05.信じてたもの
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「…で、サーヴァンプ7人の定例会議ってのを開いて集まって、ケンカを売り歩いている椿をどう止めるか話し合うんだな!?」
「さすがに7人全員は集まらないと思いますが」
「うん。それでも…」
「はん。貴様はまず自分のサーヴァンプを飼い慣らすべきだと思うがな」上から目線の御園。
「露出狂を放置してるお前が言うな!!」反論する真昼。
「ま、まあまあ…落ち着いて二人とも」その間でなだめる蒼。
「お前はいちいち…」真昼がそう言っている途中に、御園はカチッと何かスイッチが入ったように動きを停止した。
そして身体はがくんっと倒れ込んだ。
「わあっ!?」
バランスを崩す御園の身体を真昼が支えた。
いきなり倒れ込んだ御園に二人とも驚きを隠せない。
「なっ。御園っ…!?」
「御園くんっ、どうしたの!?」
「おや、いけませんねぇ。もう時間ですか」
「時間?」
あの大きなイスに座り、うと…と眠そうにする御園を手で指しながらリリイは言う。
「御園は毎日9時には眠ってしまうんです」
「子供か!!」
「今日のところはお開きにしましょう」と言い、真昼に一枚のメモを渡した。
それを蒼も隣から覗きこむ。
「何これ…ウェブサイトのアドレス…とアカウント…?」
「今や吸血鬼もネットで情報交換をする時代です。吸血鬼のこと色々わかりますよー」
「へぇ~。時代だねぇ」
「ログインしてみてくださいね」
「SNS的な…?マジかよ…」
すると真昼は思いついたように「あっ」と声を上げた。
御園にアドレス交換の申し立てをしようと決めたのだ。
「御園!俺らもアドレス交換しよーぜ」
「……!し、仕方ないな…特別だぞ」
「あ!私もしたいな~」
「あ…お前アドレス帳少なっ。…今度俺の友達紹介してやろうか…?友達いねーの?」
「(怒)」
「真昼くん、それはさすがに失礼じゃないかな…?」
珍しく蒼がツッコミを入れた。
そんな様子をにこにこしながら見守るリリイ。
我が子を見守るような眼差し。
蒼はそんなリリイを見て、何故にこにこしているのか分からず、?を飾していた。
蒼と目が合ったリリイは微笑む。
よく分からない蒼は、とりあえずにへらっと笑みを返した。
「お前…体弱いんだって?何かあったら俺とクロ呼んでいいからさ。よし、登録ーっと」
「私も呼んでね?何かあったらすぐ駆け付けるから」
携帯を片手にひらひらとさせながらにこにこと御園に言う。
二人の名前が新しくアドレス帳に増えた画面を、御園は「…ふん」と照れ隠ししながらも見つめていた。
──────────……
その夜、蒼は一度自分の部屋に戻った。
風呂に入り、ラフな格好に着替えて大好きなアイスを持ってそのまま真昼宅へ。
「まーひるくーん♪アーイス一緒に食~べよ~~ぅ♪」
「ったく、ホントアイスに目がねーんだから。食べ過ぎて腹壊すなよ?すげー上機嫌…」
「大丈夫ぅ大丈夫よ~♪ほらほら、真昼くんの好きなバニラ味持って来たんだよ~♪」
「分かった分かったから、冷凍庫入れといて」
「はーい。…?あれ?」
辺りをキョロキョロと見回す。
クロの姿が見当たらない…すかさず蒼は「クロは?」と聞いてみる。
「クロなら風呂だよ」
「そっか。あ、真昼くん。包帯巻いてもらってもいいかな?一人じゃ出来なくて」
「あ、ああ…」
「ごめんね、煩わせちゃって…」
「謝ることじゃないだろ?いちいち気にしなくていーって」
「うん、ありがとう」