お茶の話
「ねえ、ポセ様ー」
「なんだ」
カイロスとポセイドンは時空間にいる。
ポセイドンはまるでカイロスがそこだけ時間を止めているような感じがした。
「ポセ様は石田三成さんをどう思いますか」
「誰だそれは」
ポセイドンは即答した。
「やーっぱり僕がいて良かったです」
「売られた喧嘩は買うが」
三叉槍を構えるポセイドンを横目に、カイロスは遠くを眺める。
「ポセ様、ゼウス様に色々考えなしに突っ込んでくところがあるから危ないなぁって」
「どういう意味だ?」
「今回もゼウス様が関わっているんでしょ?」
カイロスは座ってあぐらをかいた。
「ああ。クロノスを倒せ、と言われてな」
「それです」
カイロスはポセイドンを見上げてにっこり笑った。
「その物騒な槍しまって、座ってゆっくり話しましょ」
ポセイドンはカイロスに促され、三叉槍をしまって腰をおろした。
「ポセ様……小さくて可愛いですね」
「……あんまり言うと」
「あはは♪ 冗談ですって! で、正直どうなんです? あなたはゼウス様のことどう思ってるんですか?」
カイロスは真剣な顔になり、ポセイドンを見つめる。
「うざい」
「それだけですか?」
「ああ。私はあいつが気にくわない」
「良かった……正直、ゼウスと繋がっているあなたをさっきまでどうしようかと迷ってました」
「私をここに閉じ込めて殺すつもりだったのか。確認はこれで2回目だぞ」
ポセイドンは冷静に尋ねた。ポセイドンの周りの空間がピリッと張りつめる。
「そうですね。答え次第で」
「お前のような奴が私を本気でか?」
「そうですね。相討ち覚悟で思ってました」
「くっ……はははははははは!」
ポセイドンはこれまでに無いくらい、大きな声で笑った。
「えー! 何で笑うんですか!?」
「はははは、すまない。相討ちでも、お前たちに何のメリットがある。私とお前が死に、お前が死んだらクロノスも死ぬのだろう? ゼウスが喜ぶだけだ。そこまで私は馬鹿ではないぞ。ただ、私のことを試そうとしたことだけは褒めてやる」
カイロスは返す言葉もない。いつから見破っていたのだろうか。
「ご、ごめんなさい」
「よい。で、話を戻すが、誰なんだ? その~」
ポセイドンは石田三成の名前を思い出そうとしたがなかなか思い出せない。
「石田三成さんです。何者かによってこの方の時空が歪められようとしています。えっとー、もうまもなく出陣する年齢の時空に着きます! 恐らくは……ポセ様のご兄弟が敵になるかもしれません」
カイロスは目を閉じて、着地する時空を定めに入った。
「誰が敵であろうと倒すだけだ。どうせゼウスの命令で動いているのだろう」
ポセイドンは不敵な笑みを浮かべた。
「ポセ様、心強いです!」
着地地点、石田三成22歳、中国攻め。
「うふふ、馬を全て逃がせば戦は出来ないでしょ。クロノス……絶対許さない」
「なんだ」
カイロスとポセイドンは時空間にいる。
ポセイドンはまるでカイロスがそこだけ時間を止めているような感じがした。
「ポセ様は石田三成さんをどう思いますか」
「誰だそれは」
ポセイドンは即答した。
「やーっぱり僕がいて良かったです」
「売られた喧嘩は買うが」
三叉槍を構えるポセイドンを横目に、カイロスは遠くを眺める。
「ポセ様、ゼウス様に色々考えなしに突っ込んでくところがあるから危ないなぁって」
「どういう意味だ?」
「今回もゼウス様が関わっているんでしょ?」
カイロスは座ってあぐらをかいた。
「ああ。クロノスを倒せ、と言われてな」
「それです」
カイロスはポセイドンを見上げてにっこり笑った。
「その物騒な槍しまって、座ってゆっくり話しましょ」
ポセイドンはカイロスに促され、三叉槍をしまって腰をおろした。
「ポセ様……小さくて可愛いですね」
「……あんまり言うと」
「あはは♪ 冗談ですって! で、正直どうなんです? あなたはゼウス様のことどう思ってるんですか?」
カイロスは真剣な顔になり、ポセイドンを見つめる。
「うざい」
「それだけですか?」
「ああ。私はあいつが気にくわない」
「良かった……正直、ゼウスと繋がっているあなたをさっきまでどうしようかと迷ってました」
「私をここに閉じ込めて殺すつもりだったのか。確認はこれで2回目だぞ」
ポセイドンは冷静に尋ねた。ポセイドンの周りの空間がピリッと張りつめる。
「そうですね。答え次第で」
「お前のような奴が私を本気でか?」
「そうですね。相討ち覚悟で思ってました」
「くっ……はははははははは!」
ポセイドンはこれまでに無いくらい、大きな声で笑った。
「えー! 何で笑うんですか!?」
「はははは、すまない。相討ちでも、お前たちに何のメリットがある。私とお前が死に、お前が死んだらクロノスも死ぬのだろう? ゼウスが喜ぶだけだ。そこまで私は馬鹿ではないぞ。ただ、私のことを試そうとしたことだけは褒めてやる」
カイロスは返す言葉もない。いつから見破っていたのだろうか。
「ご、ごめんなさい」
「よい。で、話を戻すが、誰なんだ? その~」
ポセイドンは石田三成の名前を思い出そうとしたがなかなか思い出せない。
「石田三成さんです。何者かによってこの方の時空が歪められようとしています。えっとー、もうまもなく出陣する年齢の時空に着きます! 恐らくは……ポセ様のご兄弟が敵になるかもしれません」
カイロスは目を閉じて、着地する時空を定めに入った。
「誰が敵であろうと倒すだけだ。どうせゼウスの命令で動いているのだろう」
ポセイドンは不敵な笑みを浮かべた。
「ポセ様、心強いです!」
着地地点、石田三成22歳、中国攻め。
「うふふ、馬を全て逃がせば戦は出来ないでしょ。クロノス……絶対許さない」