09.武器を持つということ
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─────飲みこまれるな─────
(?……だ…れ………?)
─────意識を覚醒させろ─────
(……この……こ…え……は…)
─────言ったであろう?─────
─────“そなたを守りたい”と─────
(!……夢…で、会った…女の……人…の……?)
ピカッ!!
蒼愛用のループタイから光が放たれた。
その光は蒼を包みこみ、身体にまとわりついていく。
全身を光らせる蒼、苦しかった息も、楽になっていくのが分かった。
(!…苦しく、ない……)
首に手を添えるように宙に留まり、呼吸が楽にできる事を確認した。
すると上からドンと大きな音がした事に気付き、水面上に向かう蒼。
一方水面上では、クロはどこからか発砲された銃弾に撃たれ、沼は消えたのだった。
「────!?撃た…れた!?どこから……」
どこかのビル、銃を持つ背の高い者と、座ったまま大きな荷物を背に左手には人形を抱えている。
「さあジェジェ、やっちゃって?」
その一言で、ジェジェと呼ばれる背の高い者はその場から消え、撃たれたクロの真上に現れた。
地面に叩きつけられたクロはギロリと見やる。
だがそんな事などお構いなし、持っていた二丁銃にてクロの背中に連射する。
ドドドドドドドドドドドンッ
その光景を、ただ見つめるしかない真昼。
蒼も、心配そうにそれを見つめるだけだった。
撃ち終わったらしく、銃からはしゅう…と煙が舞っている。
クロは黒猫姿に変わっていて、ほっ…と、収まったことに安堵する蒼は、銃を持つジェジェをジッと見つめた。
(か、紙…袋…?)
「止めてくれた…のか?この前の定例会で会った……!」
「!…定例、会?…じゃあ、あの人も…」
するとジェジェは真昼の後ろに落ちている二つの紙袋にす━━━━━っと寄っていき、器用にパシ、パシと上に上げた。
ちょんと乗っかる袋を見て、蒼は思わずぱちりぱちりと拍手をした。
一方で桜哉の方は…。
「化け物と黒い沼が消えた…チ…サーヴァンプが3人……」チャ
言いかけたその時、桜哉の額に銃口が瞬時のうちに構えられ、ドンと撃ち放たれる。
間一髪の所で、桜哉に巻きつけられていた糸に寄って免れた。
オトギリの操る糸で地面に叩きつけられ、桜哉の顔は赤く腫れてしまったが…。
「帰りましょう。サーヴァンプ3人相手は困ります…」
「了解…助かったけどいってぇ…」
ベルキアも糸によって逃れ、それについていくように桜哉も去っていこうとする。
「桜哉!!待てよ!!本当はお前、俺を殺す気なんか…」
桜哉の悲痛な表情が露わになる。
持っていたリストバンドを投げ捨てるように真昼に飛ばした。
ばっ
「!」
ツキン…
「桜哉くん……夢と、同じ表情(かお)…っ」
「桜……」
すると突然…!!