを抱きしめたけれど。夜明けまでにはまだ時間がありそう、大きな窓から月明かりが差し込んでいる。
「ジョングガ見て?月がとっても綺麗だよ。」
満月だね、と言ったジョングクの声は眠そうで瞼はほとんど閉じかけているのに、実はヒョンに隠してることがあるんだ、と怪しげに話を切り出す。
「おれさ、いつかあそこに帰らなくちゃいけないんだよね。」
まんまるの月を指差して、眠い目を擦りながら口元が少し緩んでる。うーん、笑ってあげたほうがいいのかな。全然面白くはないけど、期待の眼差しを向けるジョングクのへん顔が可笑しくて結局笑っちゃった。
ぼくが笑うとジョングクもケラケラと笑い声をあげてとっても楽しそう。そんなジョングクの小指に小指を絡めて、約束ね、と囁いた。
きょとん...ふたりで見ている月のようにまぁるい瞳はすぐ、くしゃくしゃのしわしわに細められて。それから、とびきりの笑顔になるのをぼくは、知ってる。
「必ずぼくも、連れてって。」
ーーー 𝙴𝚗𝚍 ーーー
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