第9話 飛行訓練と三つの頭
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
この日、私は少しウキウキしていた。
今日は飛行訓練の日だからだ。
みんなに、今日のナエは朝からニコニコしてるね!とか、なんかいい事でもあった?とか!
だって空飛ぶ授業だよ?
人間だれしも一度でいいからそらを飛んでみたいと思った事があるはずだ!
当然私もその一人。今日ほど自分が魔女でよかったと思った事はないぐらい!
めっちゃ楽しみだよ!
私はハーマイオニー達と飛行訓練場へ向かった。
箒の横で先生を待つ。
飛行訓練の先生はフーチ先生だ。
クィディッチってゲームの審判もしてるらしい。
「こんにちはみなさん」
フーチ先生がやって来た。
「こんにちはフーチ先生」
みんなで元気よく挨拶した。
「いよいよ飛行訓練です。さぁ、ボーッとしないで。全員箒の左側に立ちなさい。急いで」
なかなかサバサバした先生だ。
みんな言われた通りに箒の左側に移動した。
「右手を箒の上に出して。はい!"上がれ"」
「上がれ!」
パシュッ!
「すご!」
私が上がれと言ったら箒から手の中に入って来た。
やった!一発で出来た!
周りを見るとまだ箒が地面をゴロゴロしてた。ハーマイオニーの箒もまだ地面をゴロゴロしてる。
ハリーとドラコもおそらく一発で決めたのだろう。箒を手に持っていた。
そしてロンは顔にぶつけていた…
「では、箒を手に掴んだらまたがりなさい。手をしっかり握って。落ちないように」
フーチ先生の指導でみんなまたがる。
「笛で合図したらみんな一斉に地面を強く蹴る事。それから前かがみになって降りてきます。いきますよー!1、2、ピー!」
笛が鳴った。さぁやってやるぞ!と思った瞬間、ネビルだけがかなり宙に浮いてしまった。
「ミスターロング・ボトム」
フーチ先生が叫んだ。
「ネビル、落ち着きなさい」
フーチ先生が言うも、ネビルはどんどん宙に浮いてしまう。
あ~…ネビル大丈夫かな?なんか嫌な予感が…
「ネビル・ロングボトム」
ネビルはどんどん宙に浮いてそして…
「ネビル・ロングボトムどこへ行くつもりなんです?今すぐ戻ってらっしゃい」
ついに空へと飛んで行ってしまった。
箒は暴走しまくり。
ネビルを振り回し、壁に何度かバウンドしたり地面スレスレを飛んだり、最後はネビルを振り落とした。
ローブが銅像に引っ掛かり宙ぶらりんな状態だ。
「あんな所に引っ掛かって…あのローブがどれだけもつか…」
と思った矢先にネビルを支えてたローブが破れ地面に落ちた。
ドスッ!
「いっ今のは痛い…」
「ネビル大丈夫かしら」
ハーマイオニーと会話をしながらネビルの所に駆け寄った。
「みんなどいて」
フーチ先生も走って駆け付けるとネビルが痛がってるところを見た。
どうやら骨が折れているらしい。
「全員地面に足をつけて待ってなさい。この子を医務室へ連れていきます。いいですか?箒一本でも飛ばしたらクィディッチのクの字を言う前に、ホグワーツから出ていってもらいます」
そう言ってフーチ先生はネビルを連れて医務室へ行った。
「フン。見たかあの顔。この思い出し玉を握れば尻餅のつき方を思い出しただろうに」
そう言うドラコの手にはネビルの思い出し玉があった。おそらくさっきの拍子に落としたのだろう。それをたまたまドラコが拾ったみたい。
スリザリン生はクスクス笑ってる。
また厄介な事にならないうちにドラコから思い出し玉を貰おうと思ってドラコの前に来たとたん…
「返せよマルフォイ」
ハリーが割って私とドラコの間に入って来た。
「ハリー落ち着いて。私からドラコに言うから」
「ナエがそんな事する必要ない。早く返せよマルフォイ」
「嫌だね。ロングボトム自身に見つけさせる」
そう言うなりドラコは箒に乗って軽く空を飛び
「屋根に置こうか」
どんどん空へ飛んで行ってしまった。
・