08.うそつきはだれだ
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─────『さあ真昼。オレとお前の関係はどこまでが“嘘”でしょーか?』─────
─────『あははははァッ。さァさァ喝采を!串刺しショーの始まりだよォ~~~☆』─────
─────『オレ…言ったよな?吸血鬼が出るって』─────
───── 『あんなにあんなにあんなにあんなに忠告したのにさあ!!!』─────
狂ったように叫ぶ桜哉。
がくがくと震える蒼を、女性は心配そうに見つめている。
真昼。
世界は実は、5分前に始まったんじゃないかって、考えたことある?
そんなわけない?過去の記憶があるから?
その過去の記憶も、5分前に植えつけられたものだとしたら?
そうやってお前に、嘘の記憶を与えて、オレは5分前にお前の親友になったんだとしたら?
そんなわけないって、お前に証明できる?
『あ……ま、まさか……まさか………っ』
『っ!…まずい』パチンッ
蒼が桜哉の言葉で顔を覆った。
声が聞こえた時と同じように、恐怖に苛まれたような怯えた目をして。
女性は予想したであろう蒼の想像を消すように、指鳴らしで次の言葉たちを蒼の脳内に送り出した。
─────『クロ…ッ』─────
─────『…人はみんな、都合のいいほうの「嘘」を信じたがる』─────
俺たち吸血鬼は、そういう気持ちにつけこんで催眠をかけるんだ
…お前にオレを、幼馴染みだと信じさせるのは簡単だったよ
だってそれを、お前が望んでいたから
─────『真昼…どうしてお前なんだ…』─────
『あ……』
──────『お前が猫を拾わなければ』──────
──────『ただの猫だなんて嘘をつかなければ』──────
──────『オレは今…』─────
──────『お前側に立っていたかもしれないのに』──────
『あ、あの夢と、同じ…っ』
──────『オレは明日も、お前の親友でいられたのに』──────
『ダメ…ダメ…っそ、その先を言ったら…っ』
──────『こんな簡単なことで、世界なんて壊れていくんだよ』──────
『あ……ああ……ああああ……っ!!』
『正気を保て。言葉に飲まれるでない』
『っ……はあ……はぁ…はぁ…』
蒼は、夢で視た桜哉の姿が闇の中へ消えた後の声を思い出す。
聞いていると絶望に飲まれそうな、閉じ込められそうな…そんな様子が蒼を苛む。
がくがくと震える蒼に、女性は声を掛けた。