お隣さん同士のとある日常
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【お隣さん同士のとある日常】
朝陽がカーテンの隙間からこぼれ出る。
その部屋で、スースーと寝息を立てる一人の女子高生。
まるで小動物の様に、横向けになり身体を丸めて寝ている。
AM7:00―――…
ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ
「ん~………にぁ…?……朝…?」
目覚まし時計でスッと目が覚める。
ん~っと腕と身体を伸ばし、眠気から覚醒させた。
ベッドから下りて、カーテンを両手で思い切り開けると、朝陽が一気に部屋全体を明るくしてくれる。
あまりに気持ちのいい朝で、窓をカラカラと開けてまばゆい光と柔らかい風を身体に吸収させるように…。
ふわりと髪を浮遊させる姿は、まるで妖精の如く煌めいていた。
「いい天気…」
顔も思わずほころぶ。
すると隣から声が聞こえた。
「おいクロ!朝だぞ起きろ!」
「~~~っ…まだ7時だろ?オレは朝陽とは向き合えねーよ…」
「もう7時だ!学校あんだから早く起きろっつーの!!カーテン開けるからなっ!」
シャーーーッ、ガラガラガラッ
ポヒュンッ
「何すんだ~…眩しくて猫になっちまっただろ…」
「ツッコまねーよ!いいから枕から離れろ!早くしねーと蒼が来るだろ!?」
「うう~…鬼め…」
朝から元気な声と、ダルそうな声が響く。
いつもの調子な二人に、ふふっと笑いが自然と込み上げた。
「さて、私も準備しないとっ」
夜明蒼。
中学二年の冬に引っ越し、真昼と同じクラスに転校してきた、一人暮らし、両親はいない。
ほんわかした雰囲気を携えたど天然な性格、頭は良いものの運動が苦手な高校一年生。
制服に着替え、いつも着けている蒼い石が付いたループタイをYシャツの襟に通し、キュッとリボン結びにすると、荷物をまとめて部屋を出た。
洗顔をした後、長くウェーブがかった髪を横へ小さいお団子に纏めて垂らし、紅色のリボンで飾り付ける。
夜のうちに予約をして回しておいた洗濯機の中から洗濯物を取り出して、パタパタとベランダへ向かいせっせと干していく。
終わり次第すぐにキッチンへ向かい、お弁当と朝食の準備。
準備が整い、朝食を取りながらテレビでお天気を見る。
「今日は、一日晴れかぁ…」
一日良い天気、気分も良くなるもので。
朝食を終えて、籠に水と洗剤を入れて食器を浸けておく。
テレビを消して、学校用のショルダーバッグを肩に掛け、玄関へ向かう。
空になったように静まり返る部屋の玄関を出て鍵を掛け、いざお隣さんへ!