第一期
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数時間後、目を覚ましたヒカルは、刹那から次のミッションを告げられ二人はガンダムのコンテナに向かった。
夜の人気のない港。戸惑う事なく海に飛び込み、隠しているコンテナまで泳いだ。
パイロットスーツに着替えガンダムに乗り、刹那とヒカルは発進準備をした。
『エクシア。刹那・F・セイエイ。出る』
「レクサス。ヒカル・エトワール。出ます」
二人はタリビアに向けてガンダムを飛ばした。
タリビアに着いたエクシアとレクサスはそのまま都市部上空まで飛んだ。
途中、ユニオンや米の艦隊を目撃するが、こちらには攻撃しないため、待機位置でスメラギの合図を待った
『ミッション、スタート』
その合図と共にエクシアはタリビア軍に攻撃を仕掛け都市に降り立った。
『タリビアを、紛争幇助国と断定。目標を駆逐する』
GNソードで敵機を破壊し上空ではキュリオスとデュナメス、レクサスが他のMSと交戦していた。
『キュリオス。介入行動を開始する』
キュリオスは機体を変形しタリビアのMS部隊にマシンガンを撃った。
『デュナメス。目標を狙い撃つ』
防御をハロに任せ、デュナメスは右肩の巨大ライフルで敵機を撃った。
『人様の事利用して、勝手しなさんな!』
攻撃を避けて撃つアレルヤも、キュリオスの中で皮肉めいていた。
『しかし、これはあまりに一方的だ』
「レクサス。目標を破壊する」
背中にある長剣を両手で持ち、ヒカルは迫り来る敵機を全て切り裂いた。
「予測してたくせにこんな事して、馬鹿じゃない?」
タリビア軍に少し苛立ちながら上空から攻撃する敵機をビームブーメランで切り裂く。
『米のMS部隊が発進。ミッション通り、各ガンダムは撤退を開始して下さい』
「了解」
回線からの声にレクサスはエクシアと同じ方向に撤退した。
すると、センサーが熱源を確認し、画面を見るとユニオンのフラッグがこちらに向かって来た。
「あのフラッグ、前に刹那と戦った奴?それに…早い!」
フラッグはエクシアとレクサスに攻撃をし、2機はその攻撃を避けて刹那がライフルを放つ。
だがフラッグは全ての攻撃を避け、再びエクシアに向けてライフルを放った。
ライフルの一発がエクシアに辺り、そのまま水中に身を隠した。
「こいつ、よくも…!」
ヒカルはライフルを放ち、フラッグに当てようとするが、やはり素早い動きに全て交わされてしまう。
ならば、とレクサスは攻撃を止めフラッグに突撃し、ライフルをしまうと右手でフラッグのライフルを掴んだ。
「これだけでもーー!!」
ライフルを破壊し、フラッグが怯んだ隙を見てレクサスは海中に撤退した。
マンションに戻った刹那は直ぐさまベットに横になりそんな彼を見たヒカルは別の毛布を彼に掛けた。
そして自分の部屋に戻りニュースを付けると、殆どの話題がソレスタルビーイングの内容だった。
暫くニュースを拝見し、溜息を付きながらテレビを消し、ヒカルはベットに仰向けになって眠った。
.
タリビアの一件以来、ソレスタルビーイングは世界の嫌われ者となってしまった
だが当の本人達はそんな事はお構いなしに、次のミッションを開始しようとしていた。
朝食後、刹那は自分の部屋でトレーニングをしていると、床に置いていた端末に画面が表示された。
刹那はトレーニングを中断して画面を見ると、今回のミッション内容が写っていた。
「MSの、性能実験…」
朝食の後片付けをし、台所で林檎をくるくると剥いていると、横に置いてある端末に、刹那が見た物と同じものが写し出された。
「MSの性能実験…、私達の出番はナシ、か」
ふう、と息を吐いて皮剥きを再開した。
が。
「ヒカル」
「ほあっ!」
背後から突然名前を呼ばれて振り向くと、刹那が立っていた。
「び、びっくりした、刹那か。どうしたの?」
「ミッション内容は見たか?」
「あ、うん。今見た所。今日は待機だね」
ヒカルの言葉に刹那は部屋に戻ろうとしたが、彼女に呼び止められ振り返った。
「…よし、はい」
刹那に渡されたのは、皿に盛られたウサギ林檎だった
「…林檎」
「好きだよね、林檎」
ぼんやりと林檎を見てから笑っているヒカルを見た。
「…ありがとう」
「どういたしまして」
そう言って部屋に向かう刹那を見てヒカルも切った林檎を口に入れた。
あの後部屋に戻り、パソコンをいじっていると、部屋に刹那が入って来た。
「あれ?どうしたの?」
「緊急ミッションだ」
その言葉にヒカルは顔付きを変え、刹那と共に目的地に向かった。
「今回の内容は?」
目的地に着き、ロックオンに今回のミッション内容を聞くと、思わず耳を疑った。
『アレルヤの援護だ』
「え?アレルヤの援護って…どういう事?」
『あいつ、命令無視して人命救助してるんだとよ』
「アレルヤ…」
『俺は地上から狙い撃つ。刹那は上空、ヒカルは地上で待機してろ』
『「了解」』
ロックオンは刹那とヒカルに指示を出し、巨大ライフルを構え、宇宙の重力ブロックの右側を撃ち放した。
『流石だ、ロックオン・ストラトス』
宇宙からのアレルヤの声を聞き、ハロの言葉を聞きながら再び構えた。
『GN粒子、効能度圧縮中チャージ完了まで、20、19、18、17…』
「発射方向の直線上に雲が掛かってやがる。切り裂け刹那!」
上空で待機していた刹那はロックオンの言葉に機体を飛ばした。
「了解」
刹那は雲を切り裂き、チャージが完了したデュナメスはライフルを撃って残り左側のブロックを撃ち放した
『ミッション完了。アレルヤも救助した人達も全員無事よ』
「よかった、ありがとう」
プトレマイウスのオペレーターのクリスティナに状況を教えてもらい、ヒカルは笑って礼を言い、通信を切った。
ロックオンのコンテナが置かれている離島に戻り、二人にアレルヤが無事な事を告げた。
「まったくあいつは何してんだかな」
「まあいいじゃん、全員無事だったんだし。それにしても、やっぱりロックオンの腕は凄いね」
「まあな、もっと褒めやがれ!」
『ホメヤガレ、ホメヤガレ』
「凄い凄い。…あ、そうだ!」
ヒカルは何が思い出したようにレクサスに戻り、コックピットから荷物を持つと、再び戻って来た。
「実は、ハロにお友達を造って来たの。刹那も見て見てー!」
しゃがみながらハロに話し掛け、少し離れた場所にいた刹那の事も呼び寄せた。
「友達?違うハロでも造ったのか?」
『ナンダ?ナンダ?』
「全然違いまーす。ほら」
ヒカルは荷物から何かを出した。それは、緑色の首に赤いチョーカーをした小さなロボット鳥だった。
「何だそりゃ?」
「…鳥?」
「見ててね~」
荷物からパソコンを取り出し、カタカタと起動させると、ロボット鳥は羽を動かし飛んでしまった。
「と、飛んだ!?」
「やったー!大成功だよ!これ造るのに苦労したんだよ~」
ロボット鳥は優雅に空を飛び、暫くしてヒカルの肩に戻って来た。
「私が造った、ロボット鳥のトリィだよ」
『トリィ!』
トリィと呼ばれたロボット鳥は一声鳴き、首を傾げたり羽を動かしたりと、本物の鳥の様な仕草をし、それを見た刹那とロックオンは呆然と見ていた。
「ほらハロ、お友達だよ。これから仲良くしてね」
『オトモダチ!オトモダチ!』
『トリィ!トリィ!』
仲良く遊ぶ(?)ハロとトリィを見てヒカルは笑い、そんな彼女を刹那とロックオンはずっと見ていた。
「アレルヤの行動より、ヒカルの技術力の高さの方が驚いたな…」
「…ああ」
今日一番驚いたのはヒカルの行動力だと、この時二人は思った。
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