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沙「ルイス…ルイス!しっかりしてルイス!」
「ルイスさん…!」
ル「んぅ…さ、沙慈…ヒカル…あたし、どうして…」
沙「僕達、捕まってるみたいだ」
ル「捕まった!?どうして?」
「自分の胸に手を当ててよく考えてみるといい」
「「「うわっ!!」」」
ル「だ、誰!?」
突然聞こえた声に三人が振り向くと、暗闇の中から一人の人物が現れた。
カ「考えるんだ。バリー・ハレヴィの愛娘、ルイス・ハレヴィ」
現れたのは、カタギリ先生だった。
沙「カ、カタギリ先生…」
ル「どういう事?どうしてパパの事を」
カ「君の父上は、化石燃料輸出量規制監視機構の重鎮そう言えば、解るんじゃないかな?」
沙「化石燃料の、監視機構…?」
(まさか…この人が?)
ル「解ったわ。つまり、パパのしている事が気に入らない。そうでしょ?」
カ「ん~、その通りだよ。君の父上は、自分の立場を利用し、一部の国々に便宜を謀って富を築いている。その事で、どれ程の人々が苦しんでいるか、君には解らないだろうね」
ル「でも、パパは決められたルールに従ってやってるって」
カ「うん。確かにそうだねだが、そのルールが間違っているとしたら、どうだい?」
ル「そんなの、あたしにもパパにも関係ない事じゃない。そういうの逆恨みって言うのよこのチョンマゲバーカ!バーカバーカ」
沙「ルイスッ!」
カ「アハハハ、君はこの物語で自分がヒロイン的立場である事を認識していないようだね。人気が無くなってしまうよ」
ル「そんなの知らないわよバーカ」
カ「全く、口の減らない。 減ったらビックリするけど。 なお嬢さんだ」
沙「ルイス、相手を刺激しちゃ駄目だって」
ル「沙慈、助けて」
沙「僕も捕まってるってば」
ル「あたしの事が大切なら助けて!」
沙「だから無理だって!」
ル「もう、沙慈の馬鹿!ヒカル、助けて~」
「…縄、取れない」
ルイスは沙慈からヒカルの方を見ると、彼女は縄を解こうと頑張っていた。
沙「ヒカルさんも大人しくしててよ!」
カ「まあまあ、痴話喧嘩はそのぐらいにして」
沙「今の何処が痴話喧嘩ですか!理不尽な事言われただけです!」
カ「まあそうかもしれないが暫く、大人しくしていてくれたまえ。なに、危害を及ぼすつもりはないさ。バリー・ハレヴィ氏に、僕の要求が通れば、すぐに解放してあげるよ」
ル「だったら、早くパパに言う事を聞かせて」
沙「え?そんな、ルイス!」
ル「だ~って早く家に帰りたいお風呂にも入りたい見たいTVもあるの!早くしてよ早く早く早く~!」
カ「沙慈君。真顔で尋ねるが君は彼女の何処が良くて付き合ってるんだい?」
沙「いえ、あの、いきなりそんな事言われても」
ル「カワイイからだろ?」
沙「え?あ、はい。そうです」
ル「んふ~、だって」
カ「尻に敷かれているのか」
ル「そうなのか沙慈?」
沙「え?と、とんでもない」
ル「んふ、だって!」
カ「ん、成る程。恋は盲目と言う事にしておくよ。それと、ヒカルさん。お願いだから逃げないでね~」
解きかけていた縄を、もう一度結び直された。
「もうちょっとだったのに…」
カ「残念だね。もうちょっと我慢してね」
「自らの主張に酔いしれ、悪行を働く者も、盲目な行為と言えなくもない」
カ「ん、この声は」
沙「まさか…」
「「「ハム先生!」」」
「ちょりーっす!」
「「「移ってる!?」」」
カ「ハム先生いや、グラハム・エーカー。どうして此処が?」
グ「むろん、何となく」
カ「フフ、敵わないな君には有り得ない事をあっさりとやってのける。そこに痺れて、憧れるよ」
カタギリはグラハムに銃を突き付けた。
グ「やれやれ、今日はよく銃を突き付けられる日だ」
カ「驚かないよ。君なら不自然じゃない」
グ「褒め言葉として受け取っておこう」
カ「それで~、どうするんだい?このまま僕に撃たれて命を落とすかい?それとも」
グ「君を逮捕させてもらう」
カ「何?」
沙「逮捕って」
ル「ハム先生って、警察の人なの?」
グ「いいや違う。私は、ユニオン軍直属、米軍第一航空戦術飛行隊、通称“MSWAD”に所属するフラッグファイター。階級は中尉ではなく、この程昇進して、上級大尉となった」
カ「MSWAD…」
グ「高校教師は仮の姿。そう、私は身分を偽っていたのだよ」
沙「偽ってなかったですよ喧嘩番長の時、おもいっきり言ってましたよ」
グ「私は過去に縛られない男だ」
沙「え、でも」
「縛られない男だ!」
沙「根源的には、ハム先生のままなんだ」
ル「だね」
カ「成る程、僕がハイスクールに赴任したと同時に君もやって来ていた。つまり僕の行動は最初からマークされていたという事か」
グ「そういう事になるな」
カ「だが、僕には人質がいる。おいそれと手を出したりしないでくれよ」
グ「何?くっ!」
カタギリは三人の方に銃を向けた。
ル「悪い奴の悪あがきだ」
沙「ルイス、本当の事言ったら」
「もうちょっとで取れる…」
ルイスは動じず、ヒカルは縄を取ろうと必死にもがき沙慈はハラハラしていた。
カ「おだまり!」
グ「唐突に!」
カ「何!?」
グラハムはカタギリ向かって走り出した。
「ハムパンチ!」
「うがあ!ち、ちょっと…」
「じゃハムキック!」
「ぐふ!い、いきなり…」
「ハム チョップチョップ、チョップ!! 」
「ひ、酷いよ。いきなり…」
「フラッグファイターの実力だ」
「っ、やはり、君には、敵わないなぁ」
バタッ!
ル「ハム先生!」
沙「助けてくれて、ありがとうございます!」
「少し待ちたまえ、止めを刺す。 でいやあっ!! 」
「ぐわああああッ!!」
ル「は、ハム先生…」
沙「やり過ぎです…」
「あ、ロープ取れた!」
「「こっちも凄い…」」
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