第5話 はじめましてと買い物
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「さて、お次はお嬢さんの杖じゃ」
「はい」
いよいよ私の番だ!緊張する!
「ではまずこの杖を」
渡された杖を振ってみた。…軽くね。
ズドーーーン
棚を壊しました…
「おお、これはダメじゃ。相当合わんようじゃ」
ビックリした~。いきなりド派手にやってしまった。
「これはどうじゃ?」
ヒュンッと振って
バギバキ
ハシゴをへし折りました
続きまして3本目、電球を破壊
4本目、ガラスを粉々に
5本目、杖を振った途端その杖が折れ
6本目、7本目を振り終えたら店の中はボロボロ
流石にオリバンダーさんも困った顔をして
「お嬢さんに合う杖は難しい」
と奥の方へと次の杖を探しに行った
「あの…私に合う杖は存在してなかったりして?」
アハハともう苦笑いする事しか出来なくなってきた。店の中の状況を見ればそう思いたくもなる…
「大丈夫じゃ。杖は必ずある」
と奥の方からオリバンダーさんの声が聞こえるが私の内心はもう落ち込み度MAX
私がため息をはぁとついて机の上に散らばってる杖をオリバンダーさんが戻ってくるまでキレイにしておこうと思って整頓していたら
ボトッ
「……え?」
上から杖の箱が一つ落ちてきた。しばらくその杖をジーッと見つめて、それから落ちてきた頭上を見つめてもう一回箱を見つめて…
「ナエ、そんなに気になるならオリバンダーさんに聞いてみたら?」
「うっうん」
ハリーにそう言われオリバンダーさんを呼んだ。奥から何事かと小走りしてきたオリバンダーさんがその落ちてきた箱を見て驚いた
「こっこれは!なんと!この杖がこの子を選んだ!」
「この杖に何かあるんですかオリバンダーさん」
ハリーがオリバンダーさんに聞くと
「詳しい事はわしもよくは知らないがこの杖には不思議な魔法がかけられていてな。この杖に相応しい持ち主が現れるまで姿を隠し続けるとゆう魔法が」
「杖に魔法が?」
よく分からないが「この杖はお嬢さんを選んだ。さぁ早く杖を握って」と言われたので箱から取り出して杖を握った。
すると
ブワーーー
ハリー同様風が噴き出した。不思議な風が…
するとその風が店の中の壊れたありとあらゆる物を元の形に戻していった
「凄い!凄いよナエ!杖を持っただけなのに」
「なっなんで!?」
「なんと!これは!杖はお嬢さんを主人と認めた!なんと!お嬢さんがこの杖の持ち主だったとは」
「あの、この杖はいったいなんなんですか?」
訳が分からず聞いてみるとオリバンダーさんは少し神妙な顔つきをして答えた
「わしはさっきも言った通り、ここにある杖の事なら全て知っている。だが、この杖だけに関してはわしもよく知らなくてな。この杖は遠い昔、旅人と名乗る一人の青年が売りに来た。売りにと言ってもお金は一切いらないと言った。その変わり、ある魔法をこの杖にかけると」
「その魔法とはさっき言ってた持ち主が現れるまで姿を現すな…ですか?」
「そうじゃ。そして持ち主が現れてこの杖を手にした時、持ち主の願いを叶える。それは今であれ、その先の未来であれ」
「そう…言ったんですか?旅人が?」
「さよう。それだけ言ってその旅人は去っていった。その魔法をかけられた杖をわしはその時から一度たりとも目にしなかった。お嬢さんの前に現れて…これで見るのは二度目じゃ」
なんて有り得ない話なんだろう。まさか私がそんな凄い杖の持ち主だったなんて…
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