好きしか知らない
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【𝙹𝚒𝚖𝚒𝚗】
「こっち向けよ。」
「...。」
「こっち向けってば。」
ぐい、と腕を引くとやっと向き合う形になったものの、困ったように眉を下げたその視線は自らの足先に落とされたまま。
「おまえさ、ぼくに言いたいことあるんじゃないの。」
「...。」
「なんかあるだろ、言いたいこと。」
「...ない、で、す。」
「人が仲良くなろうとしてんのにさ、何言っても首振るだけで返事もしないし、ぼくおまえになんかした?」
嫌われることした覚えないけど!一気にまくしたててもう一度、こっちを見ろと強制的に顎を持ち上げたらそれでもジョングクは視線を合わせようとはしない。
さすがのぼくもムカッとして何なのおまえってジョングクの左肩を押してしまった。
「おまえぼくの顔、一度でも見たことある?」
「...。」
「あるのないのどっち。」
「ぼく...、」
ぼく、ひと言呟いたきりだんまりを決め込むジョングクに怒りを通り越して呆れてしまった。一度も目を見てくれないし。
「もういい。」
話にならない、ぶっきらぼうに言い放ってぼくは自室にこもった。置いてきたジョングクの顔は見てない。
あんな風に責めるつもりじゃなかったんだけどな。時間が経つと押し寄せる後悔。ずいぶんと棘のある言いかたをして追い詰めちゃったかも。ぼく兄ちゃんなのに。
少し冷静になってみても心のもやもやは消えてくれないけど、それより明日からジョングクのやつとどうやって接したらいいんだと新たな悩みが増えたのも確か。
彼のためにも少しだけ距離を置こうと決めてから数週間、最初は顔を合わせると緊張した様子だったジョングクもだんだんと普通になってきた。
ハードなダンス練習のあとは「キツい」と愚痴をこぼすようになって、メンバーにからかわれたりすると「もぉー」とむくれた顔も可愛い。
楽しいときは「うひゃうひゃ」とへんな声を出して笑うようにもなった。ま、ぼくにじゃないけどさ。ぼくはというとあの時の気まずさから変わっていくジョングクを遠巻きに眺めることしかできなくて。
「ジミナ、末っ子離れが早すぎたんじゃないの。ジョングギの人見知りも直ってきたみたいだよ。」
ジンヒョンが言うようにジョンググの人見知りは目に見えてなくなっていて。なくなったというよりここに慣れてきたんだろうな。
ぼくはどうしてもう少し待ってあげられなかったんだろう。変わらずこのもやっと感はぼくの胸の辺りに長期滞在中だ。
「こっち向けよ。」
「...。」
「こっち向けってば。」
ぐい、と腕を引くとやっと向き合う形になったものの、困ったように眉を下げたその視線は自らの足先に落とされたまま。
「おまえさ、ぼくに言いたいことあるんじゃないの。」
「...。」
「なんかあるだろ、言いたいこと。」
「...ない、で、す。」
「人が仲良くなろうとしてんのにさ、何言っても首振るだけで返事もしないし、ぼくおまえになんかした?」
嫌われることした覚えないけど!一気にまくしたててもう一度、こっちを見ろと強制的に顎を持ち上げたらそれでもジョングクは視線を合わせようとはしない。
さすがのぼくもムカッとして何なのおまえってジョングクの左肩を押してしまった。
「おまえぼくの顔、一度でも見たことある?」
「...。」
「あるのないのどっち。」
「ぼく...、」
ぼく、ひと言呟いたきりだんまりを決め込むジョングクに怒りを通り越して呆れてしまった。一度も目を見てくれないし。
「もういい。」
話にならない、ぶっきらぼうに言い放ってぼくは自室にこもった。置いてきたジョングクの顔は見てない。
あんな風に責めるつもりじゃなかったんだけどな。時間が経つと押し寄せる後悔。ずいぶんと棘のある言いかたをして追い詰めちゃったかも。ぼく兄ちゃんなのに。
少し冷静になってみても心のもやもやは消えてくれないけど、それより明日からジョングクのやつとどうやって接したらいいんだと新たな悩みが増えたのも確か。
彼のためにも少しだけ距離を置こうと決めてから数週間、最初は顔を合わせると緊張した様子だったジョングクもだんだんと普通になってきた。
ハードなダンス練習のあとは「キツい」と愚痴をこぼすようになって、メンバーにからかわれたりすると「もぉー」とむくれた顔も可愛い。
楽しいときは「うひゃうひゃ」とへんな声を出して笑うようにもなった。ま、ぼくにじゃないけどさ。ぼくはというとあの時の気まずさから変わっていくジョングクを遠巻きに眺めることしかできなくて。
「ジミナ、末っ子離れが早すぎたんじゃないの。ジョングギの人見知りも直ってきたみたいだよ。」
ジンヒョンが言うようにジョンググの人見知りは目に見えてなくなっていて。なくなったというよりここに慣れてきたんだろうな。
ぼくはどうしてもう少し待ってあげられなかったんだろう。変わらずこのもやっと感はぼくの胸の辺りに長期滞在中だ。
