07.守るということ
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──────────……
「はあああああ目覚めろっ、俺の力…ッ」
現在、有栖院家にいる怠惰組と蒼。
最近手に入れた力の使い方を学ぶ為、“特訓”に来ている。
蒼は会議の時病院に行っていた為、真昼に教えてもらった。
話を聞いたところ、どうやらホウキ型の武器を手に入れたらしい。
一般人ではあるのだが、御園やリリイ、ユリーマリーに会えるとの事で蒼はついてきたのだ。
…とは言っても、行った時には既に双子は眠っていたらしい。
「…せっかく絵本持ってきたんだけど…」なんて、しゅんと落ち込みながら…。
リリイに絵本を預かってもらい「また来た時に、読んであげてください」とお願いされた蒼は喜んで「はいっ」と返事をする。
真昼はその武器(リード)というのを出す為に頑張っているが、なかなか成果は出ずにいた。
「う~~~~っあのホウキ(?)なんで出ないんだよ…っ。は―――っ出ろ!!出ろよも――っあ~~~っ」
「城田真昼…貴様。ふざけているのなら帰れ(怒)」
「うるせーな!!なんかコツとかないのかよっ」
「真昼くん、少年漫画に出てくる少年みたいだよ?ほら、何ていうの?いわゆる厨二…」
「その先を言うな!!なんか恥ずかしいだろっ」
はああああという出し声だの、目覚めろ俺の力だの、奇怪な動きだの…。
どう見ても危ない奴にしか見えない。
学校でやれば厨二病扱い、外でやれば変人扱い、いわゆる痛い奴にしかならない。
今では御園の冷ややかな視線が真昼に向けられているが。
隣でにこにこと見守るリリイ、反対側には欠伸をするクロ。
その隣に困った顔で見守る蒼の姿があった。
因みに、なんの特訓かというと…。
「サーヴァンプの主人(イヴ)が使える…“武器(リード)”という力。これが扱えないとサーヴァンプは制御できない」
LEVEL1:契約
LEVEL2:自由に出し入れできるようになること。
LEVEL3:武器(リード)でサーヴァンプを制御、連携技を発動。
という段階になっている。
御園が説明をしてくれているのを聞いて、蒼はコクコクと頷いていた。
そんな蒼を(相変わらず可愛い仕草ですね…)なんて思いながら、リリイはふふっと笑っていた。
「クロ…なんかコツとかねーの?お前もちょっとやる気出して…」
「え…」
急に話を振られたクロはゲーム機を持ちながら嫌そうにチラリと真昼を見る。
「お前の武器(リード)が出せねーのはオレとは関係ねーし。出せるようになったら呼んでくれ」
「……っ」
そんな二人の様子を見て、蒼は一つ疑問に思った。
先程から出てくる単語、武器や制御、技など…。
それは一体、何を示しているのだろう、何が目的なのだろうと。
同じ事を真昼も思ったらしく、御園に問いかけた。
「武器とか制御とか…サーヴァンプって戦うのがメインなの?」
「それは…」
(!…真昼くん、同じ事考えてた)
「もともとサーヴァンプというのは、戦……」
ひょい
「何のために力が欲しいのか具体的にイメージしてみたらいかがでしょう?」
「具体的に?」
御園の言葉をさえぎる様に、リリイは真昼にアドバイスをした。
そんなリリイを、横目でジッと睨む御園。
様子が少し違う事に気付いた蒼は、心配そうに御園を見つめた。
蒼と目がパチンと合った御園は顔を赤くし、思わず逸らしてしまったが…。
(御園くん…?今、何を言おうとしたんだろう)
「…貴様のサーヴァンプにやる気がないのは、貴様の意志が弱いからだ」
そう言う御園の言葉につられて黒猫姿のクロを全員が見た。
だら~~~んと寝そべりながら器用にゲームをしている姿が見受けられる。
やる気のやの字さえ感じられない。
だが、その言葉通りだとすると…御園の場合は…。