その他
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナマエはアマイマスクに認められて進級した正統派のヒーローだ。協会の招集にも素直に応じるし、誠実で明るい人柄で、一般市民だけでなく、身近な職員からの評判もいい。
セキンガルはほんの少し前、彼の弱みを見てしまった。
あまり使われない会議室の先から呻き声が聞こえて様子を窺うと、自分の肩を抱いて背中を丸めたナマエがいた。ハッとこちらを見たナマエは、バツの悪さと諦めの混ざった弱々しい顔を見せた。
何があったのかわからないが、期待しているヒーローのその姿には、希望が絶たれた気になるほどぎくりとした。余程の事態に見舞われているのではないかと想像したが、ナマエは自分の額に手を当てて小さく謝ると、声をかける隙を与えずその場を去った。
それ以降も、仕事におけるナマエの態度は変わらなかった。セキンガルが関わる場面でだけは笑顔ながらもしばらくよそよそしさを感じたが、次第に落ち着いた態度で接触してくるようになり、今日、お茶に誘われてそれに応えた。
「俺の肩に多くの命がかかっていて、それが一瞬の誤りで容易に失われることが、ずっと怖いんです」
よく理解できる。真っ当な思いだった。
S級ヒーローは我が強い者ばかりで苦労することも少なくないが、このような人間らしい姿は、力のない者に不安を抱かせた。
理解を示しながら余人には打ち明けないように言うと、ナマエはほっと肩の力を抜いて微笑んだ。
「誰にも明かすつもりはありませんでした。あんな姿を見せてしまったのが、あなたで幸いでした。一層気をつけます」
ナマエはセキンガルの手に自身の手を重ねて優しく握った。少し違和感のある接触に思えたが、ヒーローの笑みを見ると杞憂に感じる。自分からも手を重ねて、世界を背負う青年を励ました。
セキンガルはほんの少し前、彼の弱みを見てしまった。
あまり使われない会議室の先から呻き声が聞こえて様子を窺うと、自分の肩を抱いて背中を丸めたナマエがいた。ハッとこちらを見たナマエは、バツの悪さと諦めの混ざった弱々しい顔を見せた。
何があったのかわからないが、期待しているヒーローのその姿には、希望が絶たれた気になるほどぎくりとした。余程の事態に見舞われているのではないかと想像したが、ナマエは自分の額に手を当てて小さく謝ると、声をかける隙を与えずその場を去った。
それ以降も、仕事におけるナマエの態度は変わらなかった。セキンガルが関わる場面でだけは笑顔ながらもしばらくよそよそしさを感じたが、次第に落ち着いた態度で接触してくるようになり、今日、お茶に誘われてそれに応えた。
「俺の肩に多くの命がかかっていて、それが一瞬の誤りで容易に失われることが、ずっと怖いんです」
よく理解できる。真っ当な思いだった。
S級ヒーローは我が強い者ばかりで苦労することも少なくないが、このような人間らしい姿は、力のない者に不安を抱かせた。
理解を示しながら余人には打ち明けないように言うと、ナマエはほっと肩の力を抜いて微笑んだ。
「誰にも明かすつもりはありませんでした。あんな姿を見せてしまったのが、あなたで幸いでした。一層気をつけます」
ナマエはセキンガルの手に自身の手を重ねて優しく握った。少し違和感のある接触に思えたが、ヒーローの笑みを見ると杞憂に感じる。自分からも手を重ねて、世界を背負う青年を励ました。