03.7+1
名前変換フォーム
女夢主人公-設定女夢主人公のフルネーム設定となります。
お好きな名前をどうぞ♪
空欄の場合は、設定通りの名前になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
──────────……
(え…?)
先程と同じように、真昼に吸収された蒼は目を閉じ、ふと開けるとマンションに戻っていた。
真昼もいつの間にか眠っていて、見渡せば部屋が暗くなっている。
『…あ、れ…?なんか、夢をみた…ような…』
そうか、今のは真昼くんが視た夢の世界だと…蒼は確信した。
真昼は再度うずくまってしまう。
蒼は見ている事しか出来ず、胸を痛めた。
すると叔父が帰ってきて、うずくまる真昼を抱きしめる。
そして教えた、感情との向き合い方を…。
あの声の主は、こうなることを知っていて、目が覚めれば分かると言ったことに気付いた。
二人を見守る蒼は、理解したのだ。
(今の真昼くんは…叔父様の教えと、そして暗闇の世界にいた声の人の支えがあって…今があって…これからも、成長していくのね…)
ずっと険しかった蒼の表情は、安堵の表情に満ちていた。
すーっと目を閉じると、真昼が涙を浮かべながら話し始めたのが聞こえ、蒼はぱっと目を開いた。
「は…っ」
「…何も面白くないのは、お前が、お前の気持ちと向き合えてないからじゃないのか…」
「は?」
「お前が、誰も自分を知らないって感じるのは、お前がひとりで閉じこもってるからじゃないのかよ」
(!…真昼くん…きっと、あの事を思い出していたんだ。昔の事…でも、どうして私にもそれが視えて…)
真昼の言葉に椿は手を離し、真昼はドサっと地面に落ちた。
椿はまたも狂った笑い声を上げる。
「あはっ、あははっははは。うんっそうかもね!だから戦争をしようって言ってるんだ!
あっはははははははっははは。コミュニケーションのひとつ!アクティブでしょ!?」
「ちがうだろっ、何で攻撃するんだよ!吸血鬼が戦争を始めて人を殺すって言うんなら、俺が止める。
俺にだって…お前と向き合う手段があるんだ」
必死に意見を主張する真昼。
そんな真昼の言葉に、蒼は自分の感情に疑念を抱く。
どうして何も知らないのだろう
どうして向き合おうとしなかったのだろう
どうして求めようとしないのだろう
…嗚呼…向き合わないと…
きっと、何もかもが閉ざされてしまう
大切なモノが全て 一瞬で あっという間に
失くなってしまうかもしれないから…
胸をぎゅっと掴み、キッと椿の真紅の瞳を見つめる蒼。
決意の証明、真っ直ぐな瞳、目が合った椿は一瞬目を見開き、驚きの表情を見せた。
「名前をつけてやるっ」
「…!」
「サーヴァンプは…名前をつけて血を飲ませれば俺の話を少しは聞くんだろ」
「……」
「俺と向き合えって言ってんだ!名前をつけてやる!」
椿の胸倉を掴み言い切った真昼。
呆気にとられる椿だが、直ぐ様恐怖の瞳に変わり、真昼に攻撃を仕掛けようとした。
「…その前に君は死ぬけどね?」
・・
「離れろ真昼っ…」
「ダメっ…!!」
ダッと走る蒼は、真昼を庇うようにしがみつく。
「っ蒼!?」
急な事で真昼はバランスを崩した。
椿が手を伸ばす、あとわずか数センチと言うところで三人は姿を消したのだった。
「…あれ?逃げられちゃったみだいだ。“オールオブラブ”が近くにいたのか…」
行き場の失った手は、ベルキアを持ち上げた。
「…水を差されたなあ。まあいいか、やっと蒼には会えたし、宣戦布告は済んだしね。」
「逃がしていいのォ?ていうかァ~~、あの蒼って人間と知り合いみたいだけど、向こうはなァんにも覚えてなさそうだしィ~一体何なのォ~~??」
「楽しいことはとっておかなくちゃ。それよりお腹空かない?
・・・
みんなも誘って回転寿司でも行こうか」
コンコン、コンコンと下駄を鳴らし、その場を去っていく椿。
手のひらでベルキアは踊っているように宙をジャンプする。
「今1皿90円セールだしね」
「つばきゅんお稲荷さんしか食べないじゃ~ん。もっといいネタ食べないと損だよォ?その前にボクの姿戻してよォ~~~~」
「また蒼に会ったら、今度は蒼も誘ってみんなで行こうか」
「いいねェ☆って、聞いてるゥ?つばきゅ~~~ん。ボクの姿戻してってばァ~~~~~」
真紅の瞳に影が差す。
蒼、漸く出会えた…。
違和感はあったみたいだけど、懸念してた通り覚えてなんていなかった。
言葉遣いも少し砕いた感じで、大事な二人から貰った名前で、あの少年と出会って、今を過ごしている。
…分かったのは、優しい性格と雰囲気は変わらず同じだったこと。
(ああ…それと……自分のこと、
・
私って言ってたなあ…。そこの違いくらいか…)
ふと目を閉じる椿。
隣にいる優しい人がこちらへ振り返り、儚い微笑みを浮かべている。
いつでも思い出せる光景が…覚えていなくても、心を落ち着かせてくれる…。
うん、大丈夫…
大丈夫だよ
キミのこと 忘れるなんてできないから…
僕がちゃんと キミを憶えているから
すぅ…と、瞳を開いた。
「…僕の名前は“椿”だ。……ねぇ“先生”……そうだよね…“●●●●”」
コンッと下駄を鳴らし「あ――――…面白くない」一言、真っ白に覆っていた景色の中へと、その言葉は消えていった。