龍
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男と町を歩いているときに戸塚と出会した。ナマエが頭を下げて挨拶をしただけで会話はなかったが、次の日、本部の一室に呼び出された。
戸塚はナマエと一緒にいた男の雰囲気からか、肉体関係を悟ったことを仄めかした。鋭さに怖気がついたが、ナマエは同性を知ったばかりで興味があったし、断れる立場でもないから、その場で誘いに乗る返事をした。
その日、戸塚が所有している部屋で関係を持った。
ナマエが知る今までの相手と違って、戸塚にとってナマエは同じものを背負う目下の存在で、気遣いが不要だった。それでも戸塚から声をかけたからには相手がナマエであることにも多少の意味があるのか、身体で支配する楽しみも伝わってくるようで、とにかく最高だった。
だからナマエには弱みに付け込まれたような意識は芽生えなかった。目上の戸塚と関係を持つことに緊張と気恥ずかしさはあったが、それも全部快感に押し流されて好きにまでなりかけたものの、率先して事後の片づけをして戸塚が咥えた煙草に火をつけたときには、身体だけだと納得していた。
ナマエがシャワーを終えて帰りを告げるとき、戸塚はベッドの上で一服しながらナマエを笑った。
「そんな顔で帰ったら、ほかの男にもバレちまうぞ」
戸塚はナマエを嘲笑する。いやな人だと思うが、浮ついている内を見抜かれて熱くなるのを抑えられず、笑みを見せて俯いた。前髪をかき上げて前を向く。
「戸塚さん、またお願いします」
わざわざ言うほど嵌ったわけではない。機嫌を取る挨拶として言っておこうと思ったが、口に出すときには、まだ余韻が残る身体のせいで、照れや恥が出てぎこちなくなった。それが戸塚に上手く刺さって、見下されるのは当然でも、性的な関係で嘲りを受けることは減った。
戸塚はナマエと一緒にいた男の雰囲気からか、肉体関係を悟ったことを仄めかした。鋭さに怖気がついたが、ナマエは同性を知ったばかりで興味があったし、断れる立場でもないから、その場で誘いに乗る返事をした。
その日、戸塚が所有している部屋で関係を持った。
ナマエが知る今までの相手と違って、戸塚にとってナマエは同じものを背負う目下の存在で、気遣いが不要だった。それでも戸塚から声をかけたからには相手がナマエであることにも多少の意味があるのか、身体で支配する楽しみも伝わってくるようで、とにかく最高だった。
だからナマエには弱みに付け込まれたような意識は芽生えなかった。目上の戸塚と関係を持つことに緊張と気恥ずかしさはあったが、それも全部快感に押し流されて好きにまでなりかけたものの、率先して事後の片づけをして戸塚が咥えた煙草に火をつけたときには、身体だけだと納得していた。
ナマエがシャワーを終えて帰りを告げるとき、戸塚はベッドの上で一服しながらナマエを笑った。
「そんな顔で帰ったら、ほかの男にもバレちまうぞ」
戸塚はナマエを嘲笑する。いやな人だと思うが、浮ついている内を見抜かれて熱くなるのを抑えられず、笑みを見せて俯いた。前髪をかき上げて前を向く。
「戸塚さん、またお願いします」
わざわざ言うほど嵌ったわけではない。機嫌を取る挨拶として言っておこうと思ったが、口に出すときには、まだ余韻が残る身体のせいで、照れや恥が出てぎこちなくなった。それが戸塚に上手く刺さって、見下されるのは当然でも、性的な関係で嘲りを受けることは減った。
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