本編
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あの後、レオナはまともな服を選び、エルダも新しい服を纏った。
服選びを終え、次は武器を見る為に階段で四階へ。
だがダイは鎧が重いらしく上手く歩けず、階段も転げ落ちてしまう。
「ダイ君大丈夫…?」
「な、なんかあんまり強くなった気がしないな…」
なんとかエルダに支えてもらいながらダイも四階に辿り着くと、何やら人だかりが出来ていた。
そちらの方に寄ると、そこにはドラゴンキラーが置いてあった。
夕刻からオークションを開催するという事にその場には人が集まり、レオナは子供扱いされた苛立ちにオークションに参加すると言い出した。
「本当にするの、レオナ」
「当たり前よ!あのドラゴンキラー、絶対手に入れなきゃ!」
もはや聞く耳持たない姫に一同ため息を付き、エルダは一人武器を見に向かった。
「エルダ、どこいくの?」
「他の武器探してくる。オークションが終わったら戻るから」
ダイの言葉に軽く答えて他の武器を見に向かった。
夕刻後、オークションが終わったのを見計らって戻ると、どこかの商人がドラゴンキラーを手に持っていた。
それに気付いたエルダはダイ達がいる方向に歩き、レオナの肩に手を置いた。
「諦めな、世の中いろんな武器があるんだから」
「悔しい~~!!」
ムキーと叫ぶレオナにエルダは苦笑いを零した時、突然地震が起こった。
店内にいた一人が外を指差し、その方向を見ると、街にドラゴンが出現していた
「もしかして、超竜軍団!?」
「ヒドラが一匹、ドラゴンがニ…三…、五匹!」
「こ…、こっちに向かってくるぜ!」
エルダが竜の軍団名を言い、レオナが竜の数を数え、向かってくる竜にポップが驚いた。
店内の人は戦おうか戦わないか迷い、ドラゴンキラーを買った商人にも声を掛けたが戦う者は誰一人いなかった。
ダイ達もどうするか相談すると、レオナが戦おうと言い、ポップとエルダはドラゴンを。
レオナは店の人達を避難させ、ダイにヒドラを頼んだ
ドラゴン達の前に立ったポップとエルダ。しかしドラゴンの余りの迫力にポップは少しビビり気味だった。
「さ、流石に凄ぇ迫力だな…」
「まぁ、ドラゴンは魔物でも最強の生き物だからね」
「率直に言うな!」
エルダの冷静な言葉にポップは怒り、ドラゴンに向き直った。
「よぅし、こうなったら、今までの戦いでつちかった…」
「…つちかった?」
「逃げ足の速さを見せてやらあ!!さあ、ついて来い!!」
あっさりと逃げ去ったポップにエルダはポカンとし、ハッと我に返ってポップを追い掛けた。
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人気のない場所にドラゴンを誘い込み、ポップは大呪文を放つために空に上がった。
「エルダ、退け!」
ドラゴンを引き付けていたエルダに声をかけ、彼女がドラゴンから離れた途端に呪文を放った。
「ベタン!!」
ポップが放った重力魔法にドラゴン達は押し潰されてしまった。
「凄い…」
「痛っ!」
ドラゴン達を呆然と見ていると、ポップが魔法力を使い切って空から落ちてしまった。
「大丈夫?」
「てて…、なんとかな」
「でも凄いね、ドラゴン達を一気に片付けちゃうんだから」
「へへ、マトリフ師匠直伝の呪文だからな…。おかげで魔法力はからっぽだけど…」
ドオンッ
その時、仕留め切れなかったドラゴン二匹が起き上がり、ポップとエルダに襲い掛かった。
エルダはポップを抱えて攻撃を避け、ドラゴンに向かって行った。
何とかエルダはドラゴンを一匹倒したが、もう一匹が街に向かってしまい、エルダは慌てて追い掛けた。
街に向かったドラゴンは人助けをしているレオナ達の方向に向かい、襲って来た。
「やめろー!」
その時、ヒドラから逃れたダイと共にドラゴンを蹴り飛ばし、エルダは岩に挟まれた人を救出して避難させた。
ダイは紋章の力、そしてドラゴンキラーの威力でヒドラを見事に倒した。
だが街人達はダイの戦いぶりにビビってしまう。
「な、何で皆俺をそんな目で見るんだよ…!」
〈キミが人間じゃないからさ…〉
突然聞こえた声、それに辺りを見回していると、ダイが壁に向けてドラゴンキラーを投げた。
すると壁から手が出て剣を抜き、その手の人物が姿を現した。
「ま、魔王軍か!?」
〈ウフフフッ、ボクの名前はキルバーン。クチの悪い友達は“死神”なんて呼ぶけどね〉
突然現れたキルバーンと名乗る人物に戸惑う。
「お前が軍団長か!?」
〈ウフフッ、ボクはそんなに偉くないよ、ただの使い魔さ。今日は超竜軍団の力を借りて君の正体を見極めに来たのさ。おかげで、キミの本当の姿…〉
バキッ
キルバーンの言葉を遮ったのは、エルダの短剣だった。
「さっきから聞いてみればベラベラと…」
「エルダ?」
「ダイ君が人間じゃない?そんな事ない!ダイ君は私達の仲間で人間よ!!」
ダイの前に立って言い放つエルダに、キルバーンは口に刺さった短剣を外しながら言った。
〈ウフフフッ、大層な自信だね。お嬢さん〉
「もう一発ブチ込もうか?」
〈まあ、ボクには関係ない事だけどね。ああ、そうだ近いうちに本物の超竜軍団長が現れると思うよ、お楽しみに…〉
そう言ってキルバーンは消え、奴に刺さったドラゴンキラーと短剣は無残にも溶けてしまった。
その後、二人の占い師がダイに告げた。
ダイが竜の騎士に相違ない者だという事を。
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