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CBの、ガンダムマイスターである。アレルヤ・ハプティズムは、超人機関での脳量子波施工手術によって脳内に、“ハレルヤ”という、もう一人の人格を有している。
普段表に出て来る事はないハレルヤの人格であるが、年に一度だけ、アレルヤの意識をシャットアウトしてハレルヤが、好き勝手に羽を伸ばす期間があった。
この物語は、その期間に起きた彼の機構と、それに当惑する、CBの記録である。
CDドラマエクストラ。機動戦士ガンダムOO。アナザーストーリー。
【ハレルヤの日】
トレミーのブリーフィングルームで待機する、アレルヤ以外のマイスター達。
ロ「刹那、次のミッションまで0034を切った。エクシアの整備は?」
刹「終わっている。問題はない」
ロ「ティエリアは?」
テ「整備不良などというミスを、この俺が侵すとでも?」
ロ「そう目くじら立てなさんな。聞いてみただけだろヒカルは終わってるか?」
「バッチリ!でも目くじらって何?くじらの仲間?」
ロ「後で教えてやるよ」
?を浮かべるヒカルの頭をロックオンは軽く撫でた。
刹「ロックオン。アレルヤ・ハプティズムがまだ来ていないようだが」
ロ「そういえば、ブリーフィングに遅刻してくるなんて、奴らしくないな」
「いつも早いのにね」
その時、アレルヤが入室して来た。
ロ「噂をすればなんとやらだ」
テ「怠慢だな。アレルヤ・ハプティズム。そんな事では、ガンダムマイスターは勤まりはしないぞ」
「ハ、てめぇなんぞに言われる筋合いはねぇよ。このカスが」
テ「何だと?」
ロ「アレルヤ?」
「やめろよ、俺はそんな名前じゃねぇ」
ロ「アレルヤじゃない?」
刹「どういう事だ?」
「アレルヤじゃないなら~…誰?」
ロ「もしかして…ヴェーダのデータバンクに記載されていたあれじゃないのか?アレルヤの別人格…確か、ハレルヤ」
ハ「様を付けろよ。このボンクラ共が」
ロ「ほぉ~、口が悪いねぇ~」
テ「何と言う不遜な男だ。気に入らないな」
ロ「同族嫌悪ってやつかい?」
テ「どういう意味だ?」
ロ「何でもないよ」
刹「アレルヤ。いや、ハレルヤ。間もなくミッションが始まる」
ハ「知ってるよ。だから来てやったんじゃねぇか。でプランは?」
刹「モニターに表示されている」
それに、ハレルヤはモニターを見た。
ハ「ハ、何だこのしみったれたミッションプランは?こんなもんに、ガンダムを五機出す必要あんのか?」
ロ「言ってくれるねぇ」
ハ「こんなミッション、キュリオスだけで十分だ。しかもよ、俺様なら一分で終わらせてやんよ」
刹「何?」
テ「その時間では、ガンダムすら発進出来ない」
ハ「だったら素手でやってやる」
ロ「無茶を言うなよ」
その時、スメラギが入室して来た。
ス「私の作ったプランに、異論があるみたいね。ハレルヤ」
「スメラギさん」
ハ「あんたか?このクソくだらねぇプランを考えたのは」
ス「結構時間を掛けたつもりだけど?」
ハ「それでこれかよ。あんた、脳みそが全部オッパイに行っちまってんじゃねぇのか?」
ス「凄いセクハラね。でもこれはヴェーダの推進を受けていて」
ハ「ちょっと来いよ」
ハレルヤは急にスメラギの肩を掴んだ。
ス「な、何?」
ハ「いいから来いよ」
二人は一時退出。すると。
「ああああッ!!」
テ「ッ!?」
刹「何だ?」
再び、ハレルヤとスメラギ入室。
ハ「交渉成立だ。今回のミッションはこの俺様が仕切る。いいな、スメラギさんよ」
ス「ええ、勿論よ…」
テ「貴様…一体何をした!?」
ハ「さてね」
ロ「ミス・スメラギ。もしや」
ス「…言わないで」
ロ「おいおいマジかよ…スゲーテクニックだな」
ハ「言ったろ、一分でやるって」
テ「二秒も掛かってなかった」
刹「ロックオン。スメラギ・李・ノリエガは」
ロ「お子様には早いって!」
意味が解らない刹那はロックオンに聞くが軽く流されヒカルも頭に?を浮かべながらスメラギに近付いた。
「スメラギさんどうしたの?熱?」
様子のおかしいスメラギを心配するように寄ったが、ハレルヤに引き寄せられた。
ハ「なんだったらお前にも体験させてやろうか?」
「?何を?」
グイッ!
ニヤけるハレルヤに首を傾げていると、ロックオンがヒカルを引き寄せた。
ロ「ヒカル!いい子だからハレルヤには近付くな!」
「何で?」
ロ「何でもだッ!!」
危険な目に合わぬよう、ロックオンはヒカルを背後に隠した。
ハ「とにかく、このミッションは俺様が仕切る。プランは至ってシンプルだ。俺様がキュリオスで敵を殲滅する。お前等は俺様のやる事を指を加えて見てる。ただそれだけだ」
ス「素晴らしいわ、ハレルヤ…」
「そうなの?」
テ「ハレルヤ…とか言ったな。君のその言動は、世界の変革を求めるガンダムマイスターに相応しいとはとても思えない。俺は君を否定する。そうだ、万死に値する!!」
ハ「ナドレを敵に曝してメソメソ泣いてた眼鏡に言われたくねぇな」
テ「なっ、何故それを…」
ハ「ハッ!このおセンチ野郎が!」
テ「っ、貴様!」
ロ「ティエリア!」
「ホントに泣いたのか?」
「黙っていろ」
ス「今日は、ハレルヤのミッションでいくわ」
テ「貴方もだ!こんな状況でミッションを行うなど」
ス「でもね、ハレルヤのプランは、ヴェーダも推進しているのよ?」
テ「何!?ヴェ、ヴェーダが…そんな馬鹿な…ならば仕方がないか。しかし、いつの間に」
ハ「言ったろ、一分でやるって」
ロ「どんな能力だよ?」
ハ「いいから行くぞ!俺様の戦いっぷりを、超兵の実力ってやつを、しっかり拝ませてやるよッ!!」
.
ハレルヤはキュリオスに乗り込み、機体をカタパルトデッキまて移動させた。
『キュリオス、ハレルヤ。目標をボコボコにすんぜ』
キュリオスが発進した。
『シャ、ハハハ!楽しいよなアレルヤ!アレルヤッ!!て、聞いてねぇか、ハハハハッ!!』
そして、数日の時が過ぎた
ア「すみません!遅れました!」
テ「ア、アレルヤ…?」
ア「何?」
ロ「お前、アレルヤ、だよな?」
ア「勿論だよ」
刹「本当にそうなのか?」
ア「決まってるじゃないかえ?どうしたの、皆…そんな怖い顔して…ヒカルも、どうして怯えてるの?」
「ひっ!!」
アレルヤはヒカル向けて手を伸ばすが、彼女はティエリアの背後に隠れた。
テ「あんな目に合わされれば、誰でもこういう顔付きになる」
ロ「好き勝手暴れてくれて~…計画が大無しだ」
刹「俺のエクシアを、よくも傷付けてくれたな」
「アレルヤ怖いアレルヤ怖いアレルヤ怖い…ッ」
ロ「ミス・スメラギも当分使いもんになんねぇ」
ア「ど、どういう意味?」
ロ「自分の中にいる、もう一人の奴に聞いたらどうだ?」
ア「それって…まさか!ハレルヤが…そ、そうなんだね、刹那!」
「プイッ」
ア「軽く無視された。ロックオン!」
「流石に庇えねぇよ」
ア「ティエリア!」
「俺は、今すぐ君を葬ってやりたい」
ア「ヒカル!」
「やだやだやだやだやだ!怖い怖いーッ!!」
「…は、…っ、もしそうなら…もしそうなら…僕は… 人で無しだ!! 」
その通りだった。