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謎の少女

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あだ名


三日後。


ついにエクシアとヴァーチェの模擬戦の日がやって来た。


「それじゃあ、MSシミュレータによる、ヴァーチェとエクシアの模擬戦を開始するわ。刹那、ティエリア準備はいい?」


刹『問題ない』

テ『こちらもだ』


「模擬戦の様子は、この基地にいる全スタッフも見てるからな。恥かかないようにしろよ」

「ゴホン!それでは、ガンダムファイト、Ready Go!」

「うわ、スメラギさんノリノリだ」

「二人共ガンバレー!!」

ヒカルまで…」


ハイテンションではしゃぐスメラギとヒカル。そんな二人にアレルヤは苦笑いした。


『ヴァーチェ、目標を破壊する』

『エクシア、目標を駆逐する』





『模擬戦終了よ。二人共、お疲れ様』


数十分後、二体の模擬戦が終了し、二人はシミュレータ機から出た。


「いい戦いだったぞ。刹那ティエリアもな」

「ええ。当方が赤く燃えてたわ」

「何ですか、それ?」


ヒカルは刹那に寄り、彼のメットをもってお疲れ様と言っていると、ティエリアがこちらに寄って来た。


「刹那・F・セイエイ」

「ティエリア・アーデ」


二人は向き合い、スメラギは邪魔にならないようヒカルを自分の方に引き寄せた。


「まさか、重武装型のヴァーチェ相手に、GNソードでの、近接戦闘を挑むとは、愚かとしか言いようがない」

「しかしエクシアはGNソードでヴァーチェのGNフィールドを幾度となく突破していた」

「内心ビビってたんじゃないのか?」

「誰が。あんな粗雑な戦い方で」

「ちなみに、両機の損傷率を比較すると、ヴァーチェは37%、エクシアは23%よどお?刹那も中々やるでしょう」

「そうは思わない」

「え?」

「相手を殲滅する覚悟でやれば、勝敗は5秒で決まっていた」

「まさか、ナドレを…」

「ナドレ?」

「俺のヴァーチェは、他の機体より遥か上位に位置するガンダムだ。…ヒカルエトワール

「う?」

「明日は君の番だ。覚悟しておけ」


最後にヒカルに鋭い視線を向けた後、ティエリアはその場から立ち去った。


「ミス・スメラギ。あんたの予想だと、仲の悪い二人は喧嘩をきっかけにして、かたーい友情で結ばれていくんじゃなかったのか?」

「ナドレって何ですか?」

「おかしいわね。私の戦術予報が…」

「ナドレって何ですかー?」

「それ、戦術じゃないです」

「ねー、ナドレって」

「…ティエリア・アーデ」



「…ッ、 聞いて下さいーッ!!


「「「うわっ!!?」」」


ヒカルは聞いても耳を傾けずにいる三人に怒り、大声を上げて叫んだ。



「な、何ヒカル?」

「何じゃないですよ!何度も何度も呼んでるのに無視して、ナドレって一体何ですか!?」

「あ、ああ…その事ね」


漸く向き直ったスメラギにヒカルは期待満々な瞳をし、刹那も気になってヒカルの横に立った。


「じゃあ問題。今ガンダムは何体ある?」

「え?5体ですよね」

「そうよ。じゃあ刹那、キュリオスとヴァーチェの番号は?」

「キュリオスがGNー003。ヴァーチェはGNー005…」

「正解。ではまた此処で問題。ヴァーチェが004でないのは何故でしょう?」


その質問に考えこむ刹那とヒカル。すると、何か気付いたようにヒカルは顔を上げた。


「番号間違えちゃったんですか!?」

「んな訳あるかッ!」


期待外れな答えにロックオンは即効突っ込んだ。


「間違い。というのはないわ。ちゃんと意味があるのよ」

「でも、他にガンダムはなかったし、作ってるのも見た事ないし…」


う~ん…。と悩むヒカル。刹那は諦めて資料を見ようと考えた時、今だ悩むヒカルを見た。


「…ヒカル

「う~ん…他の機体はない作ってもない…だったら~…」

「…聞け」

「あひッ!!」


刹那はヒカルの意識を引こうと軽く頬を引っ張った。


「へ、へふな?」
(せ、刹那)

「お前、明日の模擬戦の対策は考えているのか?」

「へ?はんはえへはいほ」
(え?考えてないよ)

「…いいのか?」

「はっていふもはんはえふひはほかははっははら、はんはえへはい」
(だっていつも考える暇とかなかったから、考えてない)

「…そうか」


聞きずらい言葉を全て解読した後、頬を離した。


「ナドレは恐らく資料に載ってるだろう。お前は少し明日の対策に備えろ」

「ねぇ刹那~、一緒にいい案考えてくれない?」

「自分で考えろ」

「そんな事言わずに手伝ってよ~!」


自分達だけで自己満足した刹那とヒカルは出て行き、残されたスメラギ達は悩んでいた。


ヒカルが話してた内容、解った?」

「「全然」」


刹那とヒカルの会話を聞き分ける事が出来ず、スメラギ達は暫く悩んだ。



.

翌日、再びシミュレータ室にマイスターとスメラギが集まった。


「さ、今度はレクサス対ヴァーチェの模擬戦よ。ヒカル、シミュレータの調子はどう?」

『大丈夫です。いつでも行けますよー!』

「いよいよレクサスの性能が見られる…」

「ああ。ヒカル、レクサスの性能を見るのは俺達も初めてだ。期待してるぜ」

『了解!』


相変わらずのヒカルの返答にスメラギはクス、と笑いティエリアに声を掛けた。


「ティエリア、そっちの様子は?」

『問題ありません。直ぐに初めて下さい』

「全く。それじゃガンダムファイト2回戦、Ready Go!」


『ヴァーチェ、目標を破壊する』

『レクサス、模擬戦開始します!!』



模擬戦は開始され、ティエリアは画面に写るレクサスを見た。


(ガンダムレクサス。エトワール夫妻が機体をロックしたせいで今まで性能を見る事すら出来なかった機体…果たして、ヴァーチェ相手にどこまで…)


暫く考えていると、レクサスは背中の翼を開き、ヴァーチェ目掛けて特攻した。


「正面からだと!?クッ!」


ティエリアはヴァーチェのGNキャノンを放つが、レクサスはそれを素早く避け、肩に搭載されたGNブーメランを投げ付けた。


GNフィールドでそれを防ぎ再び特攻するレクサスにGNバズーカを構えた。


「さあ、GNフィールドとバズーカをどう受ける?ヒカルエトワール!」


ティエリアがバズーカを放とうとした時、レクサスは背中にある長剣を持ってGNフィールドに隙間を開け、その隙間からバズーカを右手で掴んだ。



ドオンッ!!



「何ッ!?」


バズーカが破壊された事でGNフィールドも消え、動揺している隙に片方のキャノンをブーメランで、もう一方を長剣で破壊した。


「ば、馬鹿な…」


バズーカが何の攻撃も無しに破壊された事に、ティエリアは画面に映っているバズーカを暫く見続けた。



ピーー。


ヴァーチェの全ての武装を使えなくした事で模擬戦は終了し、スメラギ達は言葉を無くしていた。


ア「ティエリアに…勝った?」

ロ「なんちゅう早さだよ。開始してまだ5分しか経ってねぇぞ…」

ス「真っ向勝負を挑み、隙を作って攻撃。いつバズーカを破壊したのかも見えなかった…」


あれこれ言っている内にティエリアはシミュレータ機から下りてヒカルを待っていると、彼女は慌ただしく出て来た。



バタバタ。ズデッ!…バタバタ。



慌てたのか一度転んだが、それに気にする事なく真っ直ぐにティエリアの元に向かった。


「ティエリアさん!」

ヒカルエトワール…」


昨日の刹那と同じように顔を見合わせていると、ヒカルは何故か怯えていた。


「ご…ご…っ」

「「「ご?」」」



「ごめんなさいッ!!」



急に頭を下げて謝るヒカルに、ティエリアさえも唖然とした。


「ヴァーチェ、あんなに壊しちゃって…ななななんか調子がよかったから興奮してつい相手がヴァヴァヴァヴァーチェだって事を忘れてて…ああああッ!!整備する人達に怒られちゃうっ!!」

「あの…ヒカル?」

「どうしよう!?これで物凄く怒られてレクサスから下ろされてCBからも下ろされたら…そんな事したら私、私… 生きていけないーッ!!


ああーッ!と一人慌てるヒカル


スメラギはヒカルを止めるよう声を掛けるが全く聞かず、刹那が前に出た。


「何であそこまでやっちゃったんだろう…確かに武装も良かったし動きも速い事は知ってたけど、あそこまでやるなんて…どうしよーッ!!―――ふぎっ!!


いつまでも話を聞かないヒカルの頬を、またも刹那は引っ張った。


「へ、へふな?」
(せ、刹那?)

「あれは何だ?」


ヒカルの顔をぐぎっ。と横にずらしシミュレータ機を見せた。


「シミュレータ機」

「今までお前はあれで模擬戦をやっていた。つまり」

「つまり?」

「ガンダムの支障は一切ない」





「そうだった!」


ポン。と手を叩くヒカルにロックオンはずっこけた。


「そういえばそうだった。これシミュレータでの模擬戦だった。あ~、安心した」

「慌て過ぎだ」

「ごめんなさ~い」


アハハ。と安心するヒカル。ティエリアは色々と聞きたい事があったが、止めて踵を返した。


「あらティエリア、模擬戦の結果を聞かないの?」

「ヴェーダに定時しておいて下さい。失礼します」


一言も文句を言わずに立ち去ったティエリアに、ヒカルはポカン。とした。


「ティエリアさん。何も言ってこなかったね」

「ああ」

「刹那の時は色々言ったのにね」

「ああ」

「言うのが面倒になったのかな?」

「さあな」


ティエリアが去った方向を見て話す刹那とヒカル

その後ろでは、スメラギ、ロックオン、アレルヤの三人が、模擬戦の結果を見て呆然とした顔をしていた。




(刹那・F・セイエイ。先日の模擬戦で、君がデータ通りの戦闘力を発揮した事を認め、ガンダムマイスターでいる事を認証しよう)


(だがそれは、悪魔で暫定だ君がマイスターとして相応しくないと判断した時、俺は迷わずナドレを使う。ナドレに搭載された、全てのガンダムを制御化におくトライヤルシステムを)


(そうだ。断罪するのはこの俺、ティエリア・アーデだ)


先日戦った刹那との模擬戦彼の実力。それを再確認した後、今日の模擬戦を思い出し、唇を噛み締めた。


ヒカルエトワール…あの高い性能。レクサスの能力を最大限に引き出している。確かにマイスターとしての資質はある…)


(だが俺は…彼女を認めない)


.

それから2年後の、西暦2307年。

遂に、施設武装組織、CBが決起する。



『刹那。予定通り、1200でエクシア発進。GN粒子最大散布で大気圏を突破。アフリカ赤道状、240082、AEU軍演習場にいる最新鋭機を破壊する。以上が、貴方が行う1stフェイズの概要よ。一足先に地上に下りてるロックオンとヒカルも、サポートに回ってくれるわ』

「解っている」

『なら、こっちは期待するわ。頼むわね』

「了解」


刹那の短い答えを聞いた後にスメラギは通信を切ったが、別の人物がエクシアに通信を入れた。


『刹那・F・セイエイ』

「ティエリア・アーデ…」

『CBの遠大なる計画、その先方を任されたのだ。失敗は許されない』

「解っている」

『我々の存在を、ガンダムの存在を、世界に示せ』

「了解」


ティエリアとの通信を切りエクシアはカタパルトデッキに移動された。


『リニアカタパルト、ヴォルテージ上昇を確認。射出タイミングを、エクシアに移行。エクシア、刹那・F・セイエイ。目標を駆逐する』





そして、少年は

世界と対峙する


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