龍
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ナマエと花輪が共同業務の調整を終えてノートパソコンの前で各々の仕事を進めているとき、花輪が重く口を開いた。
「私って……一言多いと思いますか?」
「えっ? ……誰かに、何か言われたんですか?」
「どちらかといえば、何も言われなかったと言いますか」
自分の言動を省みたか、誰かに指摘されたかして気づいたそれを、否定されなかったらしい。
確かに多い。多いけれど不快に感じたことがないのは、ナマエが花輪に好意を抱いているからだろうか。
「……いまの沈黙でわかりました」
「聞いてください。俺は気になりませんでしたから、あらためて考える時間を要するほどで」
「今度は一息に喋りすぎです」
ナマエはあっと口を開けてさらに言い訳をしようとしたが、泥沼にはまるばかりに思えて口を閉じた。
「あなたをこんなに悩ませるとは……」
「ご、ごめんなさいっ。俺は花輪さんのことが好きですから、一言でも多く話してもらえることは嬉しいばかりで」
「え?」
「はい」
「あなたにも一言多かったですか?」
「いえ……全然。そういう意味ではなくですね」
ナマエはあらためて言いなおすこともできず、とにかく悪く捉えたことはないと補足するので精一杯だった。
「私って……一言多いと思いますか?」
「えっ? ……誰かに、何か言われたんですか?」
「どちらかといえば、何も言われなかったと言いますか」
自分の言動を省みたか、誰かに指摘されたかして気づいたそれを、否定されなかったらしい。
確かに多い。多いけれど不快に感じたことがないのは、ナマエが花輪に好意を抱いているからだろうか。
「……いまの沈黙でわかりました」
「聞いてください。俺は気になりませんでしたから、あらためて考える時間を要するほどで」
「今度は一息に喋りすぎです」
ナマエはあっと口を開けてさらに言い訳をしようとしたが、泥沼にはまるばかりに思えて口を閉じた。
「あなたをこんなに悩ませるとは……」
「ご、ごめんなさいっ。俺は花輪さんのことが好きですから、一言でも多く話してもらえることは嬉しいばかりで」
「え?」
「はい」
「あなたにも一言多かったですか?」
「いえ……全然。そういう意味ではなくですね」
ナマエはあらためて言いなおすこともできず、とにかく悪く捉えたことはないと補足するので精一杯だった。
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