CDドラマ・スペシャル
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
西暦2312年、戦争根絶を目指す施設武装組織CBの活動によって、連戦状態にあった世界は一つに纏り、統一政府、地球連邦が樹立された。
だが連邦政府は世界の統一化を急ぐ余り、専門機関である独立治安部隊アロウズを創設。反連邦政府や、連邦非参加国に対する弾圧を強化していく。
情報統制の元、市民に知られぬまま、反政府勢力への虐殺を続けるアロウズに対し、楔を打ち込む者達が現れる。
MSガンダムを有する施設武装組織、CBがその活動を再開したのだ。アロウズとの戦いを続けながら、CBの元に、マイスターが集っていく。
世界を放浪していた、刹那・F・セイエイ。
兄を継ぎ、2代目ロックオン・ストラトスとなった、ライル・ディランディ。
四年間、連邦政府に捕われていた、アレルヤ・ハプティズム。
新生CBを発足の為に尽力した、ティエリア・アーデ。
長き眠りから目覚めた、ヒカル・エトワール。
彼等は、イオリアシュヘンベルグの理念から放れ、自らの意思で世界の変革を目指す。
その果てにある、未来を信じて。
.
海底を進むプトレマイオスⅡ。
その一室に刹那が入室し、中にいたロックオンとティエリアの内、刹那はティエリアを見た。
「ティエリア、アレルヤとヒカルの様子はどうだ?」
「今はメディカルチェックを受けている。アレルヤは超人機関で強化されているとはいえ、四年間も幽閉されていたからな」
「そうか…ヒカルは?」
「彼女も同じだ。今は落ち着いているが、暫く戦闘は避けた方がいいだろう」
「…ああ」
「だがこれで、五人のマイスターが揃った事になる。一方的な虐殺を行うアロウズに対し、武力介入を「いくらガンダムとはいえ、たった五機でアロウズを相手にする気か?」
椅子に座って黙っていたロックオンはティエリアの言葉を遮り、刹那はロックオンを見た。
「いけないか?」
「正気の沙汰とは思えんね、五年前とは違い、向こうの機体にもGNドライブを搭載している。戦力が有り過ぎるんだよ」
「俺達には、優秀な戦術予報士がいる」
「そのおねーちゃんだが、どうやらやる気がないみたいだぜ?酒浸りで部屋から出てもこねえ。これが世界に喧嘩を売ったCBの実態かよ?呆れてものも言えないね」
「なら何故君は、ガンダムマイスターになることを受け入れた?」
「決まってるじゃないか、兄さんの意思を継いで「それは嘘だ」
今度は刹那が言葉を遮り、ロックオンは刹那の視線に溜め息を付いた。
「だが、あんたにはあんたの戦う理由がある。そして、その目的は俺達と同じだ」
「…そうさ、俺はアロウズを叩く。ま、そういう事だ、宜しく頼むよ、先輩方」
「容姿はそっくりでも、やはり違うな」
「比べんなよ、俺は兄さんじゃない」
「解っているつもりだ、彼はもういない。いないんだ…」
「ロックオン・ストラトス」
「シケた面すんなよ。その名前は、今は俺のもんだ」
「…ああ、そうだな」
話が丁度一区切り済んだ時、イアンが入室し、続いてアレルヤとヒカルも部屋に入って来た。
「二人のメディカルチェックは終わったぞ」
「どうだった?アレルヤ」
「心配いらないよ、僕の体は丈夫に出来てるからね。ただ、四年前に頭部に受けた傷が原因で、脳量子派が使えなくなってしまった。僕のマイスターとしての優位性は、失われた事になる」
「そういう意味では僕も同じだ。ヴェーダとのリンクが断ち切られている今、僕の有用性は限りなく低い」
「心元ないね」
「そういう君は、パイロットとして素人だ。潜在能力は高そうだが」
「そりゃどうも。というか俺より、そっちのお嬢さんの心配をしなくていいのか?戦闘中にああやって倒れちゃ、いい的になるだけだぜ」
ロックオンの声に吊られるように皆はヒカルを見ると、彼女は少し戸惑っていた。
「あ、あの…お邪魔でしたら私外に…」
ガシッ!
出て行こうとしたヒカルの手を、刹那は掴んで止めた。
「行くな!」
「え?」
「此処に…いろ」
小さく呟きながらそっぽを向き手を離す刹那を、ヒカルはじっと見つめた。
そんな場の空気を変えようと、イアンはヒカルの肩に手を置き、マイスターズを見た。
「そこでだ、儂から提案がある」
「提案?」
「ああ。五人の個々の能力とその連係を、仮想ミッションを通して調べさせてもらいたい。戦術を立てる時に役に立つしな」
「仮想…ミッション?」
「戦術を立てるっても、あのお姉ちゃんは酒浸りで「彼女は戻ってくるさ、必ずな」
「…ああ」
「それで、僕達が受ける仮想ミッションの内容は何なんです?」
「それはやってみてのお楽しみだ。ちなみに、ミッションのシナリオは、娘のミレイナに書かせた」
「ミレイナに?」
「嫌な…嫌な予感がする」
「仮想ミッションて…何ですか?」
皆が嫌な予感を思っている中、ヒカルだけはミッションの言葉に?を浮かべていた。
CDドラマスペシャル、機動戦士ガンダムOO、アナザーストーリ、コーペレーション。2312
.