第10話 トロール
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「なっ、なんなのよこいつ!何この緑の巨人は」
私は目の前にいるどでかい怪物に顔が引きつっていた。
この前の三本頭の怪物といいこいつといい…最悪だわ…
「ナエ。これはトロールよ。恐らく…野生の」
「野生!?なんで野生の生き物がホグワーツの女子トイレにいるのよ」
「解らないわ…。あ~…マズイわ。ナエしゃがんで!」
ハーマイオニーに勢いよく腕を引っ張られ、勢いよくしゃがんだ。
その途端…
ドゴォォ!!!
トロールは持っていた棒を振り回して私達に襲い掛かった。後ろにあったトイレの壁は見るも無残に壊された。
なっ…なんつー破壊力…。
そんなこんな思ってたら次は棒を縦に振って私達の間に攻撃してきた。
そのせいで私とハーマイオニーは離れてしまった。
するとトロールはハーマイオニーの方へ向き、攻撃しようとした。
「ハーマイオニー!逃げて」
私は叫んだ。
ハーマイオニーは手洗い場の下に逃げ込むがそんなのはお構い無しに棒で攻撃。手洗い場も破壊されていく。
「ハーマイオニー!」
「助けてー」
ハーマイオニーは助けを求めてる。
私に…私に出来る事は…
どうしよう…
私…攻撃魔法なんて知らない…どうしよう…このままではハーマイオニーがやられてしまう…なんとか…なんとかしないと…
こうなったら…
「こらー!こっち向け!ノロマー」
私は床に落ちていた壁の残骸の木の板をトロールになげつけた。
これで少しでもトロールの気がこちらに向けば…
でも効果は無かった。
トロールはさらにハーマイオニーに攻撃する。
私は諦めずにトロールに板を投げつけるが進展しない…
「はぁ…はぁ…」
息があがってきた。
なんでよ…友達の一人も助けれない訳?
そんなのヤダ…
そんなの…嫌だ…
ドクン
ドクン
体が熱い…なんだろう…体の奥から何かが溢れる感じ…
鼓動が段々早くなっていく…
そして私は無意識にトロールに杖を向けていた。
そして
プシュッ!
杖から薄い緑のような光が飛び出してトロールに当たった。
ドクン
ドクン
ドクン
なっ…今のは…何?
それにさっきよりも体が熱くなって…
あっ…ヤバい…倒れ…そう…
そこから私の意識は遠くなっていった。
意識が遠のく直前に誰かが私を呼ぶ声がした。
誰だろう…
男の人の声だ。聞き覚えがある…
そして私は意識を手放した
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