03.7+1
名前変換フォーム
女夢主人公-設定女夢主人公のフルネーム設定となります。
お好きな名前をどうぞ♪
空欄の場合は、設定通りの名前になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そして……。
「…!!?何!?どうなった!?」
がばっと起き上がる真昼。
その隣で蒼もむくっと身体を起こした。
クロはまだ地面にうつ伏せになっている。
「椿は?!ここどこ?!」
「さっきいた所とは、違う場所…?」
「いて――…死ぬほどめんどくせー…」
今までいた場所とは別の所に移っていた。
「ここ…駅の逆側!?」辺りの場所にいち早く気付いた真昼。
だが急な事が沢山起こり頭が整理に追いつく筈がなく…。
「何でこんなとこに?!蝶が横切ったと思ったら急に…」
・・・・・
「…助けられた。たぶん…“色欲”の真祖“オールオブラブ”だ」
「オール、オブラブ…?」
「さっき一瞬気配がした…。あいつ昔から幻術系得意だし…あの“椿”って奴の空間から引っ張り出してくれたんだろ…」
「は―――――助かった――」と呟くクロ。
「……もしかして…」クロの言う“色欲”の真祖“オールオブラブ”、それを聞いた蒼は一つの予想を浮かべた。
その予想は、後に当たっていることを知る。
そんな蒼を余所に真昼は引っ張り出してくれた者がいると知った途端、ばっと辺りを見る。
「えっ仲間!?まだ近くにいるのか!?」
「いやー…いなそうだ…通りすがりだったんじゃねーの…。あいつこの辺に住んでんのかー…」
「いい人だね、助けてくれるなんて」
「は―――――…お前、あのままだったら殺されてたぞ。吸血鬼のオレはともかく、お前は…」
「あっ蒼っ!!」
「へ?な、なっ、なに?」
はっとした真昼は隣にいた蒼の肩をがっと掴んだ。
急な事に蒼も驚き、そのまま硬直してしまう。
「急に飛び込んできて、危ねーだろ!?」
「へ?…なんの、話?」
「さっきだよ!!今さっき!!もし仲間が近くにいなかったら、蒼が怪我…いやそんなもんじゃねぇっ!殺されてたかもしれなかったんだぞ!?」
「で、でも…そうしないと真昼くんが怪我しちゃうし…そんなのダメよ!」
「っ…そ、そうだけどさ…」
「大丈夫、大丈夫よ真昼くん。こうしてみんな無事だったんだもの、ね?」
「っあ、あー…ま、まあ…そうだけど…さ…」
一瞬曇らせたが、直ぐににこりと笑みを浮かべる蒼からぱっと手を離し、顔を逸らして口元を手の甲で隠した。
?を飾す蒼は勿論訳が分からず「真昼くん?」と呼んでみる。
「どうしたの…?怪我、してるの?」
「い、いやっ、何にもないから!怪我もしてないから!」
「…そう、良かった」
ほっと安堵する蒼は両の手を合わせる…蒼の癖だ。
ふんわりと微笑む蒼の表情に真昼は頬を紅潮させる。
そんな様子とは打って変わり、クロの表情はどこか怒りを入り交えたようで眉間にシワを寄せていた。
「…真昼の言うとおりだぞ」
「へ?」
「…ったく、あんな風に飛び込んで…無茶すんなっつーの…」
「ん〜…多分、無意識…だと思う。気が付いたら、身体が勝手に動いて…」
「…はあ~…」
危機感を持たない蒼。
本人の言う通り、無意識だったのかもしれない。
真昼が椿の着物に掴みかかった後直ぐにやられそうになった時、真昼にしがみつき庇った事…。
「あっ!クロっお前ケガは!?“椿”にすげーやられてたじゃん」
「?あ…あーいてて…ジュース買ってくれたら治るかも…オレコーラで…」
「…平気そうだな。吸血鬼って丈夫だなあ…」
「ふふっ。後で買ってあげるよ。コーラ、好きなんだね」
「蒼、甘やかすなって」
「えー?そんなことないよ」
「は――――…なんかもしかして、いろいろ面倒なことになってんのか…?」
ずる…と真昼の身体は落ちて行き、真昼を挟んでクロと蒼の3人、ぐた…と壁に寄りかかりへたり込む。
それもそうだ、普通の人間には有り得ない出来事が沢山目の前に降り注ぎ、それは疲れも出る筈だ。
「疲れた―――…。…もう、何がなんだか…」
「ホント~…疲れたね…」
「は―――――――――…やっかいなことになってきたな―――…」
ぽふっと猫の姿に変わったクロはぐた~っとする。
にゃ~~~~~…と鳴きながら「そもそも契約なんてしたのが間違いだったんだ…オレは何もしたくねーのに…」愚痴り始めた。
『僕が面白ければどうだっていいよ』椿の言葉を思い出す真昼。
『……ずっと、待っていたよ…』そして椿の存在が気にかかっている蒼。
「俺達だけじゃ全然…止められそうになかったな…」
ぼそっと呟く真昼の声はクロにいまいち届かず「あ?なに?」と聞き返す。
クロは真昼の太腿に乗っかり、蒼はそんなクロの頭を優しく撫でていた。
「でもほっとくわけにはいかないし…まずは他のサーヴァンプに会ってみたいな。椿は追いかけようもないし…一人は近くにいるみたいだし」
「え―――――…めんどくせ―――…いやだ…向き合えね―――…」
に゙ゃ~~~~~~~…と頭を抱えるクロに「いいかげん現実と向き合え!!お前中心の話なの!!」と怒鳴る真昼。
そんな真昼に「まあまあ、落ち着いて」となだめる蒼。
「あの変な弟どうにかしないとだろ!!またボコられるぞっ」
「あ…絵が出てる」
椿のにやついた顔がコンと鳴らしながら浮かび上がる。
蒼は椿を思い出した。
悲しそうに、切なそうに、自分を見つめる時の優しい瞳。
知っている様子で名前を呼んだ。
けれど当の本人に記憶はない。
それがとてもつもなくつらい…にも関わらず、それ以上を思い出そうとすると耳鳴りがキ―――ンと酷くなる。
二人に気付かれないようにぐっとこらえた。
「今何か行動できるのは、俺とお前、だろっ」
「ゔ―――――…死ぬほどめんどくせ――――…」
「私もっ。なんの力も無いけれど、私も何か出来る事があれば手伝うよ」
「!蒼…!」
「二人より三人だもの」
「でも会うっつったって…オレ誰のメアドも知らねーし」
「メアド…」
「ふふっ、なんか意外。吸血鬼も、メールってするのねえ」
すると真昼の横を一枚の紙がひらっと舞い降りた。
蒼もその紙に気付き、カサッと拾ってそれを広げる。
「…ん?」
「…アドレス?えーっと…alice-in-the-garden……庭の中の、アリス?」
「おい。こいつ絶対近くで話聞いてただろ…」
それはどこかの路地裏。
子供二人、両手と繋ぎ、まるでダンスをしているように…。
背の高いその者は路地の奥へと消えていった。