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居酒屋【とりのいち】に集まったCB署。
全員にグラスが行き渡った事を確認し、ボスが立ち上がった。
「事件解決に向け、全員一丸となって職務に励もう。それでは、乾杯!」
「「乾杯!」」
「ちょりっすぱい!」
全員でグラスを合わせ、酒を飲んだ。
「素直に嬉しいです、僕を誘っていただけて」
「よかったでちょりす」
「ありがとう」
「…狙い撃ち、遥ちゃんの姿はないな?」
「ええ、ありません。ボス」
「…全く、何なんだ?この仮想ミッションは」
「学芸会の演劇じゃあるまいし」
「ミレイナがシナリオを書いてるらしいから、こんな感じになるのも解る気がするけど」
「何故だ、何故俺の疑似人格が、またR35タイプなんだ。この人格を演じると、嫌な記憶が蘇ってくる」
「刹那、それ以上口にしない方がいい。現実になる」
「クッ」
今回の仮想ミッションに文句を言う一同だが、ヒカルだけは何故か疑問を浮かべていた。
「皆さん、何の話をしているんですか?」
「ヒカル!君は他に言う事はないのかい!?」
「他に、ですか?…あ、アレルヤ刑事とはまだご挨拶していませんでしたね、私新人のヒカル・エトワールです」
「いや、それも違うけど…」
「無駄だアレルヤ」
頭を下げるヒカルにアレルヤは付け替えようとしたが、ティエリアが口を挟んだ。
「ミレイナに聞いた所、ヒカルの人格だけはこのミッションに対応出来るよう予め変えられている。つまり、今のヒカルはCBのマイスターではなく、新米刑事という訳だ」
「おいおい、そんなの有りかよ?」
「根源は変わっていないから大丈夫だそうだ」
「根源は同じ…ならば」
ガシッ、グイ!
「…へ?」
「ヒカル、俺はお前を一人にはしない。絶対に」
「刹那ーーッ!!」
刹那はヒカルの手を掴んで腰を引き寄せて呟き、そんな刹那にティエリアは叫んだ。
「君はいきなり何を言うんだ!ヒカルに変な事を言うのは止めろ!」
「変な事じゃない。それに、今のは以前ヒカルに言った言葉だ」
「こんな時にヒカルを口説くな!僕は君らの交際には断固反対だからな!」
「ティエリア、取り合えず落ち着いて」
立ち上がって拒否を叫ぶティエリアを座らせ、本題に戻った。
「…とにかく、ミッションをクリアしないと、この仮想ミッションからは抜け出せない。遥ちゃん、いや、ミレイナの作った事件を、早期に解決させよう」
「ああ、異論はない」
「出来れば僕も捜査に参加する方向で」
「その件について~、僕から一つ提案があるのですが」
マイスターとは違う声が聞こえ、その方向を見ると、ビリーがグラスを片手に持って座っていた。
「カタギリ巡査!」
「いたのかよ!?」
「ハハハハ、まるでいてはいけないような口振りだね」
「そんな事はないが」
「で、その提案というのは?」
「事件の早期解決を図るため、特別捜査官に協力を仰ぐ。というのはどうでしょう」
「特別捜査官?」
「そいつはいいや、その捜査官様に事件を解決してもらって、とっととここから抜け出そうぜ」
「確かに、こういう事は専門家に任せた方がいいと思う」
「それで、その特別捜査官というのは、一体誰だ?」
「それは、会ってからのお楽しみ。という事にしておくよ、さ、冷めない内に頂こう。この店のつくねは、とても美味しいと、評判だからね」
「…あ、本当だ。美味しい」
ビリーのお勧め、つくねを食べたヒカルは微笑んだ。
「そうだろう。あ、因みに僕はビリー・カタギリ巡査。博士と呼んでくれたまえ」
「私はヒカル・エトワールです。私は…何と呼んでもらえばいいでしょう?」
「ならば刹那の嫁で」
「却下だ。機械バカでいいだろう」
「それじゃ可哀想だよ、紅一点とかは?」
「お嬢さんでいいんじゃねぇか?」
「では天然娘にしよう。これから宜しく頼むよ、天然娘さん」
「あ、はい!宜しくお願いします!」
こうして、ヒカルのあだ名は天然娘となった。
ちなみに刹那が言った「お前を一人~」の台詞は一期のトリニティ介入後の台詞です。
刹那の壊れ気味スイマセン。
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