放っておけないやつ
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「危ない!!!」バッ
「えっ?」グイッ
背を向けていた蒼の両肩を思いっきり掴み立ち上がらせて、自分の方へと引き寄せた。
その反動で御園に背中を預ける形となった。
瞬時に目の前を車が通り越し、キキーッと音を立てて漸く急停車した。
幸い事故には繋がらなかったが、もし今ので蒼が撥ねられていたらと思うと、全身ゾッとする御園。
段々と震え上がり、その振動は蒼の肩に伝わっていく。
「み、御園くん?あの、ありがとう…」
横目でたどたどしくお礼を言う蒼。
蒼のお礼に御園はぐるりと正面を向かせ、再び肩を強く掴み直した。
「蒼!!けがはないか!?どこかぶつかったりとかは!?」
「う、うん。何ともないよ?材料も無事だったし…」
「そんなのはいいんだ!!蒼にもし何かあったら!僕は!!…っ僕は…!」
ふるふると振動が続く御園は項垂れる。
蒼は一呼吸置いて、御園の片方の手に自分の手を添えた。
少し振動が落ち着き、項垂れていた顔をゆっくりと上げ、蒼と向き合った。
「ありがとう、心配してくれて。大丈夫よ?私は、大丈夫」
「蒼…」
「ありがとうね、御園くん」
「っ…!ま、全く、蒼は危なっかしいんだからな!気を付けないとダメじゃないか…!」
「はい、気を付けます」
動揺する気持ちを隠すように言葉を発する御園。
それに対し困ったような笑顔で返す蒼。
御園は漸く蒼の肩から手を離すと、帽子の持ち主が蒼の元へとことことやってきた。
「おぼうし~」
ばんざいをして帽子を受け取ろうとする子供。
蒼は子供の前にしゃがみポスッと帽子を被せてあげて、ポンポンと頭を撫でてあげた。
「良かったね、お帽子は無事だよ?」
「うん、ありがとう!」
ぱあっと笑みを浮かべてお礼を言った後、子供は元気に走り去っていった。
それを見送りながら蒼はスッと立ち上がる。
そんな様子を見つめていた御園は、ふいに蒼の手を後ろからぎゅっと掴んだ。
掴まれた手を見て、くるっと後ろを振り返る蒼。
「ど、どうしたの?」蒼がそう尋ねると、御園は下に俯きながら何かを言い始めた。
「~~~…~~…」ボソボソ
「え?なに?」
「……」
急に黙りこくる御園。
再び?を飾し、首を傾げる蒼。