機嫌が悪そう…

「トキヤ…ヤキモチ妬いてる？」
「いけませんか？##NANA1##は無防備過ぎるんですよ」


トキヤが私の右手を握って

「順番が逆になってしまいましたが…言わせてください」
「……？」
「私はHAYATOです。双子と嘘をつきあなたを騙してきた…。けれどこれからは、私、一ノ瀬トキヤとして君と生きていきたい。こんな私を受け入れてくれますか？」


私の右の薬指に冷たい感触が走る

「これ…」
「おそろいです」


微笑みながらネクタイを緩め首にかかっているシルバーのチェーンを持ち上げて見えたのは同じデザインの指輪


「君は、前から欲しがっていたでしょう？それと予約です。本物はもう少し先になりますが…必ず贈りますから」


私の左手の薬指にキスを落とす

驚きと嬉しさで言葉がでなかった


「○…答えを」

わかってるくせに…

「…わ、私は…どんなトキヤでもそばにいるよ」

やっとの思いで声が出る

「ありがとうございます…チュっ」

抱き締めると同時ぐらいにおでこにキスをおとされた

恥ずかしくて胸に顔をうずめてると


「もっと顔を見せてください」


トキヤの長い指で顎を持ち上げられる


「愛しています。○…んっ…はぁ…ん…」

「ん…ふっ…ン…」


名残惜しそうに唇が離れる


「これだけで真っ赤になるとは、あなたは本当に可愛い人ですね」

「う…うるさいっ///」


顔を見られたくなくてトキヤに背を向けた


が、すかさず腕の中に閉じ込められ

「私から逃げられると思っているんですか？」


ふと、私の左肩にのっているトキヤの顔を見ると凄い意地悪な顔

なんか、その余裕たっぷり感がムカつく…


「大人しく私に「チュッー」

「Σ！？なっ///」


不意をついてトキヤの頬にキス…
離れる瞬間にペロッと舐めあげた

「私にだってこれくらいできるんだからっ///」


「ほんとに君って人は…」


私の最高の恋人です


私の大好きな笑顔とともにトキヤが囁いた





END.