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謎の少女

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あだ名


リボンズ・アルマークを追ったブシ仮面を追うCB署。パトカーで人気の無い路地裏に到着し、五人は降りた。


「ブシ仮面が逃げ込んだのはこの辺りだ」

「野郎を探すぞ。こんな所で性犯罪をされたら、倫理的に適わん」

「そんだらあわでっこともながっぺ~ど思うけんども」

「あんな変態を呼び押せておいて、よくもそんな事が言える」

「とにかく、手分けをして奴を!」

「解った。刹那とヒカルは向こうを、俺達はこっちを探す」

「解りました」

「行くぞ、ヒカル

「はい!」


ヒカルと刹那はティエリア達と別れ、ブシ仮面を探すことになった。



.

「ハア、ハア、ハア、ブシ仮面は何処に…」

「あ、ちょりっす刑事、あそこ!」


遂にブシ仮面を発見したが、彼は一人の少年と一緒にいた。


「ブシ仮面の前にいるのは、写真の少年?」

「確か、リボンズ・アルマークでしたよね…」

「チッ、あの変態。俺だけでは物足りず、彼もその毒牙に!」

「どうします?突入して彼を保護しますか?」

「いや、この距離だと出た途端彼はブシ仮面に捕まってしまう。もう少し様子を…ッ!」


ヒカルに視線を向けた瞬間、刹那は赤面した。


しゃがんだ体勢で刹那を見上げるヒカル。立っている刹那からは上目使いの顔と僅かに見える胸の谷間、スカートから覗く太股。

四年間触れ合う事が出来なかった刹那には刺激的な格好だった。


ヒカル…。そ、その格好…」

「え?あ、ブシ仮面さんが動きましたよ!」


ヒカルは刹那を引っ張り、物陰に隠れた。


「聞かせて貰おうか、君の真意を」

「何のことでしょう?」

「惚けるというならそれでもいい。ならば、私の仮説を勝手に言わせてもらおう。細胞異常を引き起こすGN粒子を散布する違法凶器、アルヴァトーレ。スペースコロニーで偶然にもそれを手に入れた人物、仮にAとしておこうか。そのAは、凶器の実用性を確かめようとした。標的となったのは根無し草の一匹狼、ラッセ・アイオン」

「何を言っているのか、僕にはさっぱり」

「まあ聞きたまえ。安全を期す為、わざわざ無関係の人間を標的にしたというのに、被害者の死体は発見された。それは何故か?凶器であるアルヴァトーレは相手を確実に死に至らしめるが即効性は無く、犯人Aはラッセ・アイオンに逃げられ、その死体を世間に晒す事になった」

「貴方が警察関係の人間である事は解りますが、何故そんな事を僕に?」

「あえて言わせて貰おう、君が犯人だ」

「何を根拠に」


物陰から様子を窺う刹那とヒカル、しかし二人の位置からは声があまり聞こえていなかった。


「ブシ仮面さん、何を話しているんでしょうか?まさか、やっぱりあの少年か犯人!?」

「いや、あいつの行動は不可思議だ。今に何をするか解らんぞ」

「…何でそんなに詳しいんですか?」


ギクッ

嫌な所を付かれ、刹那は焦った。


「いや、その…」

「ブシ仮面さんもちょりっす刑事を知ってるみたいでしたし、もしかして知り合いだったんですか?」

「違う!それだけは違う!俺はあんな奴の知り合いにだけはなりたくは「しー!声が大きいですよ!」


慌てて口を塞いだが、乗り出したヒカルに刹那はバランスを崩し。



ガシャーンッ、ガラガラ!



「誰だ!」


大きく聞こえた物音にブシ仮面は警戒し、様子を確認しようと考えた時。


ニャー!


何処からか猫の声が聞こえ、警戒を解いた。


「なんだ、猫か。さて、どこまで話したかな?ああ、君が犯人という根拠だったね。それは企業秘密とでも言っておこう。だが、朗報もある」

「朗報?」

「つまりは、私の一存で君を救う事も出来るということだ」

「見返りはなんです?」

「君自身、といえば解るかな?」


(ここから一部、リボンズ少年とブシ仮面の会話は背後となります)


何とか近くにいた猫のお陰で難を逃れた刹那とヒカル

だがバランスを崩した表紙に二人は密着しながら倒れた。


「ご、ごめんなさい!今すぐ退きま「待て」


動こうとしたヒカルを刹那は止めた。


「フ。成程、そういう事ですか。いいですよ、僕もそういう事に興味が無いわけじゃない。さ、カモン」

「なっ」



「今下手に動けばブシ仮面に見付かる。奴が妙な行動を取るまで動くな」

「で、でもブシ仮面さんの様子、見えますか?」

「俺の位置から辛うじて見える。お前はじっとしていろ」

「は、はい…」


「カモン、カモン、カモン、ジュテ~ム」

「…き、興が乗らん!」

「自分から話を持ち掛けておいて何を」

「燃えが足りんのだよ!私はのんけな美少年が、嫌がりながらも私に屈服していく状況を所望している!」

「そうかい。じゃ、この話は無かった事にしておくよ。アデュー」



刹那を信じて再び体を預けたヒカル

だが、問題が起こった。


「あ…待った!今の良い、何か良い!特に最後の台詞が良い!私の心に火が付いた!」

「難しい人だな」



(…!ち、近い。まさかこんなにも寄り付くとは…!)


ヒカルの顔は直ぐ側、体も密着している為ヒカルの柔らかい部分もしっかりと当たっている。


(ヤバい、これはかなりヤバい。だがここで動けばブシ仮面に見付かる…だが!)


「ぐ、しょしょしょ少年…」

「あ、そ、そんな事」

「収録が終わったら謝りますさっ、閣下!土下座もさせて頂きますさ、閣下!だから!」



「あの…ちょりっす刑事」

「(ッ!)な、何だ?」

「重くないですか?やっぱりちょっと退けた方が…」

「だ、駄目だ!」


動こうとしたヒカルの腕を掴み、動きを止めた。


「俺は平気だ、もう少し辛抱しろ」

「…解りました」


「でも、事務所になんて、あ、言えば…」

「フフ、内緒にしておけばいい」

「で、でも」



遠退いた弾力がまた押し付けられた事に、刹那は再び後悔した。


(ああー!俺は何を考えているんだ!?これじゃまるで変態だぞ!いや違う、俺は変態じゃない。ブシ仮面のような変態じゃない!ただヒカルの身を護る為に…!)


「あ~すえきち君済まん!聞いているか!?すえきち君済まん!」

「あ、そ、そこ、だめ…」



自分に言い聞かせながらふとブシ仮面の方を見ると、リボンズ少年に迫っているのが見えた。


「ッ、行くぞヒカル!」

「キャ!な、何!?」

「あの少年が危険だ、ブシ仮面を確保するぞ!」

「え?あ、はい…わ!」


急に起き上がった刹那にヒカルは焦ったが、更に抱き上げられて焦った。


「ちょ、ちょりっす刑事!下ろして 「そこまでだ、ブシ仮面!」


刹那は聞かずにブシ仮面の前に姿を現し、ヒカルを下ろした。


「な、おお少年。良い所に来た、彼も含めて三人で「少年から離れろ、貴様を確保する!」


刹那はブシ仮面に銃を向けるが、彼は臆しなかった。


「何を言って「動くな!この少年を犯人に仕立て上げ、貴様は何を考えている!?」

「無論、ナニを考えている」

「やはりそうか、この変態め!」


「ナニって何?」


一人ブシ仮面の言っている意味が解らず、ヒカルは首を傾げた。


「その少年が何者か、君は解っていないようだね、ちょりっす刑事。天然娘

「な、何?」


近くの倉庫の扉が開き、ビリーとティエリア、ロックオンが現れた。


「あ、博士にボスに狙い撃ちさんも」

「一体、どういう事だ?」

「インターポールから情報が送られてきた。そこにいる少年、リボンズ・アルマークという名は偽りの名」

「その正体は、高額な報酬で殺人を受け持っているヒットマン。殺し屋だ」

「っ、馬鹿な!」

「リーサ・クジョウのマネージャーに成り済ましたのも、彼を通してターゲットに近付こうとしたからだ」

「しだっけ~、彼女は酒に溺れて予定外の行動を取り、犯人はラッセ・アイオン殺しを進めてしまった」

「フ、ボロが出たな」

「チッ」

「え…えぇー!?じゃあ、この人が本当の犯人だったんですか!?」

「今そう言っただろう。狙い撃ち、確保だ!」

「了解ですボス!」

「おっと、そう簡単には…」


ロックオンはリボンズの元に走り確保しようとしたが、リボンズは何処からかナイフを出した。


「おい、無駄な抵抗は止めろ」

「そうでもないよ、だって」


リボンズはチラッ、と横を見た途端、側に立っていたヒカルを引き寄せて盾にし、首にナイフを向けた。


「あ」

「な…」

「っ!」

「え?」


上からロックオン、ティエリア、刹那、ヒカルの声。


「動かないでくれよ、でないとこの美しい女性の顔に傷を付ける事になるからね」

「あの、これって人質ってやつですか?」

「ああ、その通りだよ」

「スゴーイ!私人質にされたの初めてです!」

「感心している場合か馬鹿娘!」


意外にも喜んでいるヒカルにティエリアは怒鳴った。


「で、これからどうするんですか?」

「そうだね、取り敢えず僕をこの場から逃がしてもらうよ。そこの車を貸してもらおうか」

「く…っ」


乗って来たパトカーを指示し、乗ろうと歩き出した時。


「少年ーッ!!」

「うわっ!」


ブシ仮面が背後から突撃し、リボンズはヒカルを離してしまった。


ボスッ


ヒカル、大丈夫か!?」

「あ、はい。大丈夫です」


解放されたヒカルを刹那が受け止め、リボンズとブシ仮面に振り返った。


「見損なったぞ少年、私とあのような関係になりながら、あの乙女と楽しそうに会話をするとはなんたる事だ!」

「そんな事僕には関係ないよ!」

「…あいつは、ヒカルを助けたのか?それとも自分の為か?」

「と…とにかく、彼を確保だ!狙い撃ち!」

「了解!」


狙い撃ちは今度こそリボンズを捕らえ、彼に手錠を掛けた。


「ラッセ・アイオン殺しの容疑者として貴様を逮捕する」

「良いとこだったのに、何故、こんな事に…」

「言い訳は署で聞く。キリキリ歩け」

「アデュー」

「…いい、台詞じゃないか」


リボンズはパトカーに乗せられ、連行された。


「ブシ仮面、貴様。…いや。貴方は、犯人が彼で在る事を」

「何の事だ?少年」

「成程、既に目星は付いていたらしいな」

「何の事だ?」

「奇怪な行動を取っていたのは、こっちの動きを探っていた犯人を油断させる為って訳か」

「へ~、そんな事を考えて」

「だから、何の事だ?」





「まさか、根拠がないのか?」

「では、犯人に目星を付けたのは」


口を開かないブシ仮面にヒカルはぽつりと呟いた。


「やっぱりあの少年に興味があったんですか?」



「…か、 確保だ!ブシ仮面を確保しろ!

「「了解」」

「ぐあ!こ、ちょ、ちょっと、何をする!」

「大人しくしろ!」

「この性犯罪者め!」


ティエリアの指示にロックオンと刹那はブシ仮面を確保する為押さえ付けるが、案の定ブシ仮面は暴れ、ヒカルはぽやや~んとして見ていた。


「ぬぐ、ぬお~ぐ、やめろ!あ、いや、こういうプレイも悪くない」

「貴様はまだ懲りないのか!」

「刹那!いいから二、三発ぶん殴れ!」

「了解!」

「少年、止めるんだ少年!」

「刹那・F・セイエイ、 目標を駆逐する!



バキッ



「ぐふっ」

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