ト書き

チリちゃんの細い身体について

2024/03/24 10:22

※以下は読む人を選ぶ内容のため、注意書き必読の上お進みください。以前Twitter(X)で呟いた内容を手直ししただけのト書き

・チリちゃんはあの細い身体ゆえ、妊娠しづらいことをグルーシャ君に伝えている。グルーシャ君もそれを承知した上で一緒にいる
・ポピーちゃんとチリちゃんは仲良し。チリちゃんは家族愛のように大切に思ってる(notカプ愛)
・チリちゃんが女々しく、キャラ崩壊が酷いため地雷多しと思われる内容



◇◇◇



考えたくはないけど、もしもチリちゃんが子供を授かりにくい体質だとして傍にいるポピーちゃんのことを大事に大事に可愛がっているとしたらどうしたらいいの

自分のことを「チリちゃん!」って慕ってくれる小さな女の子を我が子のように抱っこしては一緒に過ごす日々。ある日ポピーちゃんが間違って「ママ!」って呼び掛けてしまい、振り返ったチリちゃんは声もなく涙を流していて

「どうしたんですの? お腹痛いですか? それともポピーが間違ったから嫌でしたか?」ってあわあわ心配するポピーちゃん

いつものようにチリちゃんが抱き締めてくれるけど、細い腕は震えててお話もしてくれないチリちゃんのことを心配してると、絞り出すように

「……もういっぺんだけでええから……ママって言うてくれん?」

ってお願いされるからおずおずと言ってみる

「ママ……? チリちゃん、これで良いですか?」
「……うん。おおきに、ポピー。ごめんなぁ、もう少しこのままで居らせてや……」

チリちゃんは自分が決して呼ばれることのない呼び方をされて、嬉しさとどうしようもない哀しみが渦巻いている。しばらくポピーちゃんを抱き締めてたけど、ゆっくり身体を離すといつもの笑顔を貼り付けた顔で気丈に振る舞ってる

「今日はチリちゃん、これから用事があって遊べんのや。また明日いっしょに遊ぼな」

って頭ポンしてポピーちゃんを家に帰るよう促したけど、ポピーちゃんはちらちら後ろを振り向きながら帰っていくから心配をかけないようにぶんぶん手を振ってお見送りするチリちゃん。ポピーちゃんの姿が見えなくなったら、上げていた手がぷらんと落とされ、そのままお腹を押さえ蹲るチリちゃん

「ごめん……ごめんなぁ……」

それはポピーちゃんに対してなのか産んであげられない我が子に対してなのか、最愛の彼へ向けた言葉なのか。きっと全部の意味が込められてるんだろうな

憔悴しきった様子でグルーシャ君の待つ家に帰ると、出迎えてくれた彼の心配してる顔を見ないまま

「……今日は酷くして。なんも考えられんくらいに」

と懇願するけど却下される

「こんな状態のあんたを抱けるわけないだろ? いいからとっととお風呂入って寝るよ」
「……すまんなぁ。あんたの子、産んであげられんで。うちみたいな女より、今からでも遅ない……」

自嘲気味に言った言葉は、背中に壁を押し付けられ目の前の眉間に皺を寄せたグルーシャの顔が迫っていて、続けることが出来なかった

「それ以上言ったら怒るよ。チリの身体の事を分かった上で一緒にいるんだから謝らないで。ぼくは見たこともない自分の子供より、今ここにいるチリの方がずっと大事だ」

って言ってくれ。まだ見ぬ子供より、相手の方が大事だっていう重ためな深い愛情めっちゃツボ

勿論お子さんが生まれたら何よりも大切な存在になるだろうけど。チリちゃんからすれば愛している人の子を産んであげられないのは本当に辛くて悲しいことだと思う

だから互いを大切にしてほしいし、手持ちポケモンを我が子のように可愛がってほしいんだ(涙)


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