ぬら孫
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GWの合宿が終わり、今サヤの目の前には。
「お邪魔してるで」
ゆらがいた。
「じゃあ、ゆっくりしていってねー」
「お構い無く」
茶菓子を持ってきた父に解釈するゆらを見ながら、サヤは茶を啜った。
「朝倉さん、あんた何者や?」
「ん~?」
「妖怪相手にあんな風に立ち向かう子なんて、早々いないで」
ズズ~
「人が真剣に話してんや!真面目に聞かんか!」
「ってもね~」
お茶を置き、お菓子を進めた。
「妖怪に会う事が結構あって…んでおばあちゃんが心配して色々教えてくれたの」
「妖怪に会うって…なら襲われた事も!?」
「…あったよーなあったよーな」
「あるんかい!!」
ゆらはサヤを突っ込んだ。
「何で直ぐ言わんのや!んな事あたしが滅したるのに!」
「え~面倒~」
「襲われといて面倒も何もあるか!」
その後あれこれと反発するゆらに、結局妖怪が出た時には報せる事で手を打った。
十三匹目
(ゆらちゃん晩ご飯食べてく?)
(え、ええんか!?)
(…そこまで感動する?)
オマケ
数日後、捻目山で撮った写真で読者モデルに選ばれたカナ。その原因になった写真には鳥居や巻、ゆらにサヤも載っていた。
「あたしも写ってんねんけど」
「ふぁ~…」
「あ、サヤ!あんたの事も聞かれたけど連絡行った?」
「何の?」
「読モの話!」
「…知らん」
[回想中]
「な、なんじゃこの奇妙な人形は!」
「貰った」
「こんな物を傍に置いておくでない!」
バキャッ
[終了]
(…そーだ、確かおばあちゃんに壊されたんだ)
あの人形電話怖い…!
.
ザッ、ザッ
朝早くからの境内の掃除、時折欠伸をしながら続けていると、「サヤ」と名を呼ばれた。
「おばーちゃん」
「最近はどうじゃ?妖怪に襲われてはおらんか?」
「うん、ゆらちゃんもうるさいし」
「あの陰陽師娘か」
ゆらの顔を思い出し、ウムウムと頷いた。
「じゃが、用心に越した事はないぞ」
「…どうしたの?」
「ん?」
「そんなに心配するの、あんまりなかった」
「馬鹿者、儂は毎日心配しとるわ。…じゃがの」
突然強い風が吹き、靡く髪を押さえた。
「嫌な予感がするんじゃ」
.
今日の授業を終え、帰り支度をしていると、カナとリクオが近寄って来た。
「サヤちゃん、今日清十字団あるみたいだけど、行く?」
「…カナちゃん、リコチ君。あたし帰る」
「リクオだよ!え、何で?」
「ニャー達のご飯がなかった…買いに行かねば祟られる」
「(祟られる?)サヤちゃん家に猫いるの?」
「三匹」
「僕この前見たよ、皆朝倉さんと同じバンダナ付けてたよね」
「必需品アイテムその1」
そう言い、鞄を持った。
「じゃ」
「また明日ね~」
口実を作ってさっさと教室を後にし、気分転換にバンダナを購入した店に向かった。
.
「ブラシ、玩具、ニャーのご飯」
新作アイテムを買って意気揚々と帰っていると、変なビルを見付けて足を止めた。
(こんな所にビルあったっけ?)
「あー!朝倉さん!」
突然の声にビクッとしながも振り向くと、公園にいたゆらが走って来た。
「…ゆらちゃん」
「何で一人でいんねん!あたしが口すっぱくして言った事忘れたんか!?」
「…何だっけ?」
「忘れたんかー!!」
肩を掴みガクガク揺らすゆら。サヤはどう切り抜けようかと思った時、目線の先にいた老人に気付いた。
「あのじーちゃん、誰?」
「あ?誰って、奴良君のお爺さんや」
「…よく知ってるね」
「奴良君家遊びに行った時に会ったやろ!」
ゆらはぬらりひょんの元までサヤを引っ張り、再び貰ったであろう饅頭を食べ始めた。
「おや、お主はこの前遊びに来た…」
「朝倉サヤです」
「朝倉?もしやサオリさんのお孫さんか?」
「おばーちゃん知ってるんですか?」
「あ奴とは茶飲み仲間じゃ」
「そーですか。…それじゃ」
「待たんかい」
帰ろうとしたが直ぐに止められた。
「何?」
「何やない!なに一人で帰ろうとしてんねん!あたしが送ったるからちょっと待ち!」
「え~、何で~?」
「妖怪に襲われてもええんかあんたは!?」
ギャーギャー叫ぶゆらの言葉を流し聞きしていると、何かの気配を感じた。
バシバシッ
かまいたちの様な風が三人を襲い、ゆらは二人を支えて避けた。
そして辺りを見ると妖怪に囲まれていた。
「……これあたしのせいじゃないと思う」
「言わんでも解るわ!!」
十四匹目
(おばーちゃんの勘、また当たった)
.
サボろうとか考えないで部活に出て帰ればよかった。
そうしたらこんな妖怪に囲まれる事もなかったのに。
突然現れた風を使う妖怪、ゆらちゃんは鞭とか言ってた。
そいつはぬらじーちゃんとあたしの前にいるゆらちゃんに襲い掛かり、次々に傷を付けていった。
「…ゆらちゃん」
「何や?今話しかけんといて」
「…加勢する?」
小さく、ゆらにだけ聞こえた声に彼女は振り返り。
バチンッ
量頬を叩かれた。
「朝倉さん、あたし言うたよな。妖怪に襲われそうになったらあたしが滅したるって」
「…うん」
「やったら大丈夫やわ、サヤちゃんはあたしが護ったる」
呼び名が変わっているが気にせずゆらは鹿の式紙を出し、サヤとぬらりひょんを乗せてビルの屋上に飛んだ。
それを見届けで新たな式紙を出し、妖怪を倒した。
裏間
サヤ(凄いネーミングセンス)
ぬら(マックス…)
式紙(すみません、うちのゆらが)
.
倒れたゆらの元にサヤは向かおうとしたが、ぬらりひょんの事を思い出した。
「あ、えっと…」
「わしの事は心配いらん、あのお嬢ちゃんの所に行ってやんな」
「…はい」
サヤは階段をかけ降り、ゆらの元に向かった。
「ゆらちゃん」
「あ、サヤちゃん。怪我ないか?」
「平気。ゆらちゃんは?」
「たいした事ない。そや、おじいさんは?」
「え?まだ上に…」
「あかん!まだ一匹残ってんのや!」
ゆらは階段を掛け上がり、ぬらりひょんの元に急ぎ、サヤは再び階段を登った。
「はあ…はあ…あれ?おじいちゃんは?」
「は?おじいちゃんならここに…おらん!?」
息を切らしながら着いた屋上は先程と違って一部が壊れており、ゆらしかいなかった。
「帰ったのかな?」
「なんや、せっかくTKG一瞬に食べよう思ったのに」
「TKG?」
「よかったらサヤちゃん、家来て食べへん?」
「…遠慮する」
「何でや!?」
「TKGって高くて固いゴマでしょ?」
「TKGは卵かけご飯や!」
十五匹目
(ニャー達に新しいご飯あげたいから帰る)
(うちより猫優先か!)
(うん)
(即答すな!)
.