07.守るということ
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「じゃあお前のリリイが脱ぎまくるのは、お前が何かかから解放されたがってるってこと…?」
「やかましいっ。あれはただの奴の性癖だ!!僕の話はいいっ(怒)」
「御園くん。後ろ、性癖全開でしてよ?」
「っ!?バカっ見るなっ!」
後ろでリリイがキラキラ輝かせながら服を半分脱いでいるのが目に入り、冷や汗を垂らしながら苦笑している蒼。
そして直ぐにハッと気付く蒼は、御園の手を両手で持ちぎゅっと包みこんだ。
「な、ななな…っ」と、顔を真っ赤にする御園。
果たして何を言うのだろうか…。
「み、御園くん…!欲を発しきれてないのね!?」
「なっ!!」
「解放したいんだよね?リリイさんのように!」
「あんな変態になどなりたくない!!」
「大丈夫よ。そんな御園くんに秘密の方法を伝授して差し上げます」
「聞け人の話をっ!!」
「コンビニに行くの。そしてやましい雑誌の上にいかにもな少年雑誌を被せてカモフラージュするのよ。それでレジに行けば少年雑誌がメインになる。これでやましい雑誌は即ゲット!他の人には内緒だよ?」
「いらんっ!!何が内緒だ!!」
「蒼さ〜ん?御園に変なこと吹き込まないでくださいね〜?」
「というか何を勘違いしているのだ貴様は!!」
「つか蒼!!どこでそんな知識覚えたんだ!!いらんもん覚えるな!!」
「男子が話してた」
「「聞くな!!」」
「はあ〜〜〜……相変わらず天然には向き合えねー…」
とまぁ、話は脱線してしまったが…。
真面目な雰囲気に戻り、真昼は自分の手を見つめた。
その先に見える大事なモノたちを見据えて…。
「何のために…か」
真昼の見えたもの、それはいつものメンバー。
学校の帰り道、真昼の肩を持つ桜哉、肘を乗っけられている龍征、真昼の隣で笑う虎雪。
そして…子供の時からではないが、一番近くにいて助け合っている、笑顔の蒼。
「守りたいからだよ。手の届く範囲全部…友達とか…子供の頃から一緒で、家族みたいに思ってる。
俺親がいないから、余計そう思うのかもしれないけど…」
「ふうん…」
何かが見えたのか、御園は暗い表情を見せる。
蒼はそんな表情を見逃さなかった。
心配そうに見守っている。
「今度御園にも紹介するよ!なあ、蒼!」
「…え?あ…う、うん!みんな良い人達だよ」
「龍征とか虎雪とか…まずは桜哉かなー。このリストバンドくれた奴でさ…幼馴染みなんだよ。いつもふざけてるけど、いい奴なんだ…」
「…やめろ」
真昼の言葉を遮る御園。
さっき見えた暗い表情の御園、何かを抱えているんだと蒼は直ぐに察知した。
…そして真昼が話す桜哉の事で、あの雨の中の出来事、そして最近視る夢の内容を思い出す蒼。
まるで、この先の出来事を予知しているような夢だった。
ここ数日、桜哉は学校に来ておらず、連絡も音沙汰なし。
家に行きたいのは山々だが、場所は知らず行く事も出来ない。
電話をかけても出ない… 蒼の心配は募るばかりだ。
そんな蒼の思いなど露知らず、御園は言葉を続けた。