ト書き

ポケモンの換羽期について

2024/05/23 07:14

※ト書き故、視点が二転三転しています。あくまでもメモ書きで読み物としては支離滅裂なことをご承知おきの上、お進みください

◇◇◇

ポケモンも冬毛と夏毛の生えかわりや飛行ポケモンの換羽期ってあるのかな。体毛が抜けることをなんとも思っていない子がほとんどだと思うけど、なかには自慢の体毛(羽毛)が抜けて落ち込む子もいるかもしれない

グルーシャ君のチルタリスはメスだし、自慢のふかふかの羽って自他共に思っていそう。主人であるグルーシャ君にチルットの頃からブラッシングされたり、ウォッシュされたり、時には埋もれて眠る幼いグルーシャ君を包み込んだ大事な羽。それが毎年生えかわる少しの間はいつもの自分とは違う、羽が不揃いで少しぼさぼさな見た目になることを気にする乙女なチルタリス。グルーシャ君はそんなこと全然気にしてないし、また綺麗な羽になるんだねって声をかけてくれるからだいぶ落ち着いてはいるけれど

でもまだチリちゃんにはそんな自分を見られたくないって不安になりそわそわしている。主人の大切な人になったチリちゃんに自分のぼさぼさな姿を見られて幻滅されて嫌われたくないし、万が一グルーシャ君の傍からチリちゃんが離れたらどうしよう……ってぐるぐるしちゃう

そんなとある休日に「チリさんが遊びに来るよ」って手持ちポケモン達に話してるグルーシャ君を見てチルタリスちゃんはカーテンの奥に隠れようとするのか、テーブルの下に潜りこんでしまうのか、はたまたモンスターボールに戻りたがるのか。突然様子がおかしくなったチルタリスにグルーシャ君は心配するけど、理由までは分からず落ち着かせるため撫でているところにチリちゃんが元気に来訪する。グルーシャ君とアルクジラが玄関へお出迎えに行くけど、いつも後ろをついていくチルタリスは部屋の隅っこで隠れてしまう

「まいど~みんな元気しとった? よしよし、アルクジラちゃん、相変わらず可愛ええなぁ! あれチルちゃんは?」

足元でじゃれつくアルクジラを撫でながら、アルクジラのお姉さん的存在のチルタリスがいないことを不思議がるチリちゃん

「久しぶり。ぼくもポケモン達も変わらないよ。ただチルタリスは奥にいるけど……」
「チルちゃん具合悪いん? おやつ食べよ思てみんなの分も買うてもうたわ」
「食欲もあるし体調は悪くないはずなんだ。でもさっきから様子がおかしくて……」

チルタリスの様子を伝えると、何やら納得のいった様子で奥のリビングへ向けて声を掛けるチリちゃん

「おーい、チルちゃーん! 大変な時にお邪魔してもうてごめんなぁ。ゆっくり休んで新しい羽、こさえるんやで。どんなチルちゃんも別嬪さんやから、気にせんとまた一緒に遊ぼなぁ!」

チリちゃんの言葉を聞いて、迷いながらもお返事の鳴き声を玄関の方へ飛ばすチルタリス。お顔だけリビングからおずおずと出しても可愛いね

チリちゃんの言葉に腕を組んで唸ってるグルーシャ君は、メスポケモンの心の繊細さに頭を抱えていそう

「女心って難しいな。チルタリスの気持ちに全然気づいてあげられなかった」
「そんなことあらへんって。チルちゃんのこといっちゃん分かっとるんはグルーシャやろ」

玄関に飾られているポケモン達とグルーシャ君が写っている写真を見ながらまっすぐに話しかけるチリちゃん。写真からも、今の彼らからも絆の深さはとても伝わってくる

「多分やけどチルちゃんからすれば、よそ者のうちにどう思われるか不安になったんやないかな。グルーシャのこと大事やから周りのことも気遣える優しい子やね。ほんまポケモンから愛されとるなぁ、自分!」

グルーシャ君の背中をバシバシ叩いて激励するチリちゃん。

「でもよく分かったね。チリさんの手持ちには生え代わりする子いないのに」
「ちょうどトップのクエスパトラと、アオキさんのチルタリスも抜けてきとる時期でな。リーグじゃ毎日羽ペンこさえて、使い放題やで」
「しっかりしてると言うか、自由と言うか。ほんとただじゃ転ばない人達だね」

あのクールな二人が手持ちの抜けた羽に手を焼いている姿を想像するとなんだか微笑ましい。どんなトレーナーも手持ちポケモンに振り回されるのは必然か。それも嬉しい悲鳴ではあるのだから、ポケモンとの生活は日々驚きと楽しさの連続だ

「ポピーは嬉しそうにハッサクさんとお絵描きしとってな。羽ペン使てるとお姫様の気分になれるんやと。むっちゃかわええやろ?」

ポピーちゃんの可愛さに同意を求められるけど、満面の笑みで妹分を自慢しているチリちゃんがグルーシャ君には何よりも可愛らしく見えてるんだろうな、っていうなっがい妄想。技術不足で形には出来ないからト書きで吐き出しただけの産物

ポケモンのことも周りの人のこともよく見ているチリちゃんのことを、改めて好きだなって思い直すグルーシャ君でした。この日のデートはお庭か寝室でほのぼのと過ごしてください


※誤解のないように言い訳💦 グルーシャ君下げをしているわけではありません。チルタリスのことを一番理解しているのはグルーシャ君の他にはいないと思っています

この妄想ではグルチリが付き合い始めたばかりで、チルタリスは主人に初めて心を許せる人ができて嬉しい反面どのように接したらいいか分からないだろうし、グルーシャ君も初めて本気で好きになった人と想いが通じたことで手持ちポケモンが不安定になるなんて思っていなかったから、チルタリスの心の機微にすぐには気づけなかった、というふんわりとした設定でした

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