第6話 汽車の中
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船は徐々にホグワーツへ近付いていく。
「凄いよね!これが学校なんて信じられない!まるでお城だね!」
「僕の家より少し大きいぐらいさ。どってことない」
「へー!ドラコの家って大きいんだ!凄いね!」
「父が魔法省に勤めているからな。ところでナエはどこの寮になるんだ?」
「どこの寮?もうみんな決まってるの?」
「いや、大抵の奴は決まってないと思うが僕はもう決まっている。スリザリンだ」
フンッとふん反り返る金髪オールバック。どこか得意げだ。
「そうなの?まだ決めてないのによく分かるね~」
「うちは代々スリザリンの家計なんだ。だから僕もスリザリンに決まってる」
なるほど。家計で決まる場合もあるんだ。
私はどこだろうな~と思ってたら
「ナエもスリザリンじゃないか?」
唐突に言われた
「え?なんでそんな事が分かるの?」
「なんとなくだけど、僕はそんな感じがした。同じ寮だといいな」
彼がニッコリ笑ってそう言うもんだからなんか顔の回りが少し熱くなってしまった。
あれ、なんだろこれ。
ほてりの意味が分からないまま船はホグワーツへ着いた。ドラコの笑った顔はハリーやロンとはまた違う意味の可愛さがあった。……ような気がした。
ホグワーツへ入り階段を上っていくとトンガリ帽子を被った年輩の女性が待っていた。
「はい、ここでいったん止まりなさい。これからこの大広間に入り、上級生と合流します。そして組分けを行います。グリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフ、そしてスリザリン。これからは寮があなたがたの家になります。よい行いをすればその寮に得点が入り、悪い行いをした寮は厳しく罰っせられます。それではお待ちなさい」
それだけ言うと一時姿を消した。
「本当だったんだな。ハリー・ポッターがホグワーツに入学したって」
私の後ろからドラコの声がした。いつの間にそこに…
ドラコの一言で周りからハリーポッター、ハリーポッターだとひそひそ話が聞こえる。こうも有名だとハリーが段々かわいそうだと思えてきた…
「後ろの二人はクラップとゴイル。僕はドラコ、ドラコ・マルフォイ」
「プッ!」
あら、ロンもそこにいた。
ドラコの後ろの二人も初めて見る顔だわ。
てかロン…今ドラコの名前で吹いた…?
「僕の名前の何がおかしい。赤毛にお下がりのローブ。ウィーズリー家の所だな。魔法族にもいい家柄とそうでないのがいる。友達は選んだ方がいい。僕が教えてやるよ」
そう言ってドラコはハリーに握手を求めた。
なんかドラコさっきとキャラ違いませんか?
それを聞いたハリーは
「いいよ。友達なら自分で探せる」
ドラコの誘いをキッパリ断った。
あれ、なんか嫌な空気が漂ってません?
「まっ、まぁまぁ二人とも落ち着いて…ね?ハリーもドラコも仲良くね」
これ以上この場の空気を悪く出来ないと思い仲介役に入った。
「フンッ。ナエが言うなら仕方ない」
「なんでナエとマルフォイが一緒なのさ」
ロンまでなんか言ってるしハリーは無言のままだし…もしかしてドラコとハリーは馬があわなかったりして…しかもかなり…
そこに先程のトンガリ帽子の女性が戻ってきた。
「ではこれから組分けの儀式を行います。ついて来なさい」
私達は寮を決めるべく、大広間の中へと入っていった。
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