好きしか知らない
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【𝙹𝚞𝚗𝚐𝚔𝚘𝚘𝚔】
そのブロンドやめてくんないかな、近くにいると目がチカチカするんだよな。
片膝に乗りあげるようにして手元のスマホを覗き込む金色の髪が顔にかかってくすぐったくて、目の前の人に気づかれないように小さく溜め息を吐いた。
ほかの誰よりも「兄ちゃん」であることを前面に押し出してくるこの人は幼かったおれには、口にこそ出さなかったけれどそれはそれは有り難い存在だった。当時のことをいまだに持ち出してこなければね。
そうして最近になって気がついたことが、一つある。おれには一定の周期でジミニヒョン拒否症状が現れるということ。
うちのヒョンたちは個性強め、感性豊か、笑いの神が揃っていて毎日がほんとに楽しい。そんなヒョンたちが大好きで。それはこの人も例外ではない。ないんだけど。
ジミニヒョンに対してわけもなくイライラする時があって。正直視界に入られるのも嫌だし声も聞きたくない。普段からスキンシップ多めのヒョンとの接触はなにがなんでも避けたいとさえ思ってしまう。
例に漏れずやってきたイヤイヤ期が最高潮に達したとき、重い!うざい!と口をついて出た言葉にヒョンは顎がはずれそうなほどでっかい口を開けて固まっていた。
次の日から叱られた子供みたいな顔してチラチラ見ては分かりやすく避けるヒョンに、心無いことを言ってしまったと反省はしても取り消すこともできなくて。
イライラが落ちつくと一緒にふざけ合えないのが退屈になって、かまって欲しくて自分からちょこちょこ寄って行っては本気で怒られるという繰り返し。
今だって自分の腕を掴んでる手をビシバシと叩きながら、いかげんにしろ!と鼻の穴を膨らませて睨みつけている。必死すぎて可愛いだけだよとは死んでも言わない。
「なんだよ!おまえがぼくのことうざいって言うからだろ!」
「べつに寄るなしゃべるなとは言ってません。」
「はぁ?なんでぼくが年下に振り回されなきゃいけないんだ!いっつもいっつも!」
「ごめんなさい、ヒョン。」
いいよ、ぼくもきつく言いすぎちゃったし。なんて、とことん甘いことを知っているから、ここぞとばかりに末っ子をアピールして謝るとたいていのことは許される。おれだけの特権。
そんなことをここ何年も繰り返してる気がするけれど。どこにでもある兄弟のじゃれ合いみたいなものと気にも留めなかったのに。あの日まで。
そう、あのヒョンがよけいなことを言いだすまでは。
そのブロンドやめてくんないかな、近くにいると目がチカチカするんだよな。
片膝に乗りあげるようにして手元のスマホを覗き込む金色の髪が顔にかかってくすぐったくて、目の前の人に気づかれないように小さく溜め息を吐いた。
ほかの誰よりも「兄ちゃん」であることを前面に押し出してくるこの人は幼かったおれには、口にこそ出さなかったけれどそれはそれは有り難い存在だった。当時のことをいまだに持ち出してこなければね。
そうして最近になって気がついたことが、一つある。おれには一定の周期でジミニヒョン拒否症状が現れるということ。
うちのヒョンたちは個性強め、感性豊か、笑いの神が揃っていて毎日がほんとに楽しい。そんなヒョンたちが大好きで。それはこの人も例外ではない。ないんだけど。
ジミニヒョンに対してわけもなくイライラする時があって。正直視界に入られるのも嫌だし声も聞きたくない。普段からスキンシップ多めのヒョンとの接触はなにがなんでも避けたいとさえ思ってしまう。
例に漏れずやってきたイヤイヤ期が最高潮に達したとき、重い!うざい!と口をついて出た言葉にヒョンは顎がはずれそうなほどでっかい口を開けて固まっていた。
次の日から叱られた子供みたいな顔してチラチラ見ては分かりやすく避けるヒョンに、心無いことを言ってしまったと反省はしても取り消すこともできなくて。
イライラが落ちつくと一緒にふざけ合えないのが退屈になって、かまって欲しくて自分からちょこちょこ寄って行っては本気で怒られるという繰り返し。
今だって自分の腕を掴んでる手をビシバシと叩きながら、いかげんにしろ!と鼻の穴を膨らませて睨みつけている。必死すぎて可愛いだけだよとは死んでも言わない。
「なんだよ!おまえがぼくのことうざいって言うからだろ!」
「べつに寄るなしゃべるなとは言ってません。」
「はぁ?なんでぼくが年下に振り回されなきゃいけないんだ!いっつもいっつも!」
「ごめんなさい、ヒョン。」
いいよ、ぼくもきつく言いすぎちゃったし。なんて、とことん甘いことを知っているから、ここぞとばかりに末っ子をアピールして謝るとたいていのことは許される。おれだけの特権。
そんなことをここ何年も繰り返してる気がするけれど。どこにでもある兄弟のじゃれ合いみたいなものと気にも留めなかったのに。あの日まで。
そう、あのヒョンがよけいなことを言いだすまでは。
