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ティエリアの指示で航海記録を調べ終わった刹那とヒカルは、署に戻って来た。
「ちょい~すボース、航海記録を調べて来たでちょりーっす」
「ご苦労。で、どうだった?」
「それが、特に怪しい所はありませんでした」
「フン、それみたことか」
「黙ってろよあんた」
「クッ、これで、捜査は振り出しか」
「いいや、そうでもないな」
「どういう意味かな?」
「少年と乙女が調べた航海記録に、要人を輸送する依頼があると記されている。この人物が密売人で、被害者が何らかの理由でそれを知ったとすれば」
「口封じに殺された。という訳か」
「有り得ない線ではないです」
「フン、何を根拠にそんな予測を」
「殴るぞあんた!」
「ヒカル、その要人の名前は解るか?」
「あ、はい!」
ヒカルは手元の資料を見て、それらしき人物を探した。
「えっと、データに記載されている名前は、リーサ・クジョウ。女性です」
「リーサ・クジョウ」
「私知ってるです、世界的に有名な戦術予報士さんです!」
「私も、名前を聞いた事がある」
「しかし、そんな著名な人物が、密輸組織に関係しているとは思えないな」
「解らんぞ、何しろ女は魔物だ。つまり生物学上でいうと、女性は人化ではなく、悪魔だという事に」
「いいからあんたは黙ってろ!」
「悪魔…じ、じゃあ、もしや私は悪魔なんじゃ!」
「ヒカルは違う。お前は俺の嫁でちょりす」
「お前等も黙ってろ!!」
一々真逆の事を言うブシ仮面と、真面目にボケるヒカルと刹那をロックオンは突っ込んだ。
「リーサ・クジョウ…ハ、ボ、ボス!」
「却下!」
「聞いて下さい!」
「嫌だ!」
「ティエリア!!」
「 ブーブーブーブー!減点1だブー!ブタ!」
「ブタとかそんな事はどうでもいい!皆聞いてくれ、昨日僕が愚痴を聞いていた女性は、リーサ・クジョウなんだ!」
「な、何だって!?」
「本当でちょりっすなりか?」
「ああ、間違いないよ」
バンッ!
「愚か者!そんな重要な事を何故早く言わなかった!?」
「言わせてくれなかったのは、ボスですよ」
「よし、その女性の尋問は、この私ブシ仮面が引き受けた」
「頼むから止めてくれ…!」
「遠慮は無用だ」
「だから!」
「皆まで言うな!宣告承知だ」
ブシ仮面は話を聞かずに出て行ってしまった。
「行っちゃったです」
「どうしよう…」
「追わなくて、いいんですか?ボス」
「例え追い掛けたとして、彼を止める事が出来ると思うか?」
「…いえ!」
ガチャ!
「尋問終了!」
「「早いよ!」」
「流石はブシ仮面、電光石火の早業だね」
「フン、世辞はいい」
「で、リーサ・クジョウは何と?」
「結論から言うと彼女は無実。つまり白だ」
「根拠はない、とか言わないだろうな」
「何故黙っている?」
「…ハア、恋人を失った悲しみを酒で紛らわすような女性に、犯罪など出来る筈がない」
「い、意外に真っ当な答えが帰ってきたな」
「つまり、事件との関わりはないと」
「そうとも言えん」
「どういう意味だ?」
「リーサ・クジョウには専属の従者がいたらしいが、この所連絡が途絶えている」
「専属の従者?」
「マネージャーの事だろ」
「その人物の名前は?」
「リボンズ・アルマーク」
「リボンズ」
「アルマーク」
「これが、その人物の写真だ」
ブシ仮面は写真を出し、皆に見せた。
「彼が、リボンズ・アルマーク」
「中々の美少年だな」
「私もそう思う!」
「ボス、重要参考人として、引っ張って来ますか?」
「是非そうしてもらおう!彼の尋問は私一人で行う。手助け、干渉、一切無用!」
「では、早速捜索に 「ちょっとちょりっす!」
「どうした?少年」
「ブシ仮面、本当にこの少年が事件に関わっているちょりっすか?」
「ハ、そのような疑念を抱かれるとは」
「本当は、この少年に会いたいだけじゃないちょりっすか!?」
「答えちょりっす!」
「…断固辞退する」
「確保!ブシ仮面を確保だ!」
「くっ、この私が造反を受けるとは、く!」
「逃げたです!」
「アレルヤ、変身だ!」
「了解!」
解説しよう、アレルヤ・ハプティズムは、ボスの指示によって別人格であるハレルヤを呼び出す事が出来るのだ。
「 ―――…だから、信じ会え る、のお~。おさまいだぁ、行くぜぇ!」
「む、このトラストユウ…追手が来たか」
「逮捕だ逮捕!そんでもって、テメェはブタ箱だぁ!」
「ブシパンチ!」
「ぐあっ!」
「ブシキック!」
「ぶほっ!」
「ブシ チョップチョップチョップ!! 」
キイ~…
「み、皆、気を付けて…ブシ仮面は、相当の手練れだ…」
バタッ
「キャー!アレルヤ刑事!?」
「ス~、フー…。お前が弱いんだよ」
ボロボロになって戻って来たアレルヤはそう言って倒れ、ヒカルは慌て、ロックオンは煙草を吸いながら呟いた。
「リボンズ少年が危険だ、皆、追い掛けるぞ!」
「「了解!」」
「ちょり!」
「解ったです!」
「危険だから、遥ちゃんはここで待機しててくれ」
「あ、で、でも…」
「アレルヤを頼む!」
「わ、解ったです」
アレルヤとミレイナを残し、他のメンバーはブシ仮面を追い掛けた。
「う、うあ…」
「ハプティズムさん、具合はどうですか?」
「身体中が痛いよ、遥ちゃん…」
「そうですか」
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