好きしか知らない
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【𝙹𝚞𝚗𝚐𝚔𝚘𝚘𝚔】
*****
「僕、あなたを好きになりました。本気です。」
*****
恋人が他の男に告白されるというホラーな現場に出くわして前にも後ろにも足が動かなくなってしまった。別に、驚きやしないけど。
あいつがジミニヒョンに対して憧れとか尊敬とか、そんな簡単なものではない感情を抱いているのは見れば分かる。
おれの忠告を全否定したジミニヒョンの表情はここからは見えないけど。どんな顔であいつの告白を聞いてたんだろう。
ねえヒョン、少しはおれが心配する気持ちも分かってくれた?今、おれのこと考えてくれてる?
ていうか、いつまで手握ってんだこのやろう。ここでおれが出ていくのはまずいのかな。おれのに手ぇ出すな!って文句のひとつも言ってやって、かっこよくジミニヒョンをかっさらいたいけれど。
ヒョンに恋人がいると知ったらあいつも諦めるしかないだろう、そしたらヒョンはおれのとこに戻るしかないでしょ。
「ぼく、恋人がいるんだ。だからごめんね、付き合えない。」
そう言ってくれるのを待ってた。その人はおれのことが好きなんだって、その人の恋人はおれなんだって、余裕ぶっていたのに。でも彼は、言わなかった。
*
噛みしめた口唇から血の味がする。壁に叩きつけた拳が折れているみたいに痛い。
「なにお前、泣いてんの。」
「泣いてない...ぐすっ、」
「ふーん、泣いてないのか。」
「泣いてない、で、す...ずずっ、」
「そっか、うん、泣いてない。」
言い争いのケンカをしてシュガヒョンにげんこつを落とされてから、この人と一度も目を合わせなかったのに。
それなのに丸めたティッシュを乱暴に目元に押しつけてきて擦るもんだから、痛くてたまんない。
ヒョンがごしごしするから痛くて涙が出るじゃないか、と文句を言ったら肩を抱かれて頭を撫でられた。
おれ、あんたのことライバル視してたんだから。めちゃめちゃムカついてたんだぞ。それなのに、優しくするとかバカじゃないの。
「そんなつらいならやめちゃえば?そだ、テテパンマンの顔、かじる?」
ガン泣きしている弟によくそんな冗談が言えるよね。ほれっ、と顔を突き出してくるこのすぐ上の兄に呆れながら。
「おまえなんか死んじゃえ、とか思っ、ちゃって、ひっく...ごめ、んなさ、」
*****
「僕、あなたを好きになりました。本気です。」
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恋人が他の男に告白されるというホラーな現場に出くわして前にも後ろにも足が動かなくなってしまった。別に、驚きやしないけど。
あいつがジミニヒョンに対して憧れとか尊敬とか、そんな簡単なものではない感情を抱いているのは見れば分かる。
おれの忠告を全否定したジミニヒョンの表情はここからは見えないけど。どんな顔であいつの告白を聞いてたんだろう。
ねえヒョン、少しはおれが心配する気持ちも分かってくれた?今、おれのこと考えてくれてる?
ていうか、いつまで手握ってんだこのやろう。ここでおれが出ていくのはまずいのかな。おれのに手ぇ出すな!って文句のひとつも言ってやって、かっこよくジミニヒョンをかっさらいたいけれど。
ヒョンに恋人がいると知ったらあいつも諦めるしかないだろう、そしたらヒョンはおれのとこに戻るしかないでしょ。
「ぼく、恋人がいるんだ。だからごめんね、付き合えない。」
そう言ってくれるのを待ってた。その人はおれのことが好きなんだって、その人の恋人はおれなんだって、余裕ぶっていたのに。でも彼は、言わなかった。
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噛みしめた口唇から血の味がする。壁に叩きつけた拳が折れているみたいに痛い。
「なにお前、泣いてんの。」
「泣いてない...ぐすっ、」
「ふーん、泣いてないのか。」
「泣いてない、で、す...ずずっ、」
「そっか、うん、泣いてない。」
言い争いのケンカをしてシュガヒョンにげんこつを落とされてから、この人と一度も目を合わせなかったのに。
それなのに丸めたティッシュを乱暴に目元に押しつけてきて擦るもんだから、痛くてたまんない。
ヒョンがごしごしするから痛くて涙が出るじゃないか、と文句を言ったら肩を抱かれて頭を撫でられた。
おれ、あんたのことライバル視してたんだから。めちゃめちゃムカついてたんだぞ。それなのに、優しくするとかバカじゃないの。
「そんなつらいならやめちゃえば?そだ、テテパンマンの顔、かじる?」
ガン泣きしている弟によくそんな冗談が言えるよね。ほれっ、と顔を突き出してくるこのすぐ上の兄に呆れながら。
「おまえなんか死んじゃえ、とか思っ、ちゃって、ひっく...ごめ、んなさ、」
