04.アリス・イン・ザ・ガーデン
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「…お前はチェスを知っているか。ゲームが進むにつれて駒が減っていくだろう。そして最後にキングさえ残っていれば勝ちだ。
…僕は、現実でもそうであっていいとは思ってないんだよ!」
御園の真剣な表情を見て、蒼はまたも胸を痛め、その場所を抑えた。
チェスはコマを敵に取られてどんどん減っていく。
戦えるコマがいなくなる。
それは言ってみれば、殺す・殺されると同じことなのだ。
「僕が王座(このイス)に座るのは、守られるためじゃない。だから僕には力が必要だ。より大きな力が…」
キイッ
言い終わる前に、ユリーとマリーが攻撃を仕掛けて来た。
様子に気が付いた蒼は「真昼くん危ないっ!!」と叫び、真昼らを押して間一髪で攻撃を交わした。
「わああ!?」
「…ユリー、マリー…僕がまだ喋ってるのに…っ」
攻撃を受けた柱からパラパラと屑が落ちる。
尻もちをついている真昼はクロに向け「ちょ…話もできねーよっ。おいクロっ、とりあえず血飲んで戦…」と言うが、全部を言い切る前にクロは白旗を上げてパタパタと揺らした。
「降参降参…」
「お前は―――!!」
「ま、まあまあ…落ち着いて真昼くん」
つっかかる真昼に、御園はもう一度問うた。
真昼はクロから御園へと視線を向ける。
蒼も同じように視線を御園へ向けた。
「…貴様は、何のためにその力(サーヴァンプ)を使う?
1人のサーヴァンプにつき、主人(イヴ)のイスはただひとつ。そのイスに座る覚悟と理由があるのか?」
「え…?」
「ないなら僕に渡すべきだ。…貴様は、何のためにサーヴァンプの主人(イヴ)になった?」
「「…城田真昼。孤独なアリスを助けてくれる?」」
ユリーとマリーが真昼に問いかける。
その後ろには、顔を青ざめ苦しそうにしている御園の姿。
そんな御園を、リリイと周りの下位(サブクラス)の子供たちが心配そうに集まっている。
「…真昼くん」
「…」
真昼は、名を呼ぶ蒼を見た。
心配そうな顔をしている…。
そして、先程言った御園の言葉を思い出し、本人を通して蒼のいつもの笑顔を思い出す。
『守られるためじゃない』
『だから、力が…』
『真昼くん』
『大丈夫よ。真昼くん』
─────…俺がしたいこと、お前がしたいこと。シンプルに考えれば、きっと俺もお前も…─────
「…お前にクロは、やらない」
「「……」」
その言葉を聞いた双子は、オーラを変える。
今にも飛び込んできそうな、攻撃しそうな勢い。
というよりも、攻撃態勢に入っている。
そんな様子に真昼はぎくっと双子を見て、「ちょ…っ待てよ!!話を最後まで…」と言いかける。
蒼は双子の前に立ち塞がり、真昼を庇うようにバッと両手を広げた。
「待って!」
「蒼!?」
「お願い!話を聞いて?真昼くんは、協力しないって言ってるわけじゃないから!」
「「……」」
パキ パキッ
「!」
先程攻撃を受けた柱の異変が生じた。
バキッと音に反応した御園ははっと双子と近くにいた蒼を見る。